9月の出演予定

コネッソン「コスミック・トリロジー」の、1曲目だと思っていたら3曲目だった、『ALEPH』を毎日毎日毎日毎日毎日毎日練習して、ついに1ヶ月。…やっと、すべてのページが、ひとまず楽譜記載のテンポで吹けるようになってきました…唖然。
スポーツの話ばかりしていたのは、軽く病んでいた裏返し。本当に、暑さも相まって、精神をやられていました。

コネッソン、綺麗ですよ。とても綺麗です。安心してください。今までのどの曲とも違うお耳の体験になると思います。宇宙です。未来です。…だけど、このメロディはクラリネットだからこそ、みたいなのはゼロです。クラリネットに限らずです。たぶん。新しい時代というか、現代の世相を反映しているような気持ちがどこかしますが、とにかく精緻に、一糸乱れず、最新鋭のスペースシャトルの1部品になりきるような、私が私でなくても全然問題ない、あなたをあなたとも特に思っていない、何を感じる余裕もなく夥しい数の音符がものすごいスピードで、爽快に過ぎていく。聴いたあと、たぶんどの音もどの部分も思い出せることなく、ただ「なんか凄かったな…」という印象だけが残るような、蜃気楼みたいな曲ではないかと思っています。練習してても、全然覚えられないし、なので、ひたすら、目玉がついていくようになる訓練をしています。何を感じる余裕もなく。長時間練習していると、気持ちがやられそうになるけど、長時間さらわないと、全然できない。間に合わない。でも、やっとこのページが吹けるようになった、と思って、次のページに進むと、もう前のページが吹けない。昨日さらったところも全然吹けない。とにかくむちゃくちゃ速い。そして、意味はない。心不要。さらってもさらっても、間に合いそうにない。だから、つらい笑。で、スポーツ観ちゃう笑。


9月がもう5日も過ぎたで、どうしよう!、と、言ってるうちに8日が過ぎました。このぶんだと今年もまた、もう正月が来るのも時間の問題です。皆さん気をつけましょう。
9月の出演予定です。

【文化庁京都移転記念コンサート】
9月8日(金)18:30開演(ロームシアター京都)
指揮:広上淳一/都倉俊一文化庁長官
ゲスト:さだまさし、上白石萌音、ナオト・インティライミ、小林武史
管弦楽:京都市交響楽団
曲目:管弦楽のためのラプソディ(外山雄三)、上を向いて歩こう(坂本九)、秋桜(さだまさし)ほか

【びわ湖ホール開館25周年記念 オペラ・ガラ・コンサート】
9月17日(日)14:00開演(びわ湖ホール)
指揮:阪哲朗
出演:澤畑恵美、藤木大地、宮里直樹、青山貴、びわ湖ホール声楽アンサンブルほか
管弦楽:京都市交響楽団

【京都市交響楽団 第682回定期演奏会】
9月23日(土祝)14:30開演(京都コンサートホール)
指揮:沖澤のどか
曲目:交響曲第4番(ベートーヴェン)、管弦楽のための「コスミック・トリロジー」(コネッソン)《日本初演》

【京都市交響楽団 東京公演】
9月24日(日)14:00開演(サントリーホール)
※内容は、第682回定期演奏会と同じ。


上白石萌音ちゃん、なんでしょうあの可憐さは!声でしょうか、人柄そのものが溢れ出しているのでしょうか、とにかく訳のわからない最強の癒しパワーに、全員ずるむけになりました。
そしてさだまさしさん。「秋桜」を聴きながら、そういえば子供の頃から、いつかこの歌と同じ日が自分にも来るんだなぁお母さんありがとう…と半泣きで聴いたり口ずさんだりしていたけど、そういえばまだそんな日は来てないな、おかしいな、と思いました。涙もろくなったのは、我が家では圧倒的に父のほうです。
さださん、声も素晴らしいし音楽も素晴らしいけど、改めて歌詞を文字で読んでみると、隅々に言葉へのこだわりと、歌全体で語られる物語の奥行きの深さに、うなるばかり。人生の折々に、さださんの歌と詞に大きく励まされてきたけれど、みんながもっともっとさださんの歌を聴いたら、きっと死にたくなる人は減るだろうなぁ、と、「いのちの理由」を聴きながら改めて感じました。