みなさまプリーズ

しばらく更新できなくて、楽しみにしてくださっている皆様、すみません。

大きな災害があると、何か、いろんな気持ちが停止してしまうのでした。

どう思ったらいいのかもう分からないと思いながら、出来ることをせねばと思います。と同時に、明日は我が身と、自分が被災した時に周りに迷惑をかけないように、最低限の準備は、大人の責任としてしなければと思います。

そろそろ、いよいよな気がします。

ただ予定通りの明日が来ることが、どれだけ当たり前でないか。当たり前だと思っていた日常が突然いっぺんに失われた時、どんな思いをするか。したか。実際失われた人が今この時にも多くいらっしゃる。それを思えば、無傷な我々は多少のことなら何だって差し出せる…自分の番に備えながら、今できることを、今困っている人に。そんな日本になればいいのにと思います。


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そんなわけで、井上道義さんとの「惑星」「ショスタコーヴィチ12番」が終わりました。

以前、いつかの定期で、まさかのバルトーク「オーケストラのための協奏曲」が前半プログラムに回った(もちろん後半はそれより数段重く難しい曲だった)時よりはびっくりしなかったものの、やっぱり、「惑星」ってまーまー体力も神経も使う曲なので、初挑戦のショスタコーヴィチ12番との組み合わせは、正直なかなかハードでした。

そして、ショスタコーヴィチは神経がやられる、と前回か前々回のブログに書きましたが、何でやられるかというと、まずは、ショスタコーヴィチの楽譜は恐るべき手書き譜であることが多いのです。五線の上下に広がる加線の幅が華麗なるフリーハンドで、おたまじゃくしの位置も臨時記号の位置さえもとても自由で、明らかに音符の高さは(位置的には)上がっているのによく見たら音は下がってるとか、まーまー離れたところに堂々と♯や♭が転がっていて油断ならんとか、要するに、あんな難しいショスタコーヴィチを、我々は平衡感覚を失いながら、様々なトラップに目がひっかからないように細心の注意を払い続けながら、吹かないといけないんですねぇ。。視神経が、やられる笑、というのが1つです。
それと、やっぱり、ショスタコーヴィチの音楽が持つ時代性ですよね、完全に非常事態宣言の中を逃げ惑うように、または荒れ狂う嵐のように、あるいは非情で破壊的な殺戮場面のように、我々は音楽を駆け抜けないといけないので、ほとんど振り切れた精神状態で吹き切ることを求められます。半端じゃ、全然なんです。だけど、ほんとに振り切れてたらおたまじゃくしは正確に追えないし、タテヨコも音程も揃わないし、完全に振り切れながら、完全に自分の心身をコントロールしないといけないわけです。奏者ひとりひとりが発するこの膨大なエネルギーを、1人で受け止めきれる指揮者というのは、やはり誰でもというわけではないと思いますね。それは、やっぱり、道義さんなら、よし、やってやろう!と思います。
…だけど、ほら、道義さんは、『今』を生きる人なので^^;、本番に何が起こるか分からなくて、なので、本番はリハーサルよりもギアを上げつつ、リハーサルよりももっと精神に余白を持っておかないと、とんでもない事故が起こるので、…惑星でみんなが想定していた余白が全然足りなかったので、休憩時間に裏でお茶を飲んだりトイレに行ったり皆めいめいに色々して、頭の集中のメーターをぐぐっと下へ圧縮して、ショスタコーヴィチに向かいました。

…あと、12番は全楽章が切れ目なく続くので、途中で  ふぅ、とか  はぁ、とか一息つく間がなくて、それもとても、ウッときました。

それと、ショスタコーヴィチは、ワーっと振り切れるところと、しーん、がーん、と酷く沈鬱な場面とが凄まじく両極端で、それも、表現する側にはどっとこたえるのだと思います。が、彼が生き抜いた時代の緊張感を思えば、必然だし、音楽の中でしか味わわなくて良いならやはり幸いだと感じます。

…まぁそんなこんなで、日曜の夜はひどくくたびれ果てて、というか先週は全部、リハーサルの後も本番の後も毎日もう他には何もできませんでした(´-`)


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そして、今日からメルクルさんで定期のリハーサルが始まりました◎

私個人としては初めてのメルクルさんとの共演で、だからとても楽しみにしていました。
人のいい元気なおっちゃん、って感じだョ、と、誰に聞いたか忘れた前情報から想像した通りの方でした。ちょいちょい挟みこまれる日本語がとてもチャーミング(今日のタイトル「みなさまプリーズ」はその一例でした)。想像していたブラームスよりはちょっとスリムでスポーティな感じというのが初日の印象でしたが、うまく時間の掴み方を探して、週末の本番に向けて練り上げていきたいです。
(弦の最前列には先生方勢揃いで、コチラは重厚感ばつぐんです◎)

そして、荒くれ系の曲が続いたから余計でしょうか笑、ブラームス、曲が始まった瞬間に

…なんて良い曲!!!!!

と感激しきりでした。笑
ブラームスのシンフォニーを聴かなかった人だけが、オーケストラに関わらずに生きて行けるのかもしれないとさえ思いました。
あー、ブラームス、いい曲。。(しみじみ)

まだまだ息がくるしいソロから逃れられず、睡眠不足厳禁な生活が続きます…でも、そう思えば思うほど眠れない、意外に繊細な私です…


ブラームスが終わったら後は今月はマーラー8番を残すのみ!終わりが見えてきました!頑張ります٩( ᐛ )و


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甥っ子に頼まれた給食袋を作りました。
チンアナゴ。(裏にはニシキアナゴ)

動眼(右下の小さい袋に入ってます)って、その名の通り動く眼ですが、初めて買って、ひゃ〜何で付けるんだろうと夜更けに慌てて調べたら、ウチにあったボンドで事足りました^^;

楽器吹くのにこんなに時間を取られないで済む人生だったら、手芸とか、刺繍とか、上手じゃないんですけど、こう黙って静かにコツコツ1人でする作業が、やっぱりすごく好きです。
遠くは適当にしか見えなくなってもいいから、80歳すぎても針に糸を通せるおばあちゃんになりたい。

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