楽譜の旅

今日は、久しぶりの雨でした。
紅葉は、秋らしい寒暖の差に加えて、程よく雨も降らないと、綺麗な色に染まらない…と聞いたことがあります。
秋晴れも嬉しいけれど、晴れてばかりでは葉っぱも乾いてしまい、色づく前に枯葉になってしまうのだと。
そのことを思い出して、このところの晴天続きを少し心配していたので、今日の雨は少しホッとしました。ちょっと朝から落ち着かないお天気ではあったけれど。
紅葉、綺麗に色づくといいなぁ。


さて、今年度も、京都市立芸術大学クラリネット科の演奏会を、2020年3月10日(火)に開催することになりました(また詳細は後日に改めてお知らせしたく思いますが、ご予定いただけるようでしたらとても嬉しいです!)。
やるぞと覚悟を決めて、いよいよ先日、レッスン(学生たちは授業)の合間を縫って、チラシ用の集合写真を撮りました。私はほぼ見守り係でしたが、若い人たちはそれだけで可愛らしく、美しく凛々しく、輝いてますね。未来がいっぱい。いいなぁ、いいよォ、と、眩しく見守りました。いい写真が上がってくるといいなぁ。
チラシ入稿までのしばらくで、私の勝負はプログラム構成。本人たちの希望も聞きながら、顔色も見ながら、それぞれの子たちの良いところが際立つ曲で、かつそれぞれの子たちに今まだ足りないところがうまくマスクできるような曲を、選んであげたい。もちろん、それぞれが[いま取り組むべき課題]を含む佳曲で。試験じゃないから、華やかに拍手を受ける嬉しさも味わってもらいたいというのが半分。もう半分は、有料公演なので、無謀な背伸びはせず、お金をいただいて演奏する責任をしっかり担ってほしい。撃沈するわけにはいかない。万一何かあった時は私が全責任を負うから、という最後の保険を残して、彼らにはヤセ我慢で大人の顔をしてもらいたい。
…なおかつ、全体のプログラムのバランスと、時間配分と、なんとなく学年の順に難易度が増す(ように見える)ようにもコントロールしないといけないので、なかなか頭が要るのです笑。
さぁ考えるゾ!と本腰を入れ始めた数日前から、自室はそこらじゅう譜面とCDが溢れ、楽譜屋さんへ走り、どこへ行くにもメモが手放せず、眠れぬ日々。寝てるけど笑。
もうちょっと。産みの苦しみ。知らんけど。お楽しみに!!


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さてさて。
明日からいよいよ定期のリハーサルです。

武満さん『夢の時』と、ハイドン『ロンドン』と、ストラヴィンスキー『春の祭典』!。練習しながら、なんて最高なプログラムなんだ!と、改めて思いました。
武満さんのオーケストラ作品は、人並みに何曲か経験してきたつもりでしたが、『夢の時』は初。なんとなく武満作品といってイメージするのよりずっと音が多くて複雑な印象で(気のせいかなぁ)、勉強するのにスコアと睨めっこでたっぷり3日かかってしまった!(途中で嫌になったり戻ってきたりしながら笑)
ハルサイ(春の祭典)は何度やってもワクワクするばかり。だけどハルサイはともかく武満さんも、明日始まってみないとマエストロがどう振られるか分からないところが多くって、色んなことが“(仮)”みたいなままで、どう来ても動転せず対応できるように出来る限りの準備をしたけれども、はぁ、リハーサル前日って本当に気持ちがしんどいです。たぶん、始まってからのほうが色んなことがクリアになるから、楽なはず。でもドギドギずる"!
ほかの2曲に比べて、ハイドンの何と明瞭で健康的な響きであることよ。胸のすくような思いです。素晴らしい!


武満さんやストラヴィンスキーは、まだまだ新しい作品なので、レンタル譜しか存在しないのか、レンタル譜での演奏になります。レンタル譜は全国各地あるいは世界各国を旅して回ってくるので、先人のいろんな書き込みがあってそれはそれは楽しいのです(外国人〈推定〉の書き込みは大抵とても大変ダイナミックなので笑、まず一生懸命消す作業からになります笑。譜面台の上が消しゴムのカスだらけになります)。前の人の替え指やブレス位置や苦労の跡を覗き見ることができるので、上手な人(予想)の後に使わせてもらう楽譜はとても参考になったりもします。的確な書き込みが助けになって、譜読みも楽。楽譜が辿ってきた道によっては、元の譜面が見えないほど情熱的な書き込みも割とあるし、全然読めない言語もたまにあったりします。過去の自分の書き込みに再会することももちろん。
今回のハルサイは、前回京響が演奏した譜面が再び戻ってきていると思われ、私の書き込みも残っています。残っているということは、誰かの役にたてたか、少なくとも邪魔ではなかったしるしなので、ちょっと嬉しい。そして、そのあと、いろんな人が書き足した苦労の跡がまたあちこちに。
このデッカい「in B」は明らかに日本人でない筆跡(だと思う)。印刷で「muta in Sib(Bb管に持ち替えよ)」と書いてあって、その真下に「→in Bb」と書きこんだ人がいるのに、さらにまた、こんなに激しく!笑。よっぽど持ち替え忘れたんだろうな笑。聴き惚れて、あるいはガイド通りに数えられている自分に満足しているうちに持ち替え忘れるの、分かります笑。
こちらは邦人書き込み笑。「スワブ」とは、楽器の掃除布のこと。余程ココで掃除をぬかりなく遂行したかったもよう。確かに、もうココを過ぎると、楽譜から目を離してお掃除してられるような平和なお休みは最後まで無いんですね。でも2回も書かんでも笑。そうです、たぶん2回目に書いてある「スワブ」のとこで掃除するのが、うっかり落ちる危険も少なくオススメかな笑。
みんなの鬼気迫る思い、最終的には採用しない書き込みであったとしても、同業なので理解できるんですよね。それがまた、いま世界のどこかにいる見ず知らずの人と仲間になれたような気持ちで、嬉しいものなんです。

カンブルランさんで、京響11月定期。今週末です。頑張ります!皆さまのお越しを、心よりお待ちしております☆


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そうそう、先日来とりくんでいた刺し子のおふきん、出来上がりました◎
ふふふふふー!
りんごの模様のおふきん。
長野のおかあさんに。お豆を煮て持たせてくださったのが嬉しくて美味しくて嬉しくて、その時のタッパーをお返しするついでに、お礼に。
やっと赤い糸を片付けて、ホッとするような、淋しいような。
このあいだ、カフェでお目にかかったご婦人が無地の毛糸のベストに素敵にダーニングを施してリメイクされていたのを拝見したので、今度はダーニングに挑戦してみたいな。部屋着のデニムでちょっとやってみたら失敗したまんまだから笑

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