室内交響曲

9月のドビュッシーSQとの共演まで頑張ったら、今年は、10月も、11月も、ま〜ま〜暇な(、だからそれまでの辛抱だ、頑張るぞ!的な)つもりでした。でも、10月になってみたら変わらず慌ただしく、11月こそと思ったけど飛ぶように過ぎていき、あれ、12月の中盤は結構ヒマなはずだったのに、もう年内はイヴの午後しか空いていない…おやすみどこいった〜
でも、来年は思いがけなく嬉しいプロジェクトが始動します。皆さんにどのような形で発表できるかはまだ分かりませんが、新たな学びの窓が開かれました。こんなに心躍ったのは何年ぶりだろう。今までクラリネットを頑張ってきて本当に良かった。年末もお正月もこのまま全くなくなりそうだけど、私は頑張ろうと思います。来年もクラリネットを吹き続けることになりました。もうしばらくお付き合いいただけましたら嬉しいです。ありがとうございます。


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2019年度後半のワタシ的ハイライトのひとつ、Cafe Montageさんでの『室内交響曲』、終演いたしました。
(MontageさんのFacebookページより)

シェーンベルク『室内交響曲』の、ウェーベルン編曲による5重奏版。それから、同じ編成でのアイスラー『雨を描写する14の方法』。
あぁ、本当に、譜読みから合わせて、本当に息が止まりそうな、数年ぶりに気持ちが大ピンチに追い込まれた数日でした。
アイスラーは、究極にデジタルソルフェージュ。微動だにせず信号音のようにリズム(時間)を刻み続けるのを5人の中で誰かが誰かへ絶え間なく繋ぎながら、それに乗っかって組んず解れつみたいな曲。なんだアレは!死にそうだった!笑。
シェーンベルクは、やっぱりすごくソルフェージュなんだけど、パズルのように連なったリズムの正確は1ミリも譲れないのに、音楽のエネルギーが猛烈で、激情に吹き飛ばされそうになるのを必死にこらえてリズムの波に乗り続けるような感じが大変でした。…いや知らんけど。全然知らんけど笑、とにかくものすごい曲でした。シェーンベルクすごい。死ぬかと思った!笑。

指揮者がいれば、指揮者の意図に沿って音楽を作っていけばいい(指揮者を集合場所にして、自分の責任を果たせばある程度形になる)んだけど、指揮者無しの室内楽で、このレベルの作品を3日間で仕上げるのには、しかもバックグラウンドが色々違う5人が別々の語法を持って集まるので、やっぱり最初は結構カオスでした(私はオケマンなんだなぁ、と、良くも悪くもとても感じました)。でも、合わせの仕方を工夫して進めると、だんだん整理されて、あと、慣れも大切だったりして、3日目からGPあたりで、突然、作品が「ぬぅ」と姿を見せ始めました(ギリギリ!笑)。
Vc祥平さん以外は私にとっては皆さん初めましての方だったので、ちょっと最近なかったくらい緊張して出かけましたが、皆さん楽しくて、素晴らしくて、特にやっぱり本番の集中力は凄くて、はぁ、たくさん勉強させていただきました。
終演後の乾杯シーン(Montageさんよりお写真いただきました)。
左から、アイスラーで賛助出演の小峰くんVa、瀬崎さんVn、瀬尾さんFl、わたしKl、松本さんPf、当日のスペシャル譜めくリストは何と上野真先生Pfの息子さん(似てる!!)、そして上森さんVc。瀬崎さんと上森さんはお2人とも芸大時代の1つ上の先輩で、お2人ともに当時からトップランナーだったので学内でも有名で、学校でお見かけすることがあってもとても話しかけられないような、神々の皆様でした。そして瀬尾さんは、私の同期のFl高木綾子さまがコンクールなどから戻ってくるたびに「瀬尾くんがさァ〜!」って話してたのを聞いていた、同じく雲の上の存在。松本さんは確かコミネくんと私の間くらいの学年で、ご一緒させていただくのは今回初でしたが、先日も書いた通り、もう本当に凄まじい方でした。そんな神々の皆さまと、並んで演奏させていただける日が来るなんて。学校の小部屋で来る日も来る日もしょんぼりさらっていたあの頃の私に、コッソリ教えてあげたいです。はぁ、凡人代表、ほんとによく頑張ってここまで歩いてきたものです…(涙)。
Montageさん・奥の間にて(瀬崎さんより頂きました)。上野くん撮影←ありがとう!


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この日は、同じ時間に北山で、京都芸大のオーケストラ定期がありました。
そのため私は今回は生徒たちの晴れの舞台には立ち会えず、MontageのGP前に北山へ走ってGPを途中まで聴かせてもらって、あとはそれぞれの奮闘を祈るばかりだったのですが、こちらの本番が終わった後に、彼らの本番もうまくいったと連絡が入り、嬉しいばかりでした。難しかったし緊張したけど楽しかったとの声声声…。またひとつ、乗り越えたね。その緊張がどれほどかも、その嬉しさがどれほどかも、手に取るように分かるので、ただただ嬉しく、誇らしく、祝福したい気持ちでいっぱいでした。

音楽は、できること分かることが増えてこそ真に面白さを感じ、気づきがあり、そしてまた、憧れて次の高い壁に向かうのだなぁと思います。舞台の上で、オーケストラの中で、彼らはまた沢山の挑戦と、達成の喜びと、気づきと、次への憧れを得たはずです。
私自身の本番も、今回もまた、一緒に音を重ねさせてもらえる一瞬一瞬に山ほどの気づきを得た夜になりました。気づけてないこともまだまだきっとある。憧れは募るばかり。


昼間のMontageさんの、光の感じが結構好きです。
Cafe Montage・高田さん、たまちゃん、ありがとうございました。



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