しりとり好き

ひらがなが達者に書けるようになった姪っ子と、しりとりをしました。

小さな机に2人で向かい合って、紙は彼女のほうに正面を向けて。
どちらがどちらか分からないくらいだから、姪っ子も、とっても上手に書くでしょう?カタカナももう大丈夫。私にもよくお手紙をくれます。字が書けるって、ほんとに嬉しくて、誇らしいんでしょうね。…そして、私の逆さ文字の腕前も、なかなかでしょう?(時々間違えてる笑)
[ぎ(ー)たー]の後、“たー”で始まる言葉で、5歳児でも分かる言葉が、とっても難しかったです。ターバン、ターザン、タータンチェック、タージマハル、ターンテーブル、ターボ、ターミナル、ターゲット、ターコイズブルー、たー…。。。。苦し紛れに[ターメリック]と書いてみたものの。なんでターメリックやねん笑。何かなかったのか、今もまだ、一生懸命考え中。

しりとりが好きです。


***真面目な話に戻ります***


「志望校が決まったら、そこで教えている先生に入試までに習ったほうが良いですか?」

大学のオープンスクールの時、このようなことを何人かの方にご質問いただきました。

ここから先は、私個人の考えにすぎませんが、参考になるようでしたらご参考になさってください。

答えは、YESでもありNOでもあります。
志望する大学で指導している先生に習っておいたほうが(もしくは、挨拶だけでもして知り合いになっておいたほうが)入試に有利であるとか、受かりやすいといったことは日本では一切ありません。そういう意味では、まずはハッキリ、“NO”です。
ただ、音楽を学ぶ上で大切なことは、[どの大学に行くか]よりも、[誰に習うか]だと思います。もちろん、経済的なことであるとか、自宅から通えるかどうかなど、実際的な問題もあるとは思います。が、誰が教えているかも知らずに、また、先生がどんな演奏をする人で、どんな音を出す人で、どんなレッスンをする人かを全く知らずに大学へ入るのは、大変怖いことではと思います。あなたがその先生の音を好きかどうか、あなたが憧れる演奏をする人であるか、知らないまま、これからの数年を一緒に勉強する相手を決めるなんて、できるでしょうか。結婚相手のことを知らずに嫁に出されるのと、変わらない!怖!(そのほうが良いこともあるかもしれない…云々についてはここでは触れないことにします笑)
その先生が演奏活動もされている人なら、ぜひ一度は演奏を聴きに行ってみることをお勧めします。実演に触れられる機会が見当たらない(叶わない)場合で、過去のCDなどが出ているとしたら聴いてみてはどうでしょうか。あるいは、こんな時代ですから、コンタクトを取ろうと思えばいくらでも可能だと思います、1番簡単なのは、現在師事している先生にお願いして紹介してもらうことです、可能なら一度レッスンをお願いしてみてはと思います。一度のレッスンであなたが先生の言わんとすることを理解するのは難しい場合もあるかもしれませんが、それでも、何も知らないよりはずっと良いでしょう。(学校によっては、一度でも個人的に指導に関わってしまうとその先生が入試の採点に参加できない、といった取り決めのある学校もあります。様々なケースが考えられますので、ここでの話はあくまで私の個人的な感想程度としてお許しください。)
入試ではあなたは○か×かジャッジされる側かもしれませんが、あなたは『誰に習うか』を選ぶ側でもあるということを忘れないでほしいと思います。そういう意味で、“YES”です。


余談ですが、私が留学させてもらったウィーンでは、入試までに先生に連絡をとってレッスンしていただくのが常識で、驚きました。レッスンで聴いてもらって、見込みがあるか、先生のクラスに来年の空きがあるかを含めお聞きして、「来ていいよ」と言われればその時点で実質合格内定、いくら上手でも空きがなかったり、先生のほうで他に優先的に入れたい生徒がいれば今回は残念ながら、となる。つまり、入試は形ばかりであったのです。【形ばかり】!!
実際、私は、「今年は誰も卒業しないから空かないんだけど、来年の夏には空くから、次の次の入試を受けといてくれる?」と言われました。そして、緊張して受験に行った日、試験室に入るなりシュミードル先生に
「君は一体たいへん長い苗字だけれども、コタニグチ、これは一体どんな意味があるのかい?」
と訊かれて、ぽかんとしながら[小さな谷の入り口…みたいなもんです]と答えたあと、じゃぁどうぞ、何でも適当に吹いて?と言われて、振り返ると伴奏のマリア(・プリンツ)先生がニッコリ笑ってらして、ウェーバーだか何だかを吹きはじめたけど、審査の先生方は終始楽しそうに談笑されていて誰も聴いてなかった笑、という、面白入試でした(もちろん合格しました)。

そうです。一見さんお断りなのです。そして、定員制。
これは、一見、思いっきりコネの世界で、まったくフェアでないといえばそうです。ウィーンだけでなくて、ヨーロッパの多くの地域でそうであると聞いています。日本式の頭では全くありえない。だけど、音楽なんて、そもそもフェアじゃないし(才能、フェアです?体格体力、フェアですか?家の経済状況、容姿だって!、なにもかも違うでしょう。いえ、音楽だけでなく、人生そのものがそもそもアンフェアですね…あ、話が逸れた!ゴホン)、教える先生側にもレッスンに割ける時間には限界があるのです。そして、教えると教えられるの関係はどちらか一方通行でないので、どちらもがハッピーであるためには、入試の試験室で一言も交わさずに演奏だけ数分聴いてフェアにジャッジ、よりは、誰彼からきちんと紹介されて、ご挨拶をして、一緒にレッスンしてみて、ニッコリ、はいキミはいついつにいらっしゃい、と言われて関係が始まるほうが、普通に考えると至極自然です。日本の、形式にこだわる「公平」よりは、ずっと。


まぁでも、そうは言ってもやっぱり、あちらの先生方だって上手で将来のある若い人を取りたいでしょうから、結局のところは、あちらだって、広い意味ではきちんと実力勝負なのだと思います。先に待っている人を今回は優先したいとか、どうせ数年留学したら母国に帰ってしまう外国人よりは自国民を取りたいとか、そんなことはあると思います。

ここは日本なので、そういった慣習とは全く別ですが、それでも、受験を視野に連絡をくれる学生さんがここ数年増えてきたことをやっぱりとても嬉しく思っています。可能性はありそうなのに、的外れな勉強の仕方をしてしまっている子たちというのが残念ながら結構いて、そういう子たちに初めて出会うのが入試当日の試験室では、アドバイスしてあげることさえできないからです…。
私のところでは、受験対策というよりは、音楽家になるために必要な技術と、プロがどんなふうに楽譜を読んでいるかを一緒に勉強しているつもりです。その途中に入試があるだけで、合格した先も、その続きを行くだけ(大学生になったら、1人で悩んだり考えたりすることも大事な過程と思いますので、伴走の仕方は変わります)。入試に合否が付いてくるのは仕方ないことですが、結果はどうあれ、ご縁のあった若い人みんなのこれからを、心から応援したい気持ちです。そのお手伝いを出来ればと願っています。
そして私も頑張ります。



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