秋への準備と、やさしい音

九州の大雨被害に胸が痛みます。



夏休みの終わりに、のような気分で、東京に行ってきました。

10月末に出演する岡山での公演で、10年近くぶりにハープの福島青衣子さんと共演するので、そのプログラム決めと、練習のために。というのが1つめの目的。
福島さんとは、2009年に私が地域創造の登録アーティストとして全国でアウトリーチ活動を始めた最初の頃、よくペアを組んで、クラリネットとハープの組み合わせで、数年かけて計4カ所くらい、各地でアウトリーチをしたり、コンサートをしたり、回らせていただきました。
だいたい、一回行くとアウトリーチ各種4公演+2時間のコンサート1公演、というのがセットなので、何やかんやで福島さんとは結構な苦楽を共にしたのです笑。思い出は尽きず、そして今回上京するにあたって、2人でこれまで演奏した楽譜の束をそのまま本棚から引っ張り出して持参したのですが、開くと、あれやこれや、懐かしさがホコリまじりの楽譜からボロボロとこぼれてきました笑。
必死すぎる当時の走り書きと楽譜たち↑。

ハープとのデュオなので、まず出来る曲を探すことから始まって、アウトリーチは対象者によって内容を工夫したり、楽譜をアレンジしたり、とにかく準備がいつも大変でした。最初は2人ともがアウトリーチ初心者だったので暗中模索で…でも2人ともが同じスタートだったのは良かったかもしれません。初めの頃はトークのタイミングひとつでモメたりとか笑、トークと演奏の兼ね合いで所要時間を推測するのがまだ難しかったりとか、やってみたら全然思ったとおりにいかなくて焦ったとか!、トーク内容を一生懸命書いた原稿が楽譜の裏にあちこち貼ってあったりとか、お互いだんだん慣れて喋れるようになってきたりとか、だんだん演奏より喋るほうが楽になってきたりとか笑、…最初の苦楽を共にしたので、同志の結束のようなものを改めて感じました。

自分たちのこれまでのレパートリーを振り返りつつ、新しいアイデアも出し合って、うんうん唸りながら、陽が傾く頃にようやくひと通り練り上がりました。プログラムが決まれば、あとは練習するだけ!気持ちがスッと晴れて、じゃ、練習しとくね!と、明るくおいとま…しようとしたのと同時に、

!ピンポーン!


会わない間に生まれていた福島さんのお嬢さんが、ランドセルを背負って帰ってきました!!


*****


新幹線に乗る前に、古楽器のクラリネットとバセットホルンの演奏会を拝聴しました。

最初の音が会場にうまれた途端、(あぁ、来てよかった)と心底思いました。何とちいさい、こわれやすい、やさしい音。現代の改良し尽くされた楽器と違って吹きにくそうなその楽器に、そっと息を吹きかけて慈しむように吹かれる奏者の方を見て、あぁ、そうだった、クラリネットってこんな楽器だった、やさしい音のするお嬢さんなんだった…。いやーボクらは大反省だね、オーケストラの中で負けるもんかと叫ぶように吹いちゃってたネ、いやー私が吹いてたのも鉄のクラリネットでしたー…と、会場でお会いした同業の大先輩と苦笑いしてしまいました。反省。あの音を、忘れないでいよう。


…と思いながらの帰路ですが、うーん、明日からティルなんだよなぁ。笑


移動しながら、もうひとつ、秋のコンサートの仕込み中。今週中には見えてくるかな?ばたばたするけど、いろいろ楽しみな、夏の終わりです。


0コメント

  • 1000 / 1000