ララちゃんとエルちゃんとモーツァルト

レッスンの帰りに学校の近くで二度ほど会った、ララちゃんは元気だろうか、と、ふと思いました。

ララちゃんは、小さな小さなワンちゃんで、私の母と同じような年ごろのご婦人に連れられて、お散歩していました。あら、可愛いですねぇ、と声をかけると、ひゃんひゃんと近づいてきてくれて、嬉しそうに撫でられてくれました。

「この子ねぇ、こう見えてもうおばあちゃんでねぇ、目もほとんど見えなくてね、子宮も取って、もうほんとに満身創痍なのよ。」

そうですかぁ、それは頑張ったねぇ、頑張ってるねぇ。うちの実家の犬もね、チワワなんですけど、もうずっと具合が悪くて、可哀想なことなんですけどねぇ、痛いとも辛いとも言わないし、何ともねぇ。でも、生きられるうちは何とか少しでも幸せに生きてくれたら、と、思いますねぇ。お名前伺っていいですか?ララちゃん。ララちゃんて言うの。ララちゃん。お母さんとお散歩行けて幸せやねぇ。よかったねぇ。元気でね、また会おうね。そしたら失礼します。またお目にかかれたら嬉しいです、さようなら!

…そんな風に言ってその日は失礼して、もう一回会えて、それっきりです。寒くなったけど、ララちゃん元気かな。

うちのチワワ(エル、♂、享年14歳)は、先週亡くなりました。最後まで両親に可愛がられて、旅立ちました。最後の日まで自分の足で歩けたことは、本当に良かったなと思います。骨と皮だけになっても、毛皮?に守られて最後まで可愛らしいままでした。最後の時を名残惜しむように、母や私が台所に立つと覗きに来て、父との散歩も最後まで楽しみました。姪がお花を、甥が鶴を何羽も折って来てくれて、そうして天国へ旅立ちました。


「今週練習するのが、モーツァルトで良かった」、と思いました。
モーツァルトは、明るくて、優しい。2楽章をさらっているとひとりでに涙が出なくはなかったですが、モーツァルトで良かった。そして、クラリネットで良かった。クラリネットも、明るくて、あたたかくて、優しい。自分で吹いて自分で慰められるのだから、なんと安いもんだと思いました笑。そこそこ下手じゃなくて本当に良かった笑。


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とにかくセレブな会らしい、とだけ聞いていた本番を、終えてきました。
すてきな邸宅での、すてきなホームコンサートでした。

ウィーンにいた時、先生がモーツァルトを吹かれるというので、ウィーンのずっと郊外の【お城】まで聴きに行った時のことを思い出しました。
Schlossなんとか、と地図にあったので、正真正銘、お城。まぁあのノイシュヴァンシュタイン城みたいなデッカいのではなかったですが、お城。客席はセレブな感じと[音楽を愉しむ余裕]みたいなものがむんむんと漂っていました。先生の素晴らしいモーツァルトが終わって、ご挨拶に伺ったら、まぁこんな所まで来てくれて!と驚かれて、そして、ウィーンまで帰るでしょ?乗ってくといいよ、と、乗せていただいた先生の車は軽トラでした。…というのを、ちょっと思い出しました笑。



とある画家の作品の、世界的コレクターのお宅ということで、壁じゅうに作品が掛かる『絵画の間』ともいえるようなサロンで、ご夫妻の親しいご友人関係でしょうか、ほんの10人ばかりのお客様の前で、演奏させていただきました。なんという贅沢…。
こんな世界もあるんだな、と呆然としながら、でも、こんな夢のような場所にも相応しい音楽をご提供できる演奏家ではありたいし、そうだ音楽家なんてそもそも貴族の下僕なんだということも思い出させてもらえたりもして、いろいろぐるんぐるんした1日でした◎。もちろん私はお手伝いさんたちとのお喋りに花が咲きました笑。楽しかったです◎  

とにかく今回は優しいモーツァルトが吹きたかった。昔よりまた、できることや聴けることや感じることが少し増えて嬉しかったのと、杉江先輩、島田先輩、大江先輩、上森先輩のカルテットに包み込んでいただけて幸せだったのと。先輩たち素敵でした。感激がいっぱいでした。
2楽章だけは、エルに捧げました。



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軽く10年ぶりくらいに箱から脱出した、サンタさん達。
素焼きで、だから色黒サンタさん笑。なんでこんなに買ったんだろう…



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