令和 hello

昭和最後の日は、父の誕生日でした。
朝起きて、パジャマのまま階段を降りて

「お父さん〜!誕生日おめで…」

「…天皇陛下が亡くなったんやて…」

小学生なりに、ちょっともう[おめでとう]は言いにくい空気であることを察知し、それから、何とはなしに重々しいしばらくが続いたことをよく覚えています。
だから、今回の、生前退位による晴れやかな御代替わりは、何とも素敵なものだなぁとつくづく思いました。
明仁天皇さま、美智子皇后さまとしての最後のお姿と、徳仁天皇さま、雅子皇后さまの最初のお姿を、全国生中継で拝見できることも、すごいなと思いました(剣とか勾玉とか運ぶ人、緊張するだろうなと思いました…震)。それぞれのお姿に、背負ってこられたものの大きさ、背負っていかれるものの大きさを想像して、涙が出ました。雅子さまが本当にお綺麗で、ご成婚の日を思い出すような輝く笑顔で、あぁ良かったと、頑張られたんだろうなぁと、これからもご無理なさらずご無事でお幸せでいらしていただきたいと、だって人間だもの、と、心から思いました。令和の時代が、その響きのとおり柔らかで、朗らかで、誰も否定されない、皆がそこにそのように居ていい、和やかな時代になってほしいと思いました。


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令和元年を迎えて、最初の楽しみは、ジャズの谷口英治さんのライブに行くこと!でした。
何と京響練習場すぐ近くに、不定期でジャズなどのライブを開催しているお店があって、というか、しょっちゅう前を通っていたごはん屋さんがそういうお店だったらしくて(何となく見るからに喫煙可っぽい雰囲気で←未確認、入ろうと思ったことがなかった)、先月あたりに、何気なく店先の張り紙を見つけて、「!!!」となりました。

学生時代、よくお世話になっていた新宿の楽器屋さんが、谷口さんも出入りされていたお店で、お目にかかったことがありました。
覚えてらっしゃらないだろうとは思いながら、一応ご挨拶に上がったら、

「あら!すっかり大人になられて!もう最近はブランコには乗ってらっしゃらないの?」

ブランコのことまで覚えていてくださって笑。感激しました。

ライブは、大野綾子さんpf.、橋本裕さんguit.とのTrio。ジャズは全く門外漢なので、ふしぎがいっぱい。魔法にかかったような、頭や心の力こぶがはらはらとほどけていくような、同じ楽器でも我々が普段生息する場所とは全然違う寛いだ空気を、心底楽しみました。今日は何となくビートルズをテーマに、と仰って、懐かしいメロディが変幻自在に奏されるのを聴きながら、初恋の人に連れてってもらった神戸のバーが[Yesterday]って名前だったなぁと急に思い出したり笑笑笑、隣の20歳がビートルズを知らないと言ってて驚いたりしました。
『Hello, Goodbye』の歌詞、
「You say "Goodbye", and I say "Hello"」
にかけて、
「平成 Goodbye, and 令和 Hello」
と歌ってらした大野さんのチャーミングな声が、耳を離れません笑。
谷口さんの新しいCD。サインもらっちゃいました♡