バセットホルンの会 再び

息がくるしい(指揮者のテンポによってはブレスがもたないかもしれないという不安がある)ソロのある曲を抱えている時は、リハーサル初日に指揮者がどうくるか判明するまでは、本番が無事終わるまでは、どんなに練習しても不安で、何をしていても生きた心地が半分くらいしかしなかったりします。

ショスタコーヴィチを何とか乗り切って、田園を無事終えて、ブラームスも何とか。指揮者が変なテンポで来ませんように、変なテンポで来ませんように、お願いだから変なテンポで来ませんように、指揮者が昨日のテンポより遅くなったりしませんように、指揮者が本番だけ急に遅くなったりしませんように、落ち着いて息を吸いきれますように、きれいに発音して始められますように、始まったら、冷静に吹き進められますように。私が自然な流れを作れさえすれば、何とかオケがついてきてくれますように。何とかついてきてくれますように。最後まで息がもちますように。息がもちますように。神様どうか、しばらくいい子でいますから、どうか息が最後までもちますように。世界が平和でありますように…。ひたすら信心深く居たしばらくの甲斐あって、大きく崩れることなく済んでホッとしています。

その途中くらいから、難解な新曲の譜読みを抱えていて、それも、譜読みが終わるまでは気もそぞろで、リハーサルをやってみるまでは様子が掴めないから不安で、リハーサルがうまく軌道に乗り始めた頃からようやく生きた心地が戻って、ほっ。この安堵は久しぶり。はぁ、生きているなぁ!
今日の本番が終わったら、今日の晩から、ペトルーシュカの準備を始めます!やったー!楽しみ◎


すこし先のことですが、今年も、バセットホルンの会をできることになりましたので、お知らせさせてください。

京都アスニー 第202回アスニーコンサート
『バセットホルンのやさしい響き〜モーツァルトが愛した楽器を聴いてみませんか〜』
◆日時◆9/7(土)14時開演
◆会場◆京都市生涯学習センター(京都アスニー)4階ホール
◆曲目◆ディヴェルティメント第4番(モーツァルト)、クラリネットとバセットホルンとピアノのための演奏会用小品(メンデルスゾーン)、歌劇『魔笛』より《バセットホルン3重奏版》(モーツァルト)、バセットホルンで聴く「日本のうた」ほか
◆出演◆鈴木祐子、吉田悠人、小谷口直子(以上バセットホルン・クラリネット)、杉本優(ピアノ)


法然院でお世話になって数回演奏会をさせていただいた経験を生かし、さらにブラッシュアップして楽しい会にしたいと考えています。
そして今回はピアノを、ドイツから一時帰国のタイミングで杉本優くんにお願いできたので、これもまた楽しみ!小学生で京響と共演した優くんは、その後も京響のリハーサル見学に熱心に来ていて、大学は日本でピアノ専攻で出た後ウィーンに渡って指揮の勉強をし、現在はブレーメンの劇場で奮闘中です。直後の9/14には、京都コンサートホールの秋の音楽祭開幕コンサートで指揮者として共演できる予定でもあり、わくわくです。
優くんのピアノは本当にいい音がして、私は大好き。いつかブラームスを一緒に弾いてもらいたいと思っているけど、その前にメンデルスゾーンをがんばります。
細かい曲決めは、来週!。それまでに、一応言い出しっぺとしての準備をしっかり詰めなければと、焦っているところです…。
暑い中にはなりそうでず、どうぞ、9/7も、9/14も、両方、楽しみにおいでいただければ嬉しいです。