西宮・名古屋にありがとう

3月11日。いろんなことを思う1日になりました。
8年前の、そしてそこから今日に続く惨状を想像するにつけ、言葉を失います。また、その後に、その前に日本各地で起こった災害のことも。

いろんな思いを抱えた人が日本のあちこちに。いろんな痛みが癒えないままの人が。災害に限らず、ひとの死も、突然襲う病気も事故も。一方で、災害も病気も不自由も無くて、それでもとても、それだからこそとても苦しい人も。

うまく書けないのに書きかけてしまいました。
これからの災害にも備えつつ、心をしなやかに、生きていたいと思います。

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週末、兵庫芸文センターでの西宮公演と、愛知県芸術劇場での名古屋公演を、無事終えて帰ってきました。

(芸文センター、リニューアルして、響きが良くなりましたか?
落ち着いた木の風合いが、このホールは改めて舞台からの景色が綺麗だと感動しました。深い森の中にいるような気分で、気持ちよく鳴けました。カッコー!)

…とにかく、長かったオケピット生活から解放されて、久々に光の当たる場所での、我々が真ん中で、我々が全部な!本番だったので、遠くて聴こえないこともなく、暗くて見えないこともなく、向こう岸の人に久しぶりにしか会えないこともなく、埃っぽいこともない開放感に溢れて、もう、仲間の音が全部聴こえる嬉しさで、未完成はどこまでも聴きあって、巨人ではアクセル全開で、やってしまいました笑。

未完成は、儚すぎて、美しすぎて、内側へ内側へと研ぎ澄まされていく音楽。巨人は、広上先生にドンと任せてもらえて、どこまで踏み外しすぎずに踏み外すかの大冒険(笑)。アンコールで演奏したニムロッド(エルガー:「エニグマ」より)は、ゆっくりすすむ音楽の中、この音からこの音に向かう間にどれだけのモノを言えるか、どれだけのことを聴けるか、感じ合えるか、少ない音で雄弁に語るオーケストラの能力が試される思いでした。
広上さんの時の京響がやっぱり好きだ、と、改めて思いました。

西宮でも、名古屋でも、満場のお客様に熱狂的に迎えていただけて、感激しきりでした。またがんばろう。
本当にありがとうございました…!!


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マーラー7番と絶賛格闘中…
これが終われば遂にひと区切り、と思うと、早くも泣けてきそうです。全部読めてから泣きます…こわれかけで、もうちょっと言いたいことが他にあった気がするのに、全然まとまっていないけど今日は諦めますすみません…


明日からいよいよ京芸の入試です。
1人でも多くの、元気な子たちが、入ってくれますように!