劇場の賑わい
ロームシアター5周年『火の鳥』公演、無事終演いたしました。
(火の鳥…じゃなくてたぶん孔雀なんだけど、お気に入りのブローチをつけて行きました。)
コロナがますます心配になって来た中、関係者の数も種類も様々な公演でしたので、内心どうなるかと冷や冷やしましたが、予定通り幕が上がり、そして無事に終えられたことを心から嬉しく思います。
コロナがますます心配といえばお客様こそです。毎日ニュースを見ながら複雑な気持ちは増すばかり、んーこれは売れてないかもなぁ、しょうがないよね、と、ガラガラの客席を前にしても気持ちを強くもって演奏する覚悟を十二分にきめた後、幕が上がってみたら…なんとなんと、今となってはもう懐かしいような、ひとつ飛ばしにお座りいただくのでない、ギッシリと言っていいほど埋まった客席に、こちらがワァとどよめいてしまいました。
久しぶりにお隣にも人がいる座席で、もしかしたら戸惑われた方もいらしたのではないかと、それを心配しています。だけど、本当に、嬉しかったです。やっぱり、ホールって、お客さんがたくさん入ってくださった状態で1番よい音がするように、出来てるんですねぇ。それと、聴きたい、観たいと思って集ってくださるお客さんの「思い」も、一緒に鳴るんだと思います。それから、私たちも、演奏できたら何でもいいってことじゃないなって、改めて思いました。やっぱり、たくさんのお客さんとこの時をご一緒したい。
外出もなかなか神経を使うこの時に、楽しみにお出かけくださったことを、心よりお礼申し上げます。
真紅の幕が上がるのを、私たちは最初は固唾をのんで待ちました。でも、お客様の誘導に時間がかかったとかで開演時間が押すと聞き、だんだん、10分押しの連絡が入って、その後もまだまだ始まる気配がなくて、結局たっぷり15分近く、我々の前方で踊り手さん達がかたときも立ち止まることなくストレッチというか柔軟というかをされているのをたっぷり眺めていられました。できれば、出番のその時まで、じーっと止まって待つだけの時間を置かずに良いコンディションのまま本番に入っていきたいのは、私たちと同じなのかなぁとか、それとはまたちょっと違うのかなぁとか思いながら眺めていました。見てるだけで、コチラの体も柔らかくなったような気がしてる自分が可笑しかったです。とんでもない。つられて肩ぐるぐるしてみるのが関の山でした笑。
コントーションという言葉を初めて知りました。同じ人間とは思えないふうに手や足や腰がクニョーとなって、はぁ、びっくりしました。
ロームシアターさんのSNSなどなどで、公演の様子が写真で色々公開されています。私も、舞台のコチラにいるとどんな感じかが全く分からなかったので、こんなふうに見えてたんだ!と、楽しませてもらいました。森谷真理さんの衣装が、やっぱり凄かった笑。何より、あのまま微動だにせず完璧に歌い上げられるのがやっぱりすごい(小林幸子さんも、水森かおりさんも、すごいんだなぁ笑)。そして、カーテンコールで普通のドレスで出てこられたお姿が、また美しくて感激でした…。
どこかに、チュートリアル徳井さんと園田マエストロのツーショットが上がっていたら、それはもしかしたら私が徳井さんのスマホで撮ったやつです(←ミーハー笑)。
ロームシアターの近くにいつの間にか出来ていた、とてもウィーンなベッカライに、ようやく行ってきました。
(リハ開始時間をぽっかり間違えた日があったのです…)
ベッカライ(Bäckerei)とは、パン屋さん。パン屋さんとケーキ屋さんの間というかその両方といったイメージもあります、あ、日本でも、パン屋さんにケーキ、あるとこにはありますね。それです。お茶も出来たので迷わずメランジェと、そして、ウィーンのケーキなんて考えるだけで奥歯がじゃりじゃりして血糖値が振り切れる(!)けど、日本人の人が作ってるなら絶対美味しいに違いないと思って、[初]の記念にザッハトルテもお願いしました。
すごく美味しかったです〜〜◎
はい写真が下手です〜(すみません)
でも、この銀のお盆と、お水のグラスに銀の小さいスプーンも付いてくるのと、ケーキに添えられたたっぷりのザーネ(生クリーム)が、とてもウィーンだ〜と思って、嬉しくて全体を撮りました。
コレですコレ↑。
飲食店に入ったらお水のグラスが出てくるのは日本では当たり前ですが(ご丁寧に氷入りで。真冬でも。)、外国ではそうはいかず、しかしウィーンではカフェでだけは注文するともれなくお水のグラスが付いてきて、こうして必ず小さな銀のスプーンがグラスに伏せてありました。懐かしい。
(貧乏学生の間では、それでも、ご飯屋さんに入って、飲み物を頼む余裕がないので、お水を頼んで、だけど普通にお水を頼むと有料のお水が出てくるので、
「Einmal Leitungswasser,bitte!」
〈=水道水ください!〉。
これも、留学時代の懐かしドイツ語フレーズです。
それにしても、寄る年波で最近めっきりカタカナが出てこなくなったのと一緒に、忘れるはずもないと思っていたウィーンとドイツ語の色々まですっかりあやしくなってきてマズいです。
コロナが収まったら、ウィーン思い出しの旅をしなければと思っています。
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