今できること
オケに普通に乗りながら、隙間で学校レッスンに通いながら、さらにその隙間にソロや室内楽の合わせが同時進行で2件分くらい入ってくると、割とじゅうぶん毎日の予定がパツパツしてくるんですが、今の時期は、各学校が順々に後期実技試験でレッスンが立て込む上に受験生は私大の入試がまさに今!なので、毎日がパッツパツです。
そこへ来て、明日のリハーサルの準備をしながら来週の合わせに備えながら来月の本番の詳細を整えながら再来月の心配をしながら半年後の本番について色々決め込んでいく、みたいなことを、音が出せる時間と音が出せない時間を駆使して何とかする、みたいなのが普段の生活なのですが、とにかく頭がわるいので、いくつものことをいっぺんに並行して考えるのが苦手で、弱り気味です。
でも、そんな時こそ、今できること[しか]考えないようにして、ひと呼吸。いま出来もしないことまでズラズラと考えるのが良くないので、頭の中をできるだけ涼しくして、よく食べて、よく寝て、前髪は自分で切って、楽器は壊れてないことにして、そして病気しない。これ鉄則。(to be honest, 楽器は修理に行きたい。)
忙しくなってきた時のバロメーターみたいに、部屋のあちこちにごちゃ混ぜに積み上がった楽譜やチラシや書類を、なおみちゃんの決勝戦を見ながら選り分けて、整理したら、ちょっとスッとしました。(はい年末までにするつもりでした)
(わりと直近で関係ある楽譜たちシリーズ、の、一部)
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今日は、京響ジュニアオーケストラの本番…は聴けなかったので、京響シニアオーケストラ(笑)のリハーサルが終わった後に北山に飛んで行って、GP(当日の総リハーサル)を、途中からだったけど聴かせてもらいました。広上先生の魔法のおかげもきっとありながら、でもほんとに頑張ったんだろうなぁ、ジュニアの子たち、とても素晴らしく仕上がっていて、あぁ、若い人のポテンシャルってほんとに凄いな、と、感動しました。
夜、合わせが終わって携帯を見ると彼女たちから写真付きのメッセージが届いていて、クラリネットパートの子たちの集合写真ですが、みんなほんとにいいお顔をしていて(かわいい♡)、あぁ、いい本番だったんだな、楽しかったんだろうな、と、伝わってきました。
先日も、京芸で後期実技試験を聴いて、前の日の試演会からの修正などなどがみんなそれぞれに見事に効いていて、反省を経て次の挑戦のような果敢な姿勢すら感じられて、「あぁ、若い人の可能性って凄いな」と思ったばかりでした。人前で1回吹くことが、こんなにも沢山の学びを彼らにもたらすんだなぁと、舞台が彼らを育てるんだなと、改めて思いました。
私は私なりに一生懸命「教える」ことにチャレンジしているけれど、私は私のこの人生しか歩いてきていなくて、このたった1種類の経験だけを持って、沢山のさまざまな若い人生に関わっていくのは、そういえば、何と心もとないもんだろう…と、今更ながら自分の無力に気づいて落ち込んだりもしていた最近でした。
私が経験していないことも、私に出来ないことも、私が知らないこともいっぱいある中で、どれだけ一生懸命臨んでも、私が彼らにしてやれないことがあまりにたくさんあります。それを思うと、本当に私が教えていていいんだろうかと不安になったり、私じゃない人に習うほうがいいんじゃないだろうかと思ったり、もう学校辞めよっかなと考えたりすることも、正直、なくはないです。だいたい、レッスンした日の帰り道は暗いのです。
でも、ふと、そうだな、と、気持ちが浮上できる小さなきっかけをもらって、そうだな、私は私に出来ることをしようと思い改めました。私に出来ないことは、他の先生に習ってきてもらえばいい。私も、ひとりの先生だけに全部を教わった訳ではないし、人間だもの、出来ることと出来ないこともあるのは冷静に考えれば当然で、だから、多くの人の手をどんどん借りながら、若い人が成長するのを大らかに見守ることが、主たる師匠のすべき事であろうか…と、一旦、思うに至りました。
…みたいな話を、合わせをしながらぽつぽつと亮さんに聞いてもらって、それとベルクの響きの美しさとブラームスの音楽の優しさにも救われました。
再来週は札幌です。
その前に、今週末はアルカイック木5。
新進気鋭の、というのを、いいかげん外してもらわねばです(誰も校正の時に気づかなかったっぽい)笑。
お話も織り交ぜて楽しいコンサートにします。どうぞ皆さまお出かけくださいね♪
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明日から金曜日まで、いよいよ京都市小学生のための音楽鑑賞教室week!5日間×2回=計10公演。早起きがんばります◎
でも今夜はジョコヴィッチ×ナダル!!
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