輝く人

見事な歯並びの真っ白い歯(自然な白さ)。若々しくクッキリとアーチを描くピンクの歯茎。健康そのものの若々しい唇に、うわー、リップクリームがきちんと塗られて。

これぞマスクをしない国の美意識なんだろうなと思いました。それだけで、文句なしのイケメン。
マエストロ原田くんの口元が鮮やかに印象に残っています。

オーケストラ・ディスカバリー、最高でしたね。お越しくださった皆様、ありがとうございました。

マエストロ原田くんとの本番はいつだって楽しみで、いつだって想像を超える楽しさと充足感に満たされますが、改めて、彼の能力や博識、さらに神様から選ばれた人なんだなということを深く深く思うことになりました。

アメリカ仕込みのジャズ講座を我々に我慢強く授けてくださり、みんなでどんどん楽しくなったのはもちろん、普通のクラシックの作品でも彼が振ると途端に「特別」なものに聴こえてくるから不思議です。もちろん、演奏するこちら側は、中途半端なことじゃ彼が許してくれないのは知ってるし、本番まで何をしだすか分からないから全く油断ならないし、ハラハラします。ハァハァもします笑。でも。凄い!
子供たちに楽しんでもらいたい!というサービス精神も素晴らしくて、コンサートではもちろんご覧の通りでしたが、リハーサルでも、2日目にどこかの団体(聴こえなかった、ごめんなさい)から「こども記者」の皆さんが取材見学に来られてたのですが、リハーサルそっちのけで彼らに向けたコンサートのようになっていました。

日本人だったら、大人の日本人同士だったら、ついつい、出た杭がバカを見るのは知っているし、何を言われるか分からないし、ついついただ黙っていつも通り、慣例通りの枠を越えられないで息苦しいままいてしまうところを、原田くんは日本人でしょうけど、彼はそういう境目をヒョイと飛び越えてしまう明るさと、皆がついていきたくなる実力魅力を持っているから、彼の前だけは私たちも子供になれる。ならせてくれる。なんかそんな、輝くような力。
沖澤さんとはまた違うけれど、沖澤さんと同じ強さの、特別なきらめきを感じるなぁ、と、ため息がたくさん出た週末でした。


原田マエストロは、次回の京響は来年7月の京都ミューズ、ヴェルディのレクイエムだそうです。私は、8月に、また、浜松でヤマハの国際管楽器アカデミーのフェスティバル吹奏楽団でお世話になる予定です。原田くんの力で、今年は、浜松での公演に加えて、東京か川崎での公演も追加になったそう。
その話を、後半(本番)の開始前に舞台袖で待っていたらマエストロがやってきて、していました。

「なんかさー、やっぱ、クラリネットが超絶難しいプログラムにしてやろうと思うんだよねぇ〜(にんまり)」
「ひぇ〜!…あ、でも、わたし、多分エスクラかな…(し、しまった!!)」
「えーじゃぁエスクラが超絶難しいプログラムにしよーっと!!」
「ヤメテーーーーー!!!」

…そんなこんなを喋っていたら、ついすっかり、舞台にA管を持って行き忘れたのは内緒です…
トレパックと花のワルツ、まさに地獄でした…