A管多めの秋

夕刻、東山の山奥から下山したその足で沓掛の山へ向かいました。

10月最初の日曜夜、生徒たちと一緒に試演会で度胸試しをしてきました。生徒たちと、生徒の先輩にあたる卒業生はめいめいに勉強中の曲を。私は、来月に予定している本番曲目からメシアンの《世の終わりのための四重奏曲》から第三曲「鳥たちの深淵」を吹きました。
緊張したーーーーーー!無伴奏は何度吹いても緊張しますが、生徒の前で吹くのは、伸び盛りの若い人たちの前で吹くのは、コンサートで吹くより緊張します…今日は初めて吹きながら自分の心臓の音が聴こえました…。でも、いい勉強だと思って、色んな曲に挑戦してどんどん恥もかいて、生徒たちと一緒にまだまだ成長したいです。
試演会、今後も時々開催を高らかに宣言。舞台の怖さも、クラリネットを操る難しさも、自分と対峙する厳しさも、上手下手や、キャリアの長さ短さ、調子の良い悪いに関係なく、みんな同じ。聴き合って、吹きあって、きっと良い効果が生まれる気がした、嬉しい夜でした。王将で打ち上げ。

メシアンを吹くのは、11月5・6日、アトリエ・ワムさん(京都・金閣寺近く)でのサロンコンサート(※)。チェリストで東京芸大教授の河野文昭さんと、河野先生の奥様でありピアニストであり京都芸大でも教えてらっしゃる河野美砂子さんとご一緒させていただきます。私が他に吹くのは、ブラームスのクラリネット三重奏曲とシューマンの幻想小曲集。この二曲はどんとA管で、なかなかたいそう体力の要る大作。ブラームスは今月下旬の岐阜でも吹きますし、今週の定期でのドヴォルザーク新世界も殆どA管。A管って、Bb管よりほんの数cm(また測っておきます)長いだけなんですが、体の小さい女子にはその違いがズシンとくるのです。今月は走り込み多めで体調ととのえてシッカリ頑張ろうと思います。

※各日40席ほどの会場とのこと、ご予約いただけるようでしたらどうぞお早めのお申し込みをお奨めさせていただきます。11/5は17時開演、11/6は15時開演です。よい気候ですので秋の京都散策も併せてお出かけいただければ嬉しいです♪
《お問い合わせ、お申込み》
  コンサート・モーツァルト
  E-mail:conmoz69@ybb.ne.jp
  TEL:075-432-0117
  FAX:050-1359-4384
  (10時〜17時、土日祝休)


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ざっと20年愛用の時計が、いよいよ風前の灯です。大学の合格祝いで祖父母に贈ってもらった(自分で選んだ)時計で、色んなものを失くしたり落としたりした今までの人生の中でも不思議とこれと鳥のネックレスだけは失くさずに生き残って、ベルトを替えたり電池を換えたりしながら一年360日くらい×20年の歳月を共にした時計なので…もう修理するにも部品がないですよ、と言われてしまってからもだましだましほぼ毎日着けてますが、ふと見ると止まっていることが多くなり…とても淋しい気持ちです。防水でもないのに時計したままガシガシ料理したり洗い物したり、自転車に乗ってたら大雨が降ってきたりしても健気に全然大丈夫だったこの子(ほんまごめん)。18で親元を離れる時の覚悟や、孫の無事を願ってくれた祖父母の思いも染み込んでいるように思うからでしょうか、ちいさな相棒のように思っていました。しんどかった学生時代も、就職してからも、それから留学先ではウィーン時間を刻んでくれました。大人になったらみんな有名海外ブランドの素敵な時計をしてましたが、私はこれが良かった。時計もTPOなのかしらとか、本番前に時計を外すのをすっかりぽっかり忘れちゃうから舞台でしてても大丈夫そうやなつにしてみようかしらとか、そんなふうに思って他にいくつか買ってみたりしたけど、やっぱりうまくいかなかった。細い革ベルトなので年に一度くらいはダメになって替えに行って、色の違いで遊べるようになったのはこの数年のこと。ベルトも毎回まーまーするので、通算ベルト代も考えれば結構高い時計買えたかもねぇとか笑ってるのも嫌じゃなかった。失くさずに済んだので、止まってしまった後も手元に置いておけるのは神様感謝。だけれども、この時計が動かなくなった日、私はどんなに悲しいだろうと不安になる。
眠れぬ夜はメランコリー。

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