人の縁

春の熊本旅で買い求めた八代のお茶を、水出しの手前、ぬるま湯出しくらいで飲むのが最近のマイブームです。

…マイブーム、って、まだ使いますか?まさか死語(°_°)??震

九州の被害の様子を見聞きするにつけ、胸の塞がる思いです。雨なんて、ひとつところにまとめて降らずに、広く日本中みんなで引き受けられたらどんなにか穏やかなはずなのに。まだまだ降るようです、どうかこれ以上ひどいことになりませんように。今年の梅雨は、ジメジメして嫌だとか言う気持ちは静かにしまっていたいです。


久々の休みが月曜日のことが多くて、行きたい美術館にも、狙ってるお店にも、なかなか行けないまま。だから、月曜日のオフは家で比較的おりこうに練習しています。
ブラームスの3番を朝からしっぽりさらっていて、なんか、はぁぁ、となりました。深い、でも長調のため息というか。あーぁ、がーん、のほうのため息じゃなくて、何というのか、諦めたんだけど、でも良かったよね、幸せだったよね、とか、何かそんなふうな、温度高めの、息の速さは遅めの、顔は笑ってる、目は静かに閉じてる、そんな深くて柔らかくて決して短調でないため息。そんな気分が時折にじむ音楽は、ブラームスならではだと感じます。どうしても得たかったものが、この人は得られなかったんだろうなと思う反面、得られなかったそれはとても素敵で素晴らしいものだったのだろうなと思わずにはいられない、だから、得ることが叶わなかった自分自身を慈しんでいるような、自分の手元に降り注ぐことのなかったそれを、それでも心から祝福しているような、男性の深い優しさを、…私が感じたいだけなのかもしれませんけど笑笑笑、感じたいです笑。だってクラリネットはそんなふうにしか思えない場面をいくつも担当するから。人生の肯定を表す役のように感じるのです。私のおめでたいお花畑な思い込みだったらそれでもいいんです笑。あぁ、いいクラリネットを吹きたい。がんばります。


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先週は、仙台は松島にいました。
ウィーン時代の友人でピアニストの舞ちゃんに誘ってもらって、クローズドでのコンサートでした。
私が30を過ぎて大人の留学をしたとき、当時ウィーンで既にベテラン留学生だった舞ちゃんたちには本当にお世話になったんです。いつかどんな形でかきっと恩返しがしたいと思っていたので、もう早ゃ6年以上経って、こんな機会に共に舞台に立って音を重ねられること(結局はお仕事いただいた形ですが^^;)、それから、舞ちゃんを通じてまたとても素敵な人たちにお会いできたことを心から感謝しました。音楽も、人生も、人の縁だな。そんなふうに、改めて思いを致しました。

仙台空港から、あのとき甚大な津波の被害に遭った地域を案内していただきながら松島に着いて、静かな海を眺めながら、私の知らない6年前の3月を思いました。
舞ちゃんが撮ってくれました。カモメ?とわたし。


一泊で仙台から飛んで戻って、カルミナブラーナと、ブライトンホテルのアトリウムコンサート。どちらも梅雨だくの記憶に押し流されそうだけど、どちらも実に楽しい本番でした☆にづにいの焼き鳥の歌も素晴らしかったし、二回目にして最後のリハーサルから一週間空いてゲネも出来ずに一発本番というなかなかアドベンチャーなポンキエッリも、みんなの集中力と気合で完璧で、いやー、プロと一緒に演奏できるって最高だなーと心底思いました☆(自分もプロだというのは、ハッピーな時は自分では忘れがちです)。


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京都は、祇園祭の風情に満ちてきています。
@花八代さん
Naoko Kotaniguchi Official Blog

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