おおはくちょうのそら

直虎があと2話、と聞いて、あれ、今年の大河は短いのかな?と一瞬思った後、そうか!もう年末なのか!…と大まじめに驚いてしまいました。。
一年って、良いことがあったり悪いことがあったり嬉しいことがあったり悲しいことがあったり楽しいことがあったり淋しいことがあったりしながら、いい時もそのまま止まってはくれないかわりに、どん底だと思っていてもその場で留まることもなく、確実に過ぎていくんですね。
 
今年も終わり。
なんか、唖然としてしまった。



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2月の室内楽演奏会まであと2ヶ月を切って、先週からわりとオケがゆっくりなので、レッスンしたりしながら、合間の時間で、じいっと、メシアンと向き合っていました。あとカトレーンの製本。笑。メシアンと武満さんについては、そろそろ言葉に出来そうで、まだもうちょっと出来なそうで、また書きます。


そうこうしてる間に、今週末は長野で、そのリハーサルを楽しく。天気予報で長野に雪マークと最高気温が3℃と出てるのを見て、震えています。
我々が(冬場に)大町に向かうときはいつも、特別冷えるんです笑。あったかくして行きます。


恒例の、おはなしの栗林さん(葉っぱのフレディのコンサートに来てくださった方には、おわかりかと思います)とのコラボレーション、今回は『おおはくちょうのそら』という、版画のとてもとても美しい絵本の、悲しいお話を題材にします。

版画が素敵すぎて見入ってしまって、音楽を決めるのになかなか難航しましたが、3人寄れば何とやらで、いやぁ、決まりました☆☆☆
すごい、今回もかなりホレボレする出来栄えになったと確信しています(自画自賛笑笑笑)。フレディの時も全部の曲が出揃ったときは感動したけど、フレディ超えはないだろうと思っていたのに(ワタシ比です)、これは超えたかも!です笑。

音楽の候補が決まったら、お話と音楽の尺(長さとバランス)をはかるために、演奏しながら口の空いてる人が朗読してみる、という作業を部分部分で試みるのですが、なんか、お話の内容を音楽がぐぐっと押し上げて、自分のマヌケな朗読を棚に上げてウルウルきてしまったり笑、誰かがなりきって読むのがツボすぎて吹き出しちゃって演奏継続不能になったり(真面目にやってます)、大忙しでした笑。
フレディの時もそうでしたが、あえて純正なクラシック音楽の中からお話の場面や風景や心情に相応しいと思う作品を探し、あーでもないこーでもないと言いながら当てはめ完成させました。物語とは全く関係なかったりする音楽の題材でも、不思議とマッチして、音楽がお話の内容をより鮮やかに彩ったり、お話が音楽の風情を深めたり、思わぬ相乗効果を生んで、面白いもんだなぁと、もう栗林さんとのコラボは何度目にもなりますが、毎回思います。なんの先入観もなしに、クラシックの知識など特になく聴かれる方には、この物語のために作った音楽のように思われるかもしれないし、『あぁクラシック音楽って意外に身近で共感できる音楽なのかも』と思っていただけやしないかと思ったりします。また、クラシックにお詳しい方が聴けば『おぉぉ、ここでその曲を!』とニンマリしたりしていただけるような気もします。また別の視点で、大まじめに音楽を勉強する学生などには、つい忘れてしまいがちな『音楽って、難しい学問じゃなくて、人の気持ちにすごく寄り添うものだよ、あなたも私も感じるシンプルな喜怒哀楽の感情と、意外に普通に繋がっているものなんだょ』ということを改めて思い出させてくれる種類の、面白い作業なんじゃないかなぁと、思ったりもします。ま、とりかかるまでは気が重いし、『できた!』となるまでの道のりもなかなか険しいですが^^;。年賀状と一緒です…。塩見くんはもう取り掛かっていると言っていました…デキる人は違う…。。

明日、現地入りして栗林さんと合わせるのが楽しみです!栗林さんの語り口から、沢山のインスピレーションを受けて、ますます嬉しく仕上がる予定です☆
日曜日のお昼、大町市文化会館2階でお待ちしています(*^^*)ふふふ


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長野へ行くというのに、八百屋さんであまりに美味しそうなリンゴを見つけて、買ってしまいました。
残り少ない2017年、皆さまが穏やかに健康に過ごせますように。
シューマンの音楽が沁みる冬。
友達のやさしさが沁みる冬。

大町のこと、またきっと書きます♪
寒いだろうなーーー