祝☆びわ湖ホール20年

9/30 びわ湖ホール開館20周年記念公演『千人の交響曲』は、残念ながら公演中止となりました。
楽しみにご予定くださっていた方で、前日の緊急特別公演にお越しいただけなかった方には、大変申し訳ありませんでした。


しかしながら、緊急特別公演は、皆さまのおかげで無事に執り行われました。

今回の、難しい状況の中でのびわ湖ホールさんのご英断には本当に尊敬と感謝の気持ちでいっぱいです。
もちろん、沼尻マエストロの熱い決断あってのこととは思いますが、そうは言っても、主催のびわ湖ホールさんには様々な責任やリスクがのしかかったことと思います。それを全部飲み込んで、よし、やりましょう、と首を縦に振るのは、いち公共ホールとしては、それはとても難しいことだったと想像に難くありません。ただの公演ではなくて、20周年のお祝いの会であること、そこへ注いだ今日までの思いも、簡単にただの中止にしてしまうのは忍びないと背中を押したかもしれませんが、それでも、色々なことを考えれば、大赤字になっても何でも、すっと中止にしてしまうほうが簡単だったに違いありません。
反対に、電車が止まろうと、ひどい嵐になろうと、何でもいいから当日決行すればよかったというと、やはり、お客様の安全を考えれば、そして今回の出演者には子どもの合唱があったこと、それから大人の合唱団の中にも一般市民の方の公募によるご出演があったことを考えると、やはり難しいものでした。舞台の上がプロだけなら、おそらく決行という選択もなくはなかったかもしれません。それでも、開催してしまえば、無理をして来られるお客様を引き寄せてしまうことになる、無念の中止は、お客様を危険にさらさないための決断だったに違いありません。(ここまで全て、私個人の単なる想像です。)


私たちはといえば。
沼尻さんとは『春の祭典』(ストラヴィンスキー)でさえ1日練習で本番をしたこともありますし笑、別に1日練習でも2日練習でも驚くことはありませんでした。でも、あの長大で混沌として膨大な曲ですから、1日分シャシャッと端折ってスピーディにリハーサルが進んだ2日目から当日リハーサル終了までは、なかなかの緊張感でした。合唱団の方々は少ないオケ合わせで大変だったと思います(例の三途の河からコンニチワの後、極上でした。オケの皆で感動していました)。マエストロの手腕にもいつもながら脱帽です。みんなそれぞれ自分の持ち場でとても頑張りました。

…それでも、お客さんが来てくださらなければ、「演奏会」にはなりませんでした。
だから、舞台へ出て、十分にたくさんのお客様が座ってくださっている客席を目の前にした時、何とも言えない感動がありました。
正直、ガラガラの客席を眺めながら黙って演奏する覚悟もしていました。だから、本当に嬉しかった。お客様がいなかったら、いくら我々が本番衣装を着たところで、「通し稽古」にしかならないところでした。台風迫る雨の中、予定を急遽都合つけて駆けつけてくださった方も多かったとお聞きしました、あの場にいてくださった皆様に心より感謝いたします。そして同時に、やはり、いらっしゃれなかった方々に、申し訳ない気持ちで一杯です。


災害時における興行の難しさというのはいつも考えるところですが、今回びわ湖ホールさんの迅速かつ聡明なご判断と、それから前日の緊急特別公演は文字通り“緊急”だったにも関わらず大きな混乱をホールじゅうのどこにも感じることなくスムーズに終演できたことそのものにも、びわ湖ホールさんがこの20年で築かれたものの大きさや深さを感じずにはいられませんでした。
20周年、本当におめでとうございました。そして、その場に私たちも関わらせていただけたことに深く感謝いたします。


また写真が無いのです。
びわ湖ホールさんより本番の写真をお借りして掲載させていただきます。


よりによって、ベルアップの真っ最中が撮られているという…

わたしココ↓
我ながらスンバラシいベルアップ笑!(焦)。
…時々勘違いされるのですが、好きでやっているのでも、気分がノッたからでも、目立ちたいからでもないんです、マーラーが楽譜に“ベルアップしろ”と書いてるから仕方なくやっているんですょ…トホホ。嫁入り前なのに恥ずかしい…

そして、今回何より嬉しかったのは、かつて私が京都で一番最初に真剣に教えた愛弟子が、エキストラとして隣に座ってくれたこと。
長くなったので、次の機会に書きますね。(たぶん)

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