魔法の笛、新しい笛

モーツァルトのオーケストラ作品に参加していると、フルートやオーボエやファゴットやホルンなど古参の先輩楽器さんたちが達者に難しいパッセージを担当している中で、あぁ、クラリネットはまだ何か新しい子なんだな、新しい風を吹かせるために、とっておきの子なんだな、と、箱入り娘さんになったような気持ちがします(知らんけど)。
そんなわけで、オペラ『魔笛』は、フルートはまぁタイトルロール的?に目立ちます、そして、オーボエもファゴットもホルンも安定の働きをする中で、クラリネットだけは待つ時間がとっても長くて(トランペットやトロンボーンやティンパニさんはもっと出番が少ないですが、向こう岸なので今は割愛します)、ちょっと吹いたと思ったら、すごーくお休み。で、楽器もいい具合に冷えて、体も固まって、えっと何だったっけな、と思う頃に突然いきなり、繊細に絶妙に嫌な目立ち方をして登場して、やっと少しみんなと働いてる感じがしてきたと思ったらまたしばらーくお休みで、あ、そういえば次はバセットだった、と、ハラハラしながらバセットホルンを吹いて、はぁ〜ドキドキした〜と、祐子さんとひとしきりもじもじした後またしばらくお休みで、もうどれが普通のクラリネットを吹く口だったか分からなくなるようなタイミングで普通のクラリネットに戻って、またもじもじする…なんかそんなな、ここ数日です笑。
フィガロの結婚よりは全体の尺が短い分だけ随分楽だけど、吹く分量としては同じくらいかな。
でも、たまーに出てきたときに、あぁそうか、これは他の楽器じゃなくてクラリネットに吹いてほしかったんだろうな、と何となく共感するので、改めてクラリネットの魅力とは何か、気づきの日々でもあります。透明、と、温かさ、と、まっすぐ、と、癒し。そこらへんが、何かアレか気がしています。知らんけど(^^)

タミーノ役が、芸大同期で芸大寮半地下仲間だった鈴木准さん(准さんはM104号室で私はW101号室。Mは男子棟、Wは女子棟。寮1階部分は半地下になっていて湿気が大変だったので、1階の住人同士には変な連帯感がありました。廊下をまーっすぐ行って、食堂を越えてまだまーっすぐ行くと、准さんたちのM104がありました。男子が女子棟に入るのは特別何か用事がある時に館内放送(「引越しの手伝いでどこそこに誰それが今から入りまーす!」などなど。)で知らせて入館する以外は禁じられていましたが、女子が男子棟に遊びに行くのは全く自由でした。准さんはケンちゃんと2人部屋で、時々誰かしらとご飯食べに遊びに行ってました。准さんは他の大学を経て芸大だったから当時同級生とはいえお兄さんで、札幌出身なので寒い国から来た青年的な独特のオーラが当時からあって、私たちが“独り暮らし1年生”的な料理でエッチラオッチラしていた時に、准さんは人参をピーラーでヒラヒラさせたやつに塩とオリーブオイルとレモンを絞ってさぁどうぞ、みたいなオシャレメニューでした笑。)なのと、カヴァー役のジョーくんと馬原さんも学年は違うけれど寮委員(!)でお世話になった仲間で、ロームシアターにいながらにして頭の中が上石神井です笑。


そんなわけで、私の新しい笛(写真右側。その左は普通のクラリネット)。
(こんな写真しかない焦。もうちょっとマシに撮れたら差し替えます)

久々に高〜い買い物をしたと震えたのに、隣のファゴットはこれを5本くらいは余裕で買えるような値段なので、何も言えないです笑。でも、ファゴットは毎日仕事で使えるけど、こちらは極めてたまにしか使えないので、1音あたりの単価は高いんだもん〜と、スネてみたりしています。相方の祐子さんの楽器は20年モノで、当時は100万しなかったそうです。楽器、ほんと値上がりしてますね。。。

バセットホルンって、何もしなくても、ただその音だけで、もう泣けちゃうような、心に染み込むふしぎな楽器。まほうの笛。

来年はモツレク(モーツァルトのレクイエム)が2回あるそうです。だから、来年まではこのオケにいたいと、今は思っています笑


祐子さんに貰ったハロウィンの怖いクッキー。
家に持ち帰ってフライパンの上に乗せてみたらますます怖かったです…


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