二度目シアン

12/7は、京都市北文化会館でシリーズ開催されている京都府文化力チャレンジ補助事業「佐竹裕介先生の音楽講座」へ、ゲスト出演させていただいてきました。

今年度の最終回は、いよいよ世界大戦前夜から戦後、現代へ繋がっていく音楽の変遷をドラマティックに辿られていました。
その中で、実演の大トリとして、

メシアン:「世の終わりのための四重奏曲」全8楽章より
Ⅵ.7つのトランペットのための狂乱の踊り(pf.vn.vc.cl)
Ⅶ.世の終わりを告げる天使のための虹の混乱(pf.vn.vc.cl.)
Ⅷ.イエスの不滅性への賛歌(pf.vn)

を演奏いたしました。

40歳で引退したいなぁと思って、最後の演奏会にと企画した自分のリサイタルで(結局引退できなかったけど笑)メシアンに全曲挑戦した後、多分もう二度と実演する機会はないだろうと思っていたので(編成がやや特殊なのと、1曲で約1時間かかってしまうのと、聴くのも演奏するのもタフすぎるのとで、通常のコンサートにかけるには色んな意味で扱いが難しいんですね)、お話をいただいた時は心躍って、イソイソと、譜面の棚から「どの譜面ともサイズの違う、その1冊」を引っぱり出してきて、…すぐには練習しなかったけど笑、先月あたりからメシアンの第6楽章・ユニゾン地獄の変なリズムで頭が一杯になっていました。鼻歌も全部メシアンになりました笑。たった2つの楽章だけでも必死のパッチで緊張感maxになるのに、よく全楽章やったなと、だからあの時死にそうだったんだなと、振り返って改めて思いました。

でも、「世の終わり」は、全楽章を旅してみた人にしか分からない景色がありますから。あんまり楽しかったので、いつかまた、と言っても出来ればできるだけ近々、また、チャレンジしたいなぁ。
どなたか、パトロンになってくださる方、募集中です。