ランチタイムコンサート終了!

さだまさしさんが、テレビで

「この音楽の世界で生きるのは、下りのエスカレーターを必死に逆走してるみたいな気持ちだ」

と仰ってるのを聞いて、そうか、こんなすごい人でもそうなのか、だったら私みたいなのがそうなのは至極当たり前だ、と、ちょっとホッとしました。ホッとした、というのも変だけど。
立ち止まったら即座に転げ落ちる。現状維持さえ必死。少しでも上がろうと思えば、その努力たるや。…
こんなに頑張って、やっと現状維持なんて、ほんとバカみたいだ、と、自分で思うのはやめよう。情けない気持ちに時々なることが、あったとしても。


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去年くらいからずっと楽しみに・緊張して準備していた、「いずみホール ランチタイムコンサートvol.5」が、遂に終わりました。
素晴らしい共演者の皆様と、ナビゲーターの岡田先生、いずみホール中村さん・小味渕さんはじめスタッフの皆様の力強いサポートと、そして温かいお客様のお励ましによって、何とか無事に、嬉しさいっぱいのうちに終えることができました。心より感謝いたします。

本番中、吹きながら、あぁ、私、ほんとに、ここしばらくずっとコレばっかり練習してたな、と、改めて苦笑いでした。連休も、その後もその前も、結局ひとつの映画も見ず、どこへ気晴らしに出かける勇気もなく、バカみたいに、ずっと、ただ6月が来るのを恐れて、ほんとにバカみたいに。でも、仕方ない。ほかに拠り所も、言い訳できる何かも、わたしにはないから。
やっと終わる、あぁやっと終わる、と、ウェーバーの最後のページが来た頃に思いました笑。だけど、やっぱり終わってしまうのは淋しくて、共演してくれた皆さんと音を重ねさせてもらった時間は、本当に楽しかったです。

ロジーナのわくわくと、タミーノのまっすぐさ、アガーテの純真、カヴァラドッシの絶望、ヴィオレッタの愛。気持ちを音に乗せる憧れは、どこまでも果てしなく。そして、後半のウェーバーまで吹いて、やっぱりクラリネットって明るくてイイ楽器だ!と、心底思いました。聴いてくださった方も、そんなふうに感じてくださったならとても嬉しいな、と、思っています。


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さぁ、次、月末6/29のデュオリサイタル(公財・青山音楽財団助成公演)は、pf塩見くんと2人ぽっちで、今度はとっぷりドイツ音楽、言葉のない世界へ。
好きー!好きーー!と言っちゃう、おおらかな歌の音楽に対して、和音ひとつで

「さ、淋しい…!!」

となってしまう器楽曲の奥ゆかしさというのか何というのか。今月に入って塩見くんとの合わせがスタートし、ロベルトのシューマンであまりの淋しさに悶絶していました(2人で。主に私が笑)。この振れ幅の大きさが改めて面白く、今月のチャレンジだなと思っています。音符の数もうんと減って、また、ひとつひとつの音やレガートを研ぎ澄ませていく作業を重ねます。

ぐっと大人な時間に、したいと思っています。
お待ちしています☆

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