めくるめくマエストロ

皆さま、ハッピーバレンタインでございました♪

受験が終わった高校生の生徒に、可愛い手作りチョコをもらいましたょ♡
可愛すぎて食べられない♡(食べるけど笑)


すっごく難しかったラフマニノフが終わりました。
京響定期、お忙しい中たくさんのお客様においでいただきそして応援いただきました。心より感謝いたします…!

もうもうみんな、隙あらばワーグナーの譜読みをしている時期に違いなく、油断すると毛穴やら耳やら穴という穴からワーグナーが漏れ出てきそうな状態で、ラフマニノフ交響曲「第3番」にトライした1週間でした。これが2番だったら、きっと私が1人でちょっと緊張したくらいで済んだのに、と、先週くらいから何度も思いました笑。京響としても20年近くぶりらしい第3番、初挑戦の身には本っ当にとっつきにくく体に入ってきにくい難しい曲でした…
あかん、もうあかん、と言いながら初挑戦組ばかりの仲間うちで昼休みにご飯を食べに出かけ、そこでは「2番はもっとどっしりひとつひとつの場面に熱中できるのにね」「なんか3番は次々と曲想も拍子も唐突に変わって、なかなか体が慣れないっすよね」だけど「アメリカに行ってからの作品だから、ハリウッドの影響とか受けてんじゃないスか」「色々イイとこ全部盛り、みたいな?」「そうそう、スケジュールに追われて“ケツ(の時間)が決まってますからハィ次!”みたいな」「たしかに!わりと現代的な精神状態が反映されてると思ってたら、いいのかもねぇ。知らんけど。」という話になって、誰も何も調べずに真偽も確かめずに何となく音楽だけでそんなことを話して、ひとまず納得することにして、本番までには慣れるであろう頑張ろう!…と言いながら走って午後の練習に戻ったのが、リハーサル初日のことでした。

3日間のリハーサルとゲネプロと本番を経て、結局さらってもさらっても全然指が自然に行ってくれない連符と格闘するのは最終的には気合いで乗り切るしかなかったですが笑、ラフマニノフならではの豊かなアゴーギク(歌うときに時間が伸び縮みすることなど)とそれをうまく受け止める密なアンサンブルが結局のところはやっぱりとても難しく、2番よりずっと次々忙しいだけに3番はそこがますます大変に感じました。そしてこれもラフマニノフならではですが、クラリネットに求められる部分もとても大きいので、弦楽器がじゅわゎゎっと歌った時の大きな波に飲まれず、うまく乗っかり、負けずに、むしろ3ポイントくらい上乗せしてどどんとお返しする!みたいな懐の深さは、今回もとても試されました。でも音楽の面白さはそこにあるから。やり甲斐はとてもありました。
そして、何よりもう、秋山先生が、本当に何というか素晴らしくて、感激の本番でした。ラフマニノフの、あの胸をぐぐっとつかまれるようなロマンティシズムが、あの端正な秋山先生からドドドドっと溢れたとき、みんなで


んぁぁぁぁッ!


っとなりました笑
(私だけ?笑)

あぁ、もう一回やりたいな。できたらワーグナーが迫ってない時に笑。
そして小山実稚恵さんのピアノと、やっぱり2番の協奏曲はやっぱり美しすぎてズルい…


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というわけで、残る時間の限りワーグナーを勉強して、いよいよ明後日からリハーサルです!死にそう◎
同僚の皆様、どうぞ良い明日を…


昨日の帰りの鞄の中。
追い込まれて死にそうな日々も、納豆と、ちりめんじゃこと、冷凍ご飯のストックと、緑の濃い野菜と、にんじんと、卵と海苔とツナ缶あたりがあれば、何とか乗り切れる気がしています。
(学校の帰りのスーパーでだいたい必ず買えるこの納豆が結構好きです。あとは兵庫県産のちりめんじゃこに、滋賀の菜の花!春です〜)