最後の本番

やっぱり水は怖いですね。風も怖いけど。そして地面が揺れるのも堪らないけど。
台風被害に遭われた方々、言葉もありません。一日も早く穏やかな暮らしが戻りますように…
京都市交響楽団第639回定期演奏会、終演いたしました。
慌ただしい金曜日の夜、お仕事や学校を終えて駆けつけてくださった方々も多かったことと思います。また台風接近で気ぜわしい折に、お越しくださいました全ての皆さまに感謝申し上げます。

オーストリアの重鎮、マエストロ・ヴァイケルト(日本での活動では「ワイケルト」さんと統一表記なのかもしれませんね、ご著書では「ヴァイケルト」さんとなっていて、何となくそっちのほうがむずむずしないので、そうします)さんによる、モーツァルト『ハフナー』とブルックナー『ロマンティック』をお聴きいただきました。お楽しみいただけましたでしょうか。
ヴァイケルトさんの故郷でありブルックナーが長くオルガニストを務めたゆかりの地ザンクト(聖)フローリアン、その美しい街と教会へ、きっと近々訪ねてみたいと強く思った、素晴らしい音楽体験となりました(ザンクトフローリアン、留学中に行きたかったけど行ききれなかったところのひとつ!)。
ヴァイケルトさん、厳しくて、(そんなに小さく吹いたらこのホールじゃ木管後列は埋もれるかもしれないんだけどな)と思いながらも、必死にちっちゃく吹いて、mfもpで吹いて、そしてブルックナーは鬼のユニゾン祭りで精神が参りそうだけどでもやっぱりとても厳粛で敬虔な気持ちになって、心身が浄化されるような、あぁオケマン生活最後の舞台はブルックナーがいいかもな、と、ちょっと思った、…20代30代にはそんなことを思う日が来るとは全く考えられなかったけど、この心境の変化に自分でとても驚いた一週間でした。


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嬉しいことがありました。
生徒から、初めて、人柄そのものの実直で心こもったお手紙とともに自主企画演奏会のご案内状をもらいました。
自分が若かった頃は、先生に演奏会のお知らせをするなんて厚かましいおこがましいお恥ずかしいとんでもないとモジモジして出来なかったけど、先生になってみたら、それはするべきことだった、たとえ行けなくても知らせてもらえるだけで嬉しいし、行けるなら万難を排して行きたいもんだ、と、大人になってから気づきました。そして今回初めてこの喜びに接しました。こんなに嬉しいなんて!
彼は来春から、東京で勉強を続けます。関西では見ることの出来ない景色を見て、引き続き自分の求める音や音楽を探して、あの厳しい街でも彼らしさを失わず、明るく頑張ってほしいと思います。私は残る半年、嬉しく伴走をし、そして送り出したいと思っています。


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明日は倉吉公演!
リハーサルを終えて、倉吉へ向かう道中で書きました。
皆さま良い連休を引き続きお過ごしください。

Naoko Kotaniguchi Official Blog

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