クラリネットフェストin福井

京都よりずいぶん季節が進んでいるように思えた、そしてEXILEの公演でホテルも列車も混雑気味の福井からの帰路です。

…また写真が何もない笑…


楽器屋さんにすら出来るだけ行きたくないほど、同業者の集う場が不得意な私にとっては、クラリネットの人ばかりな二日間に飛び込むのはなかなか勇気の要ることで、着いた早々から帰りたくなっていましたが笑、終わってみればとても楽しくあっという間な素晴らしい時間を過ごさせていただきました◎。

何よりもまず、今回のクラリネットフェスト実現の為に中心となってご尽力された豊永美恵女史に心の底からの敬意と感謝を。本当に、あれだけのイベントをハンドルされるのはどれほどのことかと、しかも、何もかもが完璧で、気持ちよく、最後のエスクラソロも含めて、見事でした…尊敬以外の何ものでもありません。それから、豊永さんに協力して動いてくださったたくさんの美男美女の皆々様にも、心より感謝申し上げます…!(全然言い足りなくてすみません)

会のフィナーレとしての大合奏で共演できた皆さんや、舞台裏でお声かけいただけた方々、それから最後にブースやホール出口あたりでも!、今回もたくさんのクラリネットを愛するお嬢さんたちやお姉さんたちやイケメンさんたちにお目にかかれました。たくさん写真もご一緒に撮らせていただきました、私の手元にはいつもながら何も残りませんが、素敵なお顔がたくさん脳裏に焼き付いて、励みになる嬉しいお言葉もたくさんいただけて、だから本番って苦しいけど嬉しいな、と思いながらの、今回も帰り道。


各メーカーが代表するプレイヤーを送り出してこられて、それぞれが何をなさるか分からない中で曲目提出を迫られる今回のような企画で、自分が何を演奏して何をお示ししたいか、何ができるかを考えるのはとても難しいところです。
ヤマハとしての25分間で、橋本さんと共演させていただけること、せっかくだから短いソロをそれぞれと、一緒に吹ける曲を演ろう、せっかくだから同じヤマハプレイヤーのコハーン君の曲をしよう、というところまでは最初に決まりました。で、橋本さんがソロにも似たような曲を持ってこられそうだという情報も続けて届きました。

それなら私は。

今回は、私が愛用してきたIdeal進化版のCSGⅢが国内向けとして新たに発売されたばかりのタイミングということで、やはり、この楽器の持つ“他にない響き”をどうしても私なりにお伝えしたい想いがありました。浅い息で簡単な音が鳴る楽器ではないし、どう吹いてもそれなりにそれらしい音のする楽器ではありません(だから、店先で気まぐれに手にとってもらって、大多数の人に簡単に好まれる楽器だとはそもそも思ってません)。だけど、いい音って何だろう、クラリネットってどんな音がすべきなんだろう、その為に、奏者はどんな息を預けるべきだろう…楽器開発の技術者さんたちと一緒に考えぬいて考えぬいて、その中で育った楽器です。国産メーカーに対する偏見がまだまだ残るクラリネット業界の中では、実際に音を聴いてもらって興味を持っていただくことしか、私たちに道はありませんから、皆さんの前に楽器を持って立たせていただける本番は大切な大切な機会です。レーガーのソナタの単一楽章だけを引っぱり出してあのような場で唐突に演奏することは、あまり相応しい行為ではなかったかもしれないし、初共演のピアニストと、しかも前日にほんの少しの時間しか合わせが出来ない環境でやるべき曲でなかったかもしれないですが、でも、ファイドマンとファイドマン風が続く中でもう一曲やるとしたら、それらに対して最も反対側にある音楽を選びたかった。あれしかない、と思いました。誰に変な顔をされても。
初めてお会いしたマールタさんはとっても素晴らしいピアニストで、初日には「ねぇ、これはクラリネットのオリジナル曲なの?」と聞かれたりしてズコっとなったりもしましたが(ズコ、っという効果音は死語でしょうか)、最終的にはマールタさんの素晴らしさに引き込まれて聴き惚れてしまって自分が墓穴という顛末に猛反省ですが、まったく心から幸せな約10分でした。直前に楽譜を忘れてダッシュしたのも猛反省パート2。

ファイドマン関係が完全にオハコな橋本さんの胸をお借りして、それが全く芸風にない私は隣で子鹿のようになりながらなコハーン作品で恥をかき、でも、それも人生。橋本さん、ふつうに吹かれても本当に聴き惚れる美音なので、普通な曲も吹いてほしかったな(^^)。ファイドマンもファイドマン風も凄すぎて感動しましたが、私がもっと感動したのは、すき間の時間にヤマハ試作品の試奏タイムをした時に何気なく音出しされてた時。はぁ。贅沢でしたごちそうさまでした。

ビュッフェクランポン社からガボールさん(でも今は無きエリート!を吹かれて!)、野中貿易のセルマーさんから関西セルマーカルテット(からのトリオ)、(有)リスコムさんのRzクラリネット(チェコのメーカーだそうです)さんから三浦幸二さん(スペシャルアンサンブルで3番クラリネットでご一緒させていただきました)、ドルチェさんのバックンさんから三界秀実さん(モーツァルトの五重奏で出演されて、共演のカルテットに京響Vnの松谷さんが!福井在住なんです松谷さん!)、(株)美ら音工房ヨーゼフさんからアルトマンさん(写真にはなかったおヒゲが!サンタクロースさんみたいで癒しでした♪)。皆さんそれぞれ独自のパフォーマンスで、本当に素晴らしかった…なんていう言葉では全く足りませんでした。舞台袖のスピーカーで聴くのが精一杯でしたが、たくさんの学びと感動をいただきました。ありがとうございました。
公募参加のアンサンブルチームの皆々様も熱演素晴らしかったです!


…写真が本当に全くないので、仕方ないからヤマハの素晴らしいO氏考案の最高なキャッチコピーをお届けします。
そうだそうだー!


…それにしても、あの緊張感あるドレスを着た後に必ず来る反動が怖いです。
ダイエットもおやつガマンも精神的にしかしていないのに、反動だけはきっちりリアルにくる不思議。はーアイス食ーべょ。


お風呂入って寝たら、いよいよ逃げも隠れもできないジョンアダムス(※すいません間違えてウィリアムズと書いてました…ジョンと入れたらウィリアムズが出てきたのですね…どうせなら万次郎いやそんなことは…)。
一楽章の最後が、ほんとにできない。
ラファラは、連続15回を超えたあたりから、私の手じゃなくなる感覚…(昨日現在。)