シェラザード4回無事終了
そろそろシェラザードぐらいでクヨクヨしたくない、と思っていましたが、オーケストラスタディとして1人で吹くだけなら別に何ともないこの曲、舞台と客席に人がズラッといる中で演奏するのはやっぱりなかなかになかなかな大曲でした(苦笑)。(ソロ以外にも)アンサンブルとか、音程とか、発音とか、タイミングとか、いちいち息がとまるほど嫌な場面が、吹き進んでも吹き進んでも最初から最後まで次から次へと出てくるのを、1回乗り越えても2回乗り越えてもまだまだ続く…嫌〜〜〜な緊張感をずーっと引きずって、でも何とか4回無事に終わった!京都での最終公演、終曲ラストの嫌な木管音程祭・最後の音から解放された瞬間に、長い長い潜水からようやくプハ!!っと顔を上げた気分でした。ぉ、終わった…。お酒が飲めたら、こんな時は美味しいお酒で一杯やりたいんだろうな。もう疲れた。自分と戦うのも、神に祈るのも、止まったらごめん!出なかったらごめん!と心の中でみんなに先に謝るのも、リードのコンディションに毎日ヒヤヒヤするのも、仲間の無事を祈るのも、全部疲れた!!でも楽しかった。お酒の代わりにご褒美ケーキ。
シェラザードは、大学時代に学生有志オケで経験させてもらって、こんなことを普通にやってのけるオケマンの凄さや、クラリネットの多彩な表現の可能性や、オーケストラの醍醐味や色んなことに感じ入って、今の仕事へググッと導いてもらったような、私にとってはとても大切な作品。オケに入ってからももう何回も吹いて、演奏するたびに感じることも目に浮かぶ人も苦戦する箇所も変わっていくけど、やっぱり楽しい。ゲストコンサートマスター・豊嶋さんの魅惑的なソロに、松村衣里さんの極彩色のハープにも魅了されました。
五嶋みどりさんの凄まじさを考えれば、平凡な私のノミの心臓にまつわる話なんかどうでもよかったです。ごめんなさい。
今回のツアーはクラリネットセクションを最少人数にせず皆で分担して全員で参加しました。前半も後半も、盛りだくさんの素晴らしい音楽体験ができるに決まっていたからです。みんなで分け合いたかった。だから私は今回は五嶋みどりさんとの共演は叶いませんでしたが、オーラを感じるには十分でした。ちょっと言葉にならないです。ありがとうございました。
4会場それぞれで温かく迎えてくださったお客様と、お世話になりました全ての皆さまに感謝いたします。
(余裕がなさすぎて何の写真も撮ってなかったのでJuviさまより拝借。とっても素晴らしいホールでした、三重県文化会館。またお邪魔できますように!!
ツアーの詳細報告については京都市交響楽団公式ブログ「今日、京響?」を是非ご覧ください♪)
気がつけばすっかり陽が短くなり、空にはうろこ雲、秋の風です。
2日空いて今度は巨人!楽譜にいっぱい書いた替え指(主にカッコウ関係)をどれにするか迷ってる間にリハーサルが始まってしまいそうですが、頑張ります!
季節のりんご(ブラムリー)のタルト@焼き菓子工房COLLETE
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