お知らせ

土曜日のびわ湖ホールでは、つくづく温かいお客様に恵まれました。後から後から、しみじみと感じています。
ありがとうございました。

定期は半分の乗り番だし、びわ湖も1時間のプログラムだし、と思っていたら、やはりブラームスはジワリジワリと体にこたえ(定期のリハーサルでハッスルした後にびわ湖の追い込み練習をしたあの日の疲れが決定打となったと思っています…)、1時間とはいえ喋りっぱなし吹きっぱなしの頭フル回転はやっぱり疲れ、譜読みは済んでいたとはいえオペラのリハーサル初日は心身ともに緊張のしっぱなしで、ついにこの夜倒れこみました(トシです)。
昨日は神戸新聞の原稿締め切りだったので、リハーサルが終わって帰宅後は原稿の最終手直しをして、提出し終わった後はまた全部寝て、ようやく、今朝は少し復活しました。

明日からいよいよびわ湖ホールに移動し、歌手陣の皆さんと一緒のリハーサルが始まります。頑張ります◎


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今日は、新しいお知らせをさせてください。
5/29(土)に、東京でレーガーのソナタ全曲演奏会を開催いたします。
尊敬する岡崎悦子先生のもとでレーガーのソナタを学ばせていただけることになり、勉強を続けてきました。最初は難解に思えたレーガーの音楽に向かいながら、暗闇のなか光を求めて手を伸ばすような悩み深い旋律と和声の連なりを追いかける作業は、コロナの中を彷徨いながらも懸命に生きる今この時とどこか似ている気がして、励まされるばかりでした。そして、巨岩のようなレーガーのピアノ譜を、いつもにこにこわくわくされながら言葉も見つからないほど見事に鮮やかに弾かれる悦子先生に、感激とともにたくさんの学びをいただいています。
まだまだ演奏会を開くのには勇気の要る時節ですが、この1年を音楽とともに生きたしるしとして、風薫る五月に悦子先生とリサイタルを決めました。

悦子先生は、私の母とほぼ同い年ですが、お話しさせていただいていると、自分も今まさに学生で、大学の練習室で一緒に夢を音楽を語り合っているような、瑞々しい気持ちになるのです。音楽や演奏についてももちろんですが、人間として、女性として、ひとつ先を燦然と進まれる先輩の輝きを見せていただいて、何とも言いようのないほどに大きな学びと気づきと勇気をいただいています。今まで誰に弾いてもらっても不機嫌にさせてしまうばかりだったレーガーを、3曲とも一度に、どれでもどうぞ、と、信じられないような鮮やかさと繊細さで見事に弾いてくださる悦子先生。クラリネットのそうそうたる巨匠の皆さんのパートナーとしても、長らく弾き続けておられますので、悦子先生のピアノに、私はクラリネットの大先生たちの面影も探しながら、必死に食らいついて、残る数ヶ月を勉強したいと思っています。

やっとお知らせできるところまで来たことをとても喜んでいます。このブログを読んでくださっている方は関西の方が殆どでしょうが、もし関東の方がご覧になってくださっていて、ご興味お持ちいただけるようでしたら、ぜひよろしくお願い申し上げます。



コロナで何にもなかった昨秋頃に5/29を決めて、そのあとに、ドドドと、それまでの日程で沢山の本番が決まっていきました。何か、いつも、そうなんですよね。重なる時にはぜんぶ重なる。。

京響のスケジュールは既に京響HPで先々までの予定が公開されていますので、それを除いて、5月までの私的な公演予定を一旦ここにまとめて書かせていただきます。(決まりたてで、詳細がまだ定まらないものもあります)


【公開レッスンとコンサート『トリオの愉しみ』】
3/11(木)13:00〜公開レッスン(計3枠)/ 17:45〜コンサート(アートスペース・ハーゼ)
出演:小谷口直子Kl.、藤森亮一Vc.、塩見亮Pf.
曲目:クラリネット三重奏曲、クラリネットソナタ、チェロソナタ(すべてブラームス)


【くつろぎコンサート  アルカイックウインドアンサンブル2021】
3/21(日)15時開演(アルカイックホール・ミニ)
出演:市川えり子Fl.、大島弥洲夫Ob.、小谷口直子Cl.、三谷政代Hr.、村中宏Fg.、大西康弘Pf.
曲目:ピアノと管楽のための五重奏曲(ベートーヴェン)、モーツァルト「お手をどうぞ」の主題による変奏曲(ベートーヴェン)、木管五重奏曲第1番(セルヴァーンスキ)ほか

【神戸室内管弦楽団 40周年定期演奏会vol.149】
4/10(土)14時開演(神戸文化ホール中ホール)
指揮:鈴木秀美
曲目:交響曲第1番(ベートーヴェン)ほか

【アスニーコンサート『3人の名手による華麗なるフランス音楽の午後』】
4/24(土)14時開演(京都アスニー)
出演:清水信貴Fl.、小谷口直子Cl.、西脇小百合Pf.
曲目:三重奏のソナチネ(シュミット)、亡き王女のためのパヴァーヌ(ラヴェル)、小組曲(ドビュッシー)、タランテラ(サン=サーンス)ほか

【クラリネットとハープ コンサート】(タイトル未定)
4/26(月)16:45開演(法然院)
出演:小谷口直子Cl.、松村衣里Hp.
曲目:だいたい決まってるけどまだ確定じゃないです

【花をテーマに少しトークとコンサート】
4/29(日)(仁和寺)
詳細まったく未定…すみません


最後の方、だんだんぐだぐだになってきてすみません焦。まだスケジュールだけ押さえたものやら、まだまだ準備の途中のものやら、チラシがもうすぐ上がるものやら。とにかくコンサートの準備というのは自分のそれとは全く関係ないタイミングでさまざまな決め事や提出物やら相談事やらの締め切りが矢継ぎ早に押し寄せるので、年明け以降、何やかんやひっくり返っていました(←苦手作業)。突然決まった本番が重なったので余計でした。オペラのリハーサルが見えてきたので、そろそろ次の動きに取り掛かります。また、何か決まったらお知らせさせていただきます。



先日のヤギさん。
びわ湖ホールのスポンサーさんである叶匠壽庵さんの「寿長生(すない)の郷」の、ヤギさんでした。(私のカッコがひどい)
ひと山ぜんぶ敷地、みたいなところで、私の運転練習を兼ねて!、お散歩がてら、咲き初めの梅を愛で、ヤギとメーメー話して帰ってきた日のことでした。
スポンサーさんだけあって、びわ湖ホールの会報誌などなどもたくさん置いてあり、私が手に持っているのは、二塚直紀さんが中心に写っている表紙の「湖響」。いい写真なんだなぁ。やっぱり、まだ生きていないといけない人だった。

梅もそろそろ満開が近いんじゃないでしょうか。

Naoko Kotaniguchi Official Blog

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