秋の夜長に

中秋の名月が何日も続いた感じで、お月さまが毎晩あまりに綺麗で見惚れるばかりでした。食べそびれたと思っていたお月見だんごも食べられて、満喫。
そろそろお天気傾くかな。雨はこっちに降ってくれたらいいから、今は関東のほうに雨雲がいかないようにしてほしいです。


京都の秋 音楽祭にお越しくださいました皆さま、ありがとうございました。
お楽しみいただけましたでしょうか。今回は、後半プログラムが泰次郎先生でワーグナー祭だったこともあり、毎年のこのコンサートを[わが町のコンサート]として平たく楽しみにおいでくださったお客様だけにとどまらず、熱狂的ワグネリアンあるいは泰次郎先生ファンのお客様もおはこびくださっていたと想像され、特に後半プログラムで客席に熱量の差ができてしまうのではと心配していました。
実際、熱心なお客様が、演奏中におしゃべりなさっていた?お客様の一団を叱責なさるところが舞台から見えて、ハッする場面がありました。ご注意してくださった方、ありがとうございました。注意を受けられた方には、コンサートが思った内容と違って戸惑われたかもしれず、申し訳ありませんでした。
ひそひそ話も、また携帯のマナーモードの振動も、飴ちゃんを取り出すカサカサ音も、プログラムをめくる音も、チラシの束が足元にパサっと落ちる音も、演奏中の客席では、ご本人が思ってらっしゃるより響きわたるんですよね。何せ音楽ホールですもんね。くつろいで楽しんでくださるのはとても嬉しいです。そして私自身も客席で様々な経験があります。ご迷惑をおかけしてしまった反省もあります。少しの心くばりと準備で、みんなで音楽を楽しむ場が作れたら、と思います。
(でも、ワーグナーがどんなもんか全く予備知識なしにいらしたら、結構たいへんな忍耐の時間であったことも、…想像に難くありません。お疲れさまでした^^;)

前半の森麻季さん、美しかったですね。素晴らしかったですね。
私は後半に乗せていただきました。《ニーベルングの指環》の、『ラインの黄金』、『ワルキューレ』、『ジークフリート』までを経験して、『神々の黄昏』はまだ未経験なのですが、もうこうなってくると、やったものもやったことないような(あかんやん)、やってないものもやったことあるような笑、…というのは冗談です、前の3つはさすがに悲喜こもごも思い出されて、そして未経験の『神々』も、さすがに体の中に積み重なった動機(ライトモティーフ)があちこちに出てくるので、初めてお会いした気はせず、しかし終結部の数ページを演奏しただけでクタクタになって、唖然としています…全幕なんて、震える…
でも、管楽器がアッチ岸とコッチ岸に分かれてないだけで、こんなに楽しいんだなと思いました。でも、今回小鳥さんがいなかったから、いつまでも1人で鳴かされて大変でした〜小鳥さん必要。


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来年のオリンピックをひかえて、選考レースや世界選手権が次々と開かれています。テレビで見せてもらうスポーツ選手の姿に、分からないながら思うことがたくさんあります。自分自身と闘うのと、倒す相手がいるのと、どっちがキツいだろう。今このタイミングでトップに立った人にとって、ここからの1年はどれほど長いだろう。いま力を発揮しきれなかった人にとって、この1年はどれほど短いだろう。その、どっちがキツいだろう。明日のレースでオリンピックに出られるかどうか決まる、その前の晩、そんな勝負の前夜に、私だったら正気で熟睡できるだろうか。オリンピック代表が決まること自体が嬉しい人がいる中で、出ると決まった瞬間から金メダルを獲ることを期待される人の重圧。それは嬉しい日なんだろうか。…みんなおんなじくらいキツいんだろうな。そして、乗り越えるんだろうな。乗り越えた人が、勝つんだろうな。そうだな。キツいなぁ。そりゃ、もう、引退して、白いワンピースを着て美を磨いてテレビで解説している先輩たちは、もう二度と、あんな苦しい現役時代には戻りたくないだろうな。そっちはそっちで大変だとしても。絶対の絶対に戻りたくないような苦しさだろうな。


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夏に取材いただいたうちのひとつ、関西音楽新聞の掲載紙をいただきました。

いつのまにか20年近くなってきたオケマン生活を振り返る良い機会になりました。
上手くなりたい上手くなりたいと上を向いてもがき苦しむ時も、下手になりたくない期待に応えたいと必死に足掻く時も、同じくらいずっと苦しくて、『楽しい!』『面白い!』『これだからやめられない!』と思う気持ちの裏っ側には、苦しさがべっとりと一面に分厚くはりついている、そんな17年。最近は、苦しさが表に浸み出してきたみたいで、ちょっとしんどいけど、これもまた試練の時なのだと思っています。しっかりオモテ側を楽しさと嬉しさで塗り固めていけるよう、頑張らなくては。

明日からは下野さんで田園!
眠れそうもありません笑





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