おそロシア

長いようであっという間だった1週間が、終わりました。

第629回定期演奏会にお越しくださった皆さま、秋真っ盛りでご多用の中を本当にありがとうございました。

ラザレフさん、素晴らしかったですね。お客様も大盛り上がりで、私たちは終わってもまだ怒られるのかとヒヤヒヤして(冗談です)、笑いが止まりませんでした笑。

何といっても前半のグラズノフが美しかったですね。筒井さんブラボー!!
そして、ボロディンは、なんか赤面してしまうほどダサさ満開なところ(おそロシア…)と、だけど突然、目もくらむような美しさの超高級絨毯をブワヮっと広げられたような(何このしょうもない表現)、えもいわれぬ音世界が広がったり、「だったん人の踊り」を彷彿とさせる響きがあったり、懐かしいような哀切なメロディに心震えたり、たぶんもうしばらく演奏しなそうだけど、最後はクセになるような愛着がわきました。

ラザレフ将軍のリハーサルは、覚悟していたけど覚悟した通りで、それはもう、部活のような1週間でした^^;がんばりました我々。愛情と悪い冗談と皮肉とやっぱり愛情に溢れたリハーサル、ラザレフさんのエネルギーに圧倒されるばかりでした。いえ、ばかりではダメなので、我々もロンゲにビッグサウンドでがんばりました。

(注:「ロンゲ」は、たぶんlongerのロシア訛りです。クラリネットはクラリニェットとなり、トランペットはトロンポッツと聞こえ、小節数などでたびたび登場したelevenは、ついぞ聞き取れませんでした…)

いやー、それにしても、おそロシア。あのエネルギー、これでは北方領土なんてとても返してもらえそうもない、と、ロシア人指揮者をお迎えするたびに、いつも思います…


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今年が、今年が、ついに一ヶ月半を切りました…クリスマスまであと37日、とか言ってる人がいました…おそろしや…
でも、だんだん、音出しの時に第九のフレーズを吹く人が現れてきたりして、そうやって、年末に突入する覚悟が、例えばオーケストラ屋さんの我々はだんだん出来てきます。皆さんはどうですか?
よい2018年の残りをお過ごしくださいね。


実家近くの、私が子供のころ年じゅう遊び場にしていた、広〜〜い田畑。
久々に父と老犬のゆっくりな散歩に同行して、この景色はやっぱり私のほとんど全部だ、と、改めて思いました。春は一面のれんげ畑。田んぼに水が引かれてしばらくするとおたまじゃくし。あめんぼ。ザリガニを探して。夏は川遊び。秋は稲刈り後の藁でさんざん遊んで、どんぐりも拾い、冬は畦道の霜柱を踏んでは耳をすませていました。

でも、こんな、日がすっかり短くなって、寒さが忍び寄る、うら淋しい季節の夕方に、横田めぐみさんは突然連れ去られたんだなぁ、と、いつも思います。
横田めぐみさんが拉致された年は、私が生まれた年なんです。だから、めぐみさんとめぐみさんのご家族が失った歳月の長さを、文字通り身をもってまざまざと感じます。私と両親がこれまで楽しみ乗り越え共有してきた時間と思い出の量をそっくりそのまま奪われたと思ったら…言葉を失います。どうかご両親がご存命なうちに、帰国が叶いますように。心から強く願わずにはいられません。



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