夏の味と冬の寒さと春の海
冷凍庫の奥から、ジップロックに入ったまま忘れ去られていたゴーヤーが出てきて笑笑笑、ゴーヤーチャンプルーにしたらお口の中が少しだけ夏でした。
…まさかまさか。寒い寒い。
週末を過ごした大町(長野)の天気を見てみたら、もちろん雪で、今日の最高気温は-4℃でした…寒!
各地で大雪も降っているようです、そうでなくても、いよいよ本格的な寒さ。どうぞご自愛ください。
私は今日こそホットカーペットを出します。湯たんぽはもう出てくる気がしない(でももうちょっと探してみる)。
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大町での2日間、いつもはアウトリーチ付きで最短でも2泊で行っていたので今回は本当にあっという間の滞在でしたが、とても楽しいひとときとなりました。
「演歌歌手が来れば満員になるけど、クラシック音楽はちょっと本当に…」
という文化会館さんの嘆きを受けて、果敢にクラシック音楽をお届けしにお邪魔しています。町には古い大ホール(1000人超収容)がひとつしかなく、これまで実に様々な場所で、様々な方法でコンサートを実現していただいてきました(学校や施設へアウトリーチに行くのとは別に、単発の2時間コンサートとして)。大ホールのある建物とは別棟の、大会議室のような広間に、職員さんが手作りの反響板を設置してくださり、『ちっちゃなコンサート』と題して100席ほどのアットホームな音楽会を開くようになってから、今回は第2回目でした。
寒い寒い中を、どれくらいの方々に貴重なお時間を割いておはこびいただけるか、開場するまでヒヤヒヤしますが、今年も、有難いことに会場いっばいのお客様に迎えていただきました。『お久しぶり』のお客様も、『初めまして』のお客様も、ちょうど半々くらいでいらっしゃったようでした。「ちょうじやさん(※)の回から毎年来てるよ!」とお声をかけてくださった方や(※旧塩の道博物館、の隣の流鏑馬会館でコンサートをさせていただいた年がありました)、「これに合わせて横浜から帰省してきたのよ!」と仰ってくださったご婦人や、「本当に、涙が出てねぇ…」と手を取ってくださったおばあちゃまや、今は異動されて観光課にいらっしゃるけど前回まで一緒にコンサートを作ってくださっていた職員さんや、地元のクラリネット愛好家の方など、たくさんの方々に嬉しくお会いでき、お声をかけていただき、毎回のことですが幸せいっぱい胸いっぱいになって終演しました。
栗林さんのおはなしは、今回も本当に、心に沁みました。悲しい悲しいお話だけど、静かに遠くにやわらかい光がさすような。いやーそして、杉江さんのヴァイオリンがまた泣かせる。It's peaceful here、良かったなぁ。私もクラリネットであんな音を出したいなぁ。
栗林さんは、きっと来世は白鳥だね、と話しながら、三人でワイワイ帰路でした。
クォーーーー…。
大町のみなさん、今年もありがとうございました…!
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来週は、いよいよ片岡リサぽん(スーパーお琴)との共演を控えていて、今日はオケのリハーサルのあと大阪まで合わせに行ってきました。
お琴ーーー!
ひとつ音が鳴った瞬間に、空気が冴え渡りますね。何でしょうあれは。和楽器の、凛とした響き。こちらまで、背すじがピンとなりました。
そしてしばらく聴いていると、何とはなしに、うどん屋さんにいる気分になる笑。ペケペンペンペン。
東京の宝くじドリーム館でのランチタイムコンサートです。約1時間の、無料コンサート。せっかくなのでお琴とクラリネットのためのオリジナル曲(驚!)と、春の海と、あとはそれぞれのソロと、あともう少したぶん小品を。
春の海が、原調だとクラリネットにとっては意外に高くて、あと、素人なので間合いが全く分からず、リサ師匠に歌ってもらいながらイロイロご指南いただき笑、私は譜面にpiú mosso とかpoco menoとか cadenz的とか適当なことを走り書きして汗、お琴の譜面の不思議やお琴のことをいろいろ教えてもらっては「はー」とか「ほー」とか言って、なんか別の国に来たみたいだな、いや違うなここが母国だなとか何かぐるぐるして、すっかり頭の中が和風になって帰りの阪急電車でした。次回の合わせまでに個人練をシッカリ詰んで臨みます!宿題。
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(おまけ)
松本に、『白鳥の湖』という名前の小さな素敵なお菓子があると知って、今度行く時はと楽しみにしていました。行きの電車を、指定の便より早いのに乗って、松本で途中下車してget!ネギたっぷりのお蕎麦と、松本城にご挨拶したら時間が来たので、スタバで3人分のコーヒーをテイクアウトして、信濃大町行きのホームで2人と合流しました。
白鳥の湖(開運堂)
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