ご迷惑をおかけします

先週・今週は、本当は京都市内の小学生と中学生のための音楽鑑賞教室が午前・午後、午前・午後、午前・午後…と延々続くweekの予定でした。が、コロナの影響で全て中止となり(先月のうちに収録をし、学校で鑑賞してもらうことになっていると聞いています)、その代わりに、京響では連日楽団員の個人面談が行われ、そしてそれに並行して私たちは来たるびわ湖オペラに備えて『ローエングリン』(ワーグナー)の譜読みに励んでおります。な、毎日を過ごしています。

まず、楽譜を楽譜棚に取りに行って、

「?」
「バンダ用かな?」

となりました。つまり、薄くて…(バンダとは、オペラ全幕中、ごく一部分に採用される、舞台裏から聴こえてくる部隊のことを指します)

「はっ、そうだった、今年からは、やっと普通のオペラに戻ってきたんだった…」

…同じワーグナーだけど、『指輪』じゃなくなったのです。去年までは、スコアかと思うような分厚さでした…ま、1番と2番の譜面がセットになった2段譜であったこともあります。今年は自分の譜面だけなので譜めくりも時々で済むし、そして、普通の厚さなので、勉強していても、それはそれは、途方もなく「ない」、のです笑。すごいです。普通の気持ちで譜読みが出来るオペラ、久しぶりで、ちょっと動揺しました笑。去年までは、一度通り過ぎたらもう二度と思い出せない、戻ってこられないような気持ちで勉強しましたが、今年は、「まず聴いてみよう」「まず吹いてみよう」「ここの音程は後から取り出して練習しよう」…何なら「歌ってみよう」まで出来そうな気配です(しません多分)。すごいです普通の長さのオペラ〜

当たり前ですが、途中で、かの有名な「エルザの大聖堂への行列」場面が出てきて、当たり前だけど

おゎっ

と小躍りしました笑。昭和のブラスっ子にとっては黄金の名曲。笑。最初のしばらく、合唱が出てくるあたりまでだけでも、脳内が普門館になることを今はお許しください(本当は、部室のライブラリから借りた『全国吹奏楽コンクール名演集』カセットテープの、どこかの超名門中学校がイメージです…もう、それが私の全部だった時代があって、三つ子の魂なんだからしょうがないんですこればっかりは誰が何と言おうとしょうがない)。
そして当たり前だけどその後には『歌劇「ローエングリン」より「第3幕への前奏曲」』がありました。当たり前だけど笑。当たり前です笑。だけど、今回の発見(恥ずかし)は、
「トリプルタンギングがマジで必要な場面は、それより前にある」
ということ。はーさらおうトリプルタンギング。

すみません。今度いつかまじめに書きます。本当は、ここ最近の鼻歌がぜんぶローエングリンで、相当おセンチな気分です。胸がしめつけられっぱなしです。


また書きます。
お知らせ出来ることが、ありそうです。
休憩兼散歩兼ご褒美。
珈琲山居さんの、ヴィーガンチーズケーキ。むちゃくちゃ美味しい!

***おまけ***
今月から近所のシェアカー会員になり、そーっとそーっと練習開始しています。
初回はあまりに怖くて(車庫から出ることも、車庫入れも、教習所では習わなかった!!)、心優しい先輩に個人レッスンをつけてもらいました。
安全運転で、じっくりコソ練します。
どこかで見かけたら、優しく車間距離をください◎

Naoko Kotaniguchi Official Blog