鳥と不眠とツェムリンスキー

部屋のカレンダーが7月のままだったことに今気づきました。

仕事も予定も1つもなくなったステイホームの春の頃は、生きてる実感を何とか保ちたくて[今日やったこと]を必死に毎日書き込んでカレンダーを真っ黒にして何とか自分を見失わずに生きようとしていました。それが、7月の半ばから突然猛烈に忙しくなって(自分の撒いた種ですから仕方ありません)、カレンダーにはすっかり見向きもしなくなり笑…本当に、勝手なものだと思います。
神戸のチャリティから2週間が無事に過ぎ、私の知る限りお客様からも関係してくれた仲間からも体調不良は聞こえて来ず、ホッと胸を撫で下ろしています。神様のご加護と幸運と皆様のご協力に感謝するばかりです。

暑かった8月がまもなく終わります。
殆ど雨ばかりだった7月から一転、まるで乾季のような灼熱の8月でした。そして8月で、私がまともに眠れたのは遂にたった一晩でした…また、不眠に悩まされています。


昨日今日と、暑いなか京都コンサートホールにお越しくださいました皆さま、ありがとうございました。
あの、ただでさえ宇宙の果てに向かって吹くような気持ちになるホールで、厳しいディスタンスの末にひな壇まで取り払われ、指揮台との長い距離は地球が丸いことを思い出すほどで(ほんとに自分が地面に沈んでいるようでした)、何だか色々気持ちが辛い本番でしたが、石田さん、言葉もないほど素晴らしかったですね。本当に。
それと、私はコンタクトのピントが客席には届かないのでよく見えなかったのですが、「Bravi」と書かれているらしいカードを掲げてくださった方がたくさんいらして、それも本当に嬉しかったです。皆喜んでいました。お気持ちに感謝いたします…!!

来月はひな壇が戻ることを心の底から願います…


Cafe Montageさんでの公演が9/5の20時〜とオープンになりました(受付も昨日から開始されています)。
ディスタンス確保のため、当夜ご来場いたたけるのは27席限定とのことです。それから、有料にはなりますが配信もされますので、もしご興味お持ちいただける方はそちらでもよろしければお申込みいただければと思います。(詳しくはCafe MontageさんのHPをご覧ください。)
どうぞ応援よろしくお願いいたします。


チャリティが続きましたが今回は久々に全く「ただ演奏したくて」の公演です。もともとは、昨年ごろから、

(生きてるうちに、吹けるうちに、やりたい曲はやっとかないとなぁ)

と思い始めて、そうだツェムリンスキーだ!と、モンタージュの高田さんにやりたいなぁやりたいなぁとお話ししていたところが始まりでした。それで、年が明けて、本格的なご相談をし始めた頃からコロナの暗雲が立ちこめてきて、一旦ストップし、それでもその時は

「まぁ夏には収まってるだろうから今は無理しないでおきましょか」

とか言いながら、7月のスケジュールを(オリンピックの開会式がいつだから、とか言いながら)相談していたんです。今となっては可笑しいですよね。それが、7月なんて到底無理だとなった春の頃に、一縷の望みをつなぐようにして9月のスケジュールを調整していました。できるかもしれないし、できないかもしれないけど、と言いながらです。…それでその後、モンタージュさんが7月頃から果敢に最初のシリーズを立ち上げられ、そして9月から始まる2つ目の新しいシリーズ企画のひとつに私たちも組み入れていただけて、昨日、ようやく正式発表にこぎ着けました。嬉!

ツェムリンスキーは、初挑戦なのですが、やってみたら想像したより遥かに難しく、ブラームスのTrioのさらに上をいく(個人の感想です)険しさに最初は何度も何度も楽譜を閉じて(そして他の曲の練習へ逃げて)しまっていましたが、ここしばらくでようやく体も慣れてきました。ブラームスも、最初の5回くらいは本番のたびに寝込んでましたが、今ならたぶん明日でも(リードさえあれば!←重要)吹けますから、やはり慣れは必要ということかもしれません。いま挑戦できて本当に幸いです。感謝ばかりです。
そして、良い曲が過ぎる!ほとばしる情熱。ロマン。胸狂おしさ。チェロ渋すぎ。上森さんの惚れ惚れするチェロが、今もうすでに目に耳にハッキリと浮かぶようです。

リハーサルは9/2から始まります。楽しみです。
そしてその前に、ベートーヴェンの若々しい交響曲第1番。全楽章C管で明るくまいります!



昨日の本番前。午後の紅茶。
レモンが端っこで申し訳程度だったけど、カップのブルーとレモンの黄色が何となく良かったんです。

不眠解消の妙案がありましたら、どなたか教えてください…松までに治さないと…

Naoko Kotaniguchi Official Blog