リサぽんと宝くじドリーム

クリスマスイブの全国高校駅伝が近づいて、お揃いの学校ジャージで走る若者たちが烏丸通りにも鴨川河川敷にもいよいよ増えてきました。若いランナーの姿が街の景色を活気づかせています。そしてウチの前は中継所なので、テレビ関係者が色々機械や線の仕込みに入り始めたようです。寒い中ご苦労さまです。がんばれ、高校生!


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東京は京橋にある宝くじドリーム館“ランチタイムコンサート”にて、お箏の片岡リサさんと共演させていただいてきました。

リサぽん(恐れ多くも慣れ慣れしくこう呼んでいます笑)とは、大学は違うけれど同い年同じ学年で、かといってお箏とクラリネットでは本来知り合うきっかけもなかなかあるはずもないところなのですが、共通の親友がいるためにお互いに話だけは以前からよく聞いていて、多分そのせいで、初対面が叶うより先に「リサぽん」「こたちん」の仲になっていたという笑、ちょっと面白い関係です。彼女の計らいにより今回の夢の共演の機会をいただき、二回のリハーサルと本番当日、楽しく嬉しい時間を過ごさせていただきました。本番の日に会ったのが多分通算5回目くらいのリアル対面でしたが笑、話に聞いていた通り、そして想像した通りの素敵でアクティブでキレッキレの女性で、私は彼女と過ごす何もかもを満喫しました。そして、彼女と過ごす時間の中で、自分自身についても、よくよく感じることにもなりました。

宝くじコンサートのお客さまは、常連さんが多いと伺っていましたが、すごく熱心に聴いてくださり、また温かく親しみをもってご反応くださり、何だかとても嬉しい気持ちいっぱいで約1時間をご一緒させていただきました。コンサートの半分はお客さまが作ってくださるのだなぁ、とますます感じた日でした。感謝でいっぱい。ありがとうございました…!

そして何と驚いたことに、今回演奏しましたお琴とクラリネットのためのオリジナル(!)曲、『巷歌拾遺』の作曲者である千秋次郎氏ご本人がわざわざ大阪から駆けつけてくださっていて!終演後にお声をかけてくださって、びっくりするやら、嬉しいやら申し訳やらで、大騒ぎしてしまいました。。千秋先生、ありがとうございました…!また演奏したいです。


本番周辺の写真がもうすぐいただけそうで、許可をいただけたら、追って掲載させていただきます。それまでコチラでお許しください↓笑
ドリーム館、1億円の重さを実際に体験できるコーナーにて笑。後ろにいるのは宝くじゆるキャラのくーちゃん。(撮影:リサぽん)
まーまー重かったけど持てない重さじゃなかった!いつでもかかってこーい、1億円!笑


…それにしても、春の海、すっごい練習したなぁ(遠い目)。今日はもう吹かないのかぁ、と思うとちょっと淋しくて笑、でもまだまだ脳内エンドレスリピート中。
尺八みたいにブシュァ〜〜!と行けない分、またビブラートをかけないクラリネットで吹くからには、と、色々考えて、音域の選択も散々悩んだ末に下げないことにして、代わりにキツくないクリーンな高音を狙うことにして、それはそれ、な、今回の私なりのアプローチを出来たと思っています。まぁ、でも、選んでいいなら、他の調でやりたかったな笑。


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年賀状をしながら、ちょこちょこ働きながら、メシアンをじんわりじんわりさらっていた12月。今回の宝くじコンサートでも「鳥たちの深淵」を吹かせてもらって、ようやく、鳥の鳴き方が、少しずつ、何となく、私なりに見え隠れしてきたかな、と、深淵と鳥のコントラストが、何となくもうすぐアレしそうかな、という感覚を持てた、本番でした。
鳥は自由の象徴として。また、「時の終わりへの四重奏曲」を初演したクラリネットのアコカさんが、メシアンと同じフランス人ではなくユダヤ人だったんだなぁということと、明るい発想と実際的で前向きな信念を持った人だったらしいと嬉しく近しく感じること。少しずつ、色んなことが頭の中と掌の中でうまくまとまって、そしてたくさん練習を積んで、2月はいい演奏をしたい。
2018年2月3日14時、京都コンサートホール。お待ちしています!!