広上さんthe Final

自転車屋の髙橋くんが、辞めていました…
天パの髙橋くん。淋しい。
今の自転車にしてから、ざっと10年、お世話になりました。いつも手を真っ黒にして、よくしてくれたなぁ。
髙橋くんどこいったー!淋しい〜
天パで、ちょっと小池徹平似の、半パン率高めの髙橋くん。もし目撃されましたら、小谷口が感謝していたことをどうかお伝えください。

今年度最後の定期は、広上さんの常任指揮者として最後の定期となりました。
2日間、ほとんど満席のお客様に迎えていただけて、こんな光景が久しぶりで懐かしくて、涙が出ました。広上/京響を愛してくださる方がこんなにも、と、改めて感謝の気持ちでいっぱいです。ありがとうございました。

とりあえずカッコウを何とか全部鳴くまでは泣くどころじゃないぞ、と思っていましたが、それが終わってからは、この14年の間に起こったさまざまなことと、感じたたくさんの思いを振り返りながら、みんなでワーと吹いてるところは結構ウソ吹きました(ごめんなさい)。あまりに濃い14年間でした。笑いが込み上げることはあっても、涙は出ませんでした。やりきったもの!

20代の終わりの頃に起こった広上さんの登場は、私の毎日を一変させました。
生きた音楽と、それを皆で創る喜びを教えてくださり、いつも多すぎず少なすぎず、時機を絶妙にとらえたその言葉で、私たちを励まし導いてくださいました。謙虚であれ、自信を持て、楽しんでいいんだぜと…オーケストラという巨大な塊の中にいると、それはそれはいろんな考えや現状やこれまでをもった人がいるので、それも大人同士なので、どうにもこうにも難しく息苦しいことばかりなのですが、他の誰にもできないような方法で広上さんが魔法をかけてくださり、まるで凝り固まった筋肉がほどけていくように、いろんなことがうまく流れていくのを感じました。オーケストラがこんなにも鮮やかに変化していく一時代の、その中に居ることのできた体験は、婚期を逃しても全く後悔ないほどの喜びでした。言い切ります。
(結婚したいですif I can,still nowですもちろんオフコースです、結婚したいほどの人に巡り合いたいです、今度こそよいタイミングで!神よ)

クラリネットの首席である私の席は、思えばオーケストラのど真ん中で、指揮者の視線の真っ正面です。私は私の席から、広上さんからのエネルギーや思いを私なりに受け止め、私なりに考え尽くして、オーケストラの中からできることを精一杯したと、これ以上は出来なかったと、感謝とともに、やり切った気持ちでいます。力及ばなかったことも、どうしようもなかったこともたくさんありますが、それでも。

これからはまた、広上さんと新たな関係を嬉しく築いていけたらと思っています。
どうか今後とも、温かくお見守りいただけましたら幸せです。


(おまけ)
今回は、日本センチュリー交響楽団の吉岡奏絵ちゃんに初めてエキストラでお力お借りしました。大学の、すっかり入れ替わりくらい下の後輩で、つまりむちゃくちゃ吹ける世代なわけです。冷や汗冷や汗。ウチはセンチュリーさんみたいにきっちりシュッとした演奏は出来ないけど、何かこんなのも面白いな、と思って帰ってもらえたらいいなと思って、隣で吹いてました。センチュリーさん、シュッとしてるんだもんなー。だいたいモッチーがシュッとしてるしなー(モッチー同級生です私)
奏絵ちゃんまた来てね♡


Naoko Kotaniguchi Official Blog

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