プロって
先日の定期で、ほかの楽器だったけど京芸の学生さんが乗ってくれていました。
疲れてるでしょう、楽しんでくれてる?と話しかけたら
「プロって、凄いんですね…」
と、大きなため息とともにしみじみ言ってました。私も、若い頃、同じ目をして同じことを思ったなぁ、と懐かしく思い出して、とても嬉しくなりました。
プロがどんなふうに凄いか、音が出るその一瞬に、リハーサルの流れの中で、本番の舞台の上で、一体何が起こっているか、プロと肩を並べて音を出しながらその世界を垣間見て途方もない気持ちになった日のことは、今でも鮮明に思い出します。愕然とするとともに、それはこの世界に虜になった日でした。
若き日、足りないことがたくさんありながら、でも、そこに辿り着くことのできる若手はほんのひと握りだから、ここへ来たのは努力の成果、自分で掴んだチャンス。プロの世界へようこそ、と、まずは心から祝福したい気持ちであるとともに、
「大変だけど、なんて楽しいんだ!」
と思って帰ってほしいと、そんなオーケストラで我々はありたいと、改めて強く思いました。
この日、頼まれて知り合いの学生さんのために取った席からの眺め。ここで聴けば(対岸も◎)、まるでオーケストラの中にいるような聴こえ方がします。
今、コロナでお客さんが少なくて(悲)、学生券1000円でこんなとこで聴けます。鑑賞者でなく舞台に立つ側になりたい若武者は、バランス云々と言ってないで出来るだけ奏者に近い場所でかぶりついて聴く(見る!)のが勉強になると私は思っています。P席は、指揮者は見えるけど音はそっちにはいかないので、ちょっとでも、左か右に逃げて、出来るだけ1列目で。バルコニー席も、2列目3列目で頭上に屋根がかぶるとどうしても音が来なかったりするので、2階の2列目で聴くなら3階の1列目で身を乗り出して(レセプショニストのお姉さんにたまに怒られながら)観ます、私なら。だって、勉強したくて必死なんだもん〜(レセプショニストのお姉さんいつも色々ごめんなさい)
(注:物を落としたり自分が落ちたりすると危ないのでそれは厳重に気をつけましょう。それと、自分が乗り出したせいで誰かの視界を妨げるのはマナー違反なので避けましょう。何事も程度問題ですね。おしごとで、マニュアルがあるのでお姉さんは走ってこられます、お姉さんの迷惑にならないように気をつけて、最大限に勉強しましょう〜◎)
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