7月の出演予定

京都市交響楽団第613回定期演奏会、たくさんのお客様にお見守りいただきました。ありがとうございました。


*****
福井敬さんのリサイタルを拝聴してきました。
「福井敬スペシャルリサイタル〜福井敬、黒田博。スペシャルな午後」。
実質、贅沢すぎるデュオリサイタルでした。福井さんで泣き、黒田さんで笑う、ハンカチの手放せない二時間となりました。
ピアノは、長年福井さんの良きパートナーとして共演されている、谷池重紬子さん。20年ほど前、私がまだ学生だったときに、紀尾井ホールへ福井先生のリサイタルを拝聴しに伺ったときも、谷池さんとでした。あの時のまんまのお二人を舞台に見て、そして福井先生の歌声を聴くときはいつも困ってしまうのですが、この20年の感謝が溢れて涙が止まらず…最近は共演させていただくことのほうが多いので、働いていれば幾分気も紛れるというものですが、ただ客席で聴くに専念しているとどうしようもなく^^;、本当に困りました。

この話は去年の宮崎の時に書いたかもしれません。学部生のとき、教職課程で必修だった副科独唱が、たまたま福井先生のクラスに当たったのです。福井さんはイタリアから帰ってこられて日本でいよいよ本格的にという折だったかと思います、教えるほうもまずは大学で副科の非常勤を、な、福井先生にとっても初めての生徒たちということで、ほんとに可愛がってもらいました。そして、当時の福井クラスの弦〜管楽器の学生の多くが現在日本各地で活躍しているので、福井先生もあちこちで当時の生徒と共演できることを喜んでくださっています。何より凄いのは、その間、福井先生が日本のトップテノールとして君臨され続けていること。良いときもそうでないときもきっとあると思うのに、いつも全く変わらない福井先生。その背中に、私達はいつもどれだけのことを学ばせていただいているか。

私の個人的な話をしてよければ、福井先生に見ていただいた頃は、いま思い返しても一番しんどかった時期でした。あと一歩で、本当にもうあと一歩で、楽器を投げ出すところだった。それを、福井先生に止めてもらった。もちろん、直接悩みを打ち明けたことはありません。先生も何も聞かないでくださった。だけど、先生の大きな優しさと、魅力的なレッスンと、その頃の先生の本番はほとんど聴きました、先生の圧倒的な歌を聴けば、もう十分でした。あのとき、福井先生にお会いできていなかったら、私の気力を支えるものはもう何も、ひとつもなかった。福井先生の歌を聴くとき、いつもあのどん底にいた自分を思い出して、そこで踏みとどまったからこそ得られたその後の豊かな20年を思って、いつ聴いても文句なしに輝かしい福井先生の美声が嬉しくて、先生ありがとう、と、今回ばかりは笑っちゃうほど泣いてしまいました。
あの頃、福井先生赤ちゃんお生まれになったらしいょ、と風の噂に聞いていた、たぶんその子が、すっかり大きくなって、福井先生と同じ肌ツヤの青年と、会場でお会いできました。なんかもうおばちゃんは色々感慨無量すぎて、謎な自己紹介をしてしまいました(大汗)。
驚くほどちょうど20年前でした、1997年、6月17日。寮の部屋にずっと掲げていた、あの時のプログラム。じゃばらになっていて、福井先生のかっこいいお写真満載で♡、裏には先生ご本人のご挨拶文も。ミラノのスフォルツェスコ城、いつか行ってみたいと思いながら、まだ行けてない!私としたことが。


*****
早くも6月が終わってしまいますね。
来月の出演予定です。


【ロームミュージックフェスティバル2017 オーケストラコンサート①】
7月1日(土)19時開演(ロームシアター・メインホール)
指揮:三ツ橋敬子   ピアノ:清塚信也
管弦楽:京都市交響楽団
曲目:キャンディード序曲(バーンスタイン)、ラプソディー・イン・ブルー(ガーシュイン)、交響曲第9番「新世界より」(ドヴォルザーク)
➡︎久々にラプソディーインブルー。はぁ。着実に口数が減ってきております…笑。でも、この先あと何回吹けるのかな。そう思えば、有難くて嬉しい貴重な1回。思い切ってやりたいと思います!
同じ日の昼間の公演では伊藤圭ちゃんがギャラ高い枠で出ているので笑、聴きにいきたいと思っています♪

【ブライトンホテル京都   アトリウムロビーコンサート2017】
7月8日(土)19時より約30分(ブライトンホテル京都・1階ロビー)無料
曲目:タランテラOp.6(サン=サーンス)、四重奏曲Op.110(ポンキエッリ)
出演:上野博昭Fl、岡山理絵Ob、小谷口直子Escl+Cl、鈴木祐子Cl、佐竹裕介Pf
➡︎ブライトンホテルのリレーコンサートに出演します。
子育ての都合でオケ以外での共演がなかなか難しいFl上野くんとの共演が叶って(!)、なので、いつか京都で演奏したいとずっと温め続けてきた、小鳥の絵の表紙が可愛い素敵なあの曲を演奏したいと思いました。ポンキエッリの四重奏曲。四重奏、といっても5人で、大オーケストラ役を佐竹裕介くん(ピアノ)、そして上野博昭くん(フルート)、岡山理絵ちゃん(オーボエ)、鈴木祐子さん(クラリネット)、小谷口直子(エスクラリネット)。エスクラとクラリネットが要る編成は希少なので他の公演でプログラムに入れるのがとても難しいという事情があって(どちらか一本なら、例えば木管五重奏の公演などで合間に取り上げることも可能かと思うのですが)、私の知る限り滅多に演奏されません。でも、エスクラが入る分、とっても響きがチャーミングなほうに傾いて、愛すべき作品です。思い思いの姿かたちの小鳥たちがさえずり合うような、でもポンキエッリなのですごく難しくてシッチャカメッチャカしながら汗、それぞれの見せ場もある、私が大好きなこの曲を、ぜひ皆さまにお聴きいただきたいと思っています。佐竹くんとも何気にオケ以外では初共演♪。そして、オーボエの岡山理絵ちゃんは、この曲をやるなら…と真っ先に浮かんだ、チャーミングかつ豊かに歌うオーボイスティン。とても楽しみです。
もう一曲、せっかくだから上野くんソロ吹いてョ、と頼んだら、やだーせっかくだから一緒にやりましょうょーとそそのかされて、サンサーンスのタランテラを演奏します(上野、佐竹、小谷口)。もう〜テクニシャン上野くんを相手にするには私では怪しいですが、毎日がんばって練習しています汗。タランテラはA管、ポンキエッリはEs管。はぁ、誰か曲間喋ってよねー(独り言です笑)
ロビーでの無料コンサートなので、夕涼みがてら、晩ご飯へのおでかけと併せて、または早めの夕飯のあとブライトンでちょっとリッチなティータイムorシャンパンナイトを兼ねて、どうぞお気軽にお越しください♪


【高席健&京都市交響楽団  カルミナ・ブラーナ】
7月9日(日)14時開演(京都コンサートホール)
指揮:高関健    共演:幸田浩子Sop.、二塚直紀Ten.、大沼徹Bar.、京都ミューズ カルミナ・ブラーナ合唱団2017、京都市少年合唱団    管弦楽:京都市交響楽団
曲目:交響曲第1番(ベートーヴェン)、カルミナ・ブラーナ(オルフ)
➡︎久々のカルミナです!わくわく!おまけに、にづにい(二塚くん)が乗ってくれてるのでまた楽しみ☆  そして遂に!ベートーヴェンコンプリートです(遅)(涙)!1番のシンフォニー!楽しんできます!A管だった2番に対して、1番はC管。はー楽しみですぅー♪

【京都市交響楽団 第614回定期演奏会】
7月15日(土)、16日(日)両日ともに14時半開演(京都コンサートホール)
指揮:広上淳一   ヴァイオリン:ピンカス・ズーカーマン!!
曲目:大学祝典序曲Op.80(ブラームス)、ヴァイオリン協奏曲ニ長調Op.61(ベートーヴェン)、交響曲第3番ヘ長調Op.90(ブラームス)
➡︎ズーカーマンさんですズーカーマンさん!!みなさん是非お越しください!!あぁぁ来月も前半に乗りたかったなぁ!!ベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲なんて珠玉。たまりません。しかもズーカーマンさん!!みなさん!お聞き逃しなくです!!
今回はおとなしく予定通り後半、ブラームス3番に乗ります(^o^)。(だけど正直首席のみんなと再び並べるのはとても嬉しく楽しみです〜〜〜嬉)


【京都市交響楽団  第8回 名古屋公演】
7月17日(月祝)17時開演(愛知県芸術劇場)
指揮:広上淳一   共演:ピンカス・ズーカーマン(ヴァイオリン)、アマンダ・フォーサイス(チェロ)
曲目:ヴァイオリンとチェロのための二重協奏曲(ブラームス)、交響曲第3番ヘ長調Op.90(ブラームス)ほか
➡︎定期2日間のあと続けてですが勢いいに乗って名古屋のお客様のもとへ参ります!第8回。長く呼んでいただけて本当に感謝です。愛知県芸術劇場の豊かな響きと、熱烈に迎えてくださるお客様が私たちは大好きです!全力で頑張りますので、たくさんの皆様のお越しをお待ちしています!!アマンダさん、またダイナミックなドレスかな。楽しみだな♪ 


【みんなのコンサート2017 ①②】
7月22日(土)、23日(日)両日とも14時開演(22日:北文化会館、23日:東部文化会館)
指揮:石崎真弥奈   コルネットソロ:ハラルド・ナエス
管弦楽:京都市交響楽団
曲目:トランペット協奏曲〈コルネット版〉(ベーメ)、交響曲第9番「新世界より」(ドヴォルザーク)ほか
➡︎ハラルド、昨日のリハーサルから復帰していますよー(育休でした)!やっぱり戻ってきてくれるととても嬉しい♡ 9月にコルネットでリサイタルをするのの、いい予告編になるでしょう、曲しらないけど楽しみです笑☆ うーそしてまた新世界か〜がんばります笑


*****
梅雨らしいウェッティーなお天気が続いています。災害など起きないよう日本全体にゆるやかに優しい雨が降りますように。皆さまどうぞご自愛ください。
Naoko Kotaniguchi Official Blog

Naoko Kotaniguchi Official Blog