死ぬなケガすな病気すな

新聞に、自分の手で書いた文章がそのまま載る、という経験を初めてさせていただきました。
神戸新聞夕刊「随想」欄、1/8が私の初回。読んでくださった方、読んでご連絡をくださった方も、ありがとうございました。


有名人でも研究者でもジャーナリストでもない、さらに音楽屋さん枠も私には多くは残されていない(←ここが本当にキビシい!)中、初回をどう乗り切るかをあらゆる方向から考えた末…ぐるりと考え尽くした後に全く別な形でふと心に浮かんだ『校長先生の言葉』を、今回の題材にしました。

「死ぬな、ケガすな、病気すな」

私の小学校時代、校長先生が折に触れて私たちに語りかけてくれた言葉です。例えば、長期休暇に入る前の終業式で。夏休みを楽しんだら、また元気に学校に戻って来いよ!と。
子どもだったあの頃は、ケガすることはともかくとして、死ぬことも、病気することも自分からはとても遠いことに思っていましたから、先生分かったョ!と、みんなニコニコして、校長先生のお決まりのフレーズを聞いていたように思います。
だけど、今は、この言葉の重みがよく分かります。死なないで生きることも、ケガや病気を負わずに無事にいることも、決して簡単なことではなかった。

コロナ禍の2020年、コロナじゃなくても、無事にやり過ごせなかった人たちが、私の周りにもたくさんいました。コロナの影響は言うに及ばず。若い人達は特に、どれほどしんどい時を過ごしているだろうと思います。
コロナで大変だけど、という言葉ではあまりに足りないし、何から書いていいか分からない。だけど、どうか生きていてほしい、無事でいてほしい。簡単でない人生を何とか生きているそのこと自体を充分にねぎらいたいし、大切な人に、生きていてくれてありがとうと伝えることをしたい。だって、生きているって、本当に素晴らしいもの。2021年の始まりがどうであったとしても、伝えたいことは、それだけだと思いました。


神戸新聞を購読できない地域の方からも「読みたい」と仰っていただくのですが、記事を写真に撮ってこんなところに貼り付けるのは、よく知らないけど多分ダメな気がしていて、他に方法を私は知りません。また、何か方法があるようでしたら、聞いておきます。
それにしても、ネットみたいに探せばいつでもどこでもどこまでも出てくるのと違って、新聞って、紙に印刷されちゃうドキドキはあるけど、その日配達されたらそれで終わりだから、よく考えるととても潔くて、イイですね。


2021年最初の本番、ニューイヤーコンサートがいよいよです。
コロナをものともせず、井上道義マエストロ、お元気です!!嬉しい!あのエネルギーに今回も圧倒されて、だけど、これでこそ音楽の価値だ、と思わずにいられません。一緒に演奏させてもらえるのが本当に嬉しい。LEOさんの二十絃箏は、初めて本物を見ましたが、普通のお箏より大きい(木の分量がずっと多い)せいか、音の伸びが凄くて、男の人だというのもあるかしら、大ホールの巨大空間をものともしない迫力。そして、ちょっぴり、おうどんが食べたくなる笑。お箏って、どうしてもネ。私だけでしょうか笑

マエストロの
「コロナなんかに負けるもんか!音楽はここにある!」
というメッセージが一杯に詰まったコンサートになりそうです。お越しくださる方、どうぞお楽しみになさってください。そして道中くれぐれもお気をつけていらしてください。