卒業
卒業演奏会。
初めてドレスを着て、初めて立派な音楽ホールで演奏する日を迎えた彼女は、舞台に出るなり弾むような笑顔で、演奏も持てる力を十分発揮して、演奏後は
「拍手をいただいたら自分だけ勝手にお辞儀するんじゃなくて、ピアニストの先生に感謝して讃えて、先生と一緒にお辞儀するのョ」
とGPで教えた通りに、可愛い笑顔でピアニストの先生の方へ ヒョッ と手を差しのべて客席を湧かせ、はにかむ姿がまだ愛らしい若い先生と一緒にお辞儀をして、そして拍手を全身に浴びながら退場していきました。
《最高やん!!》と思いながら、舞台袖へ飛んでいくと、
…ドレスのまま、床にうずくまって号泣していました…
え???
どうしたん???(焦)
…と、慌てて駆け寄ると、
「緊張したぁぁぁぁぁあ!
怖かったーーーーーー!!
うゎーーーーーーん!(大号泣)」
…知らんがな笑。
彼女は、音楽的な才能にそれほど豊かに恵まれたわけではありませんが、いつも、自分に出来ることの全部を、自分なりに工夫して順番にクリアしていくことのできる賢い子でした。それは、音楽を志す者だからということに限らず、人として、とても大きな力であり、誰もが出来ることではないと感じています。
(GPの写真。お母さんと選んできたという貸衣装のドレスも、品良くとても素敵でした。)
春から大学生。良い4年間を過ごしてほしいです。
賢い子は、いつも、自分に出来ることと出来ないこと、すべきこととすべきでないこと、今すべきこと、次にすべきこと、自分が向かっていくに相応しい方向を、誤らず、その時その時に嗅ぎ分けて、必要十分な努力を積み重ねて、自分らしい花を咲かせられるな、と、思います。もちろん迷ったり、時に悩んで立ち止まったりすることはあっても。
もうちょっと書こうと思っていたことがありましたが、案外おさまりがよくなってしまったので、ここまでにします。続きは次回に。多分わりとすぐ書きます(予定)
久しぶりにゆっくり夜カフェに来て、流れるBGMが、昔の実家の応接間のステレオでよく流れていたような曲のチョイスだったので(いつもこんなんじゃないのに)、ついつい長居してしまいました。昭和歌謡万歳〜
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