4月の出演予定

毎日、水泳を観ています。
オリンピックは本当にあるのか、本当にやるのか?、いろんな気持ちがいろんなふうにいろんな人の心にあると思いますが(私自身もまさにそうで、オリンピック開催に賛成なような、反対なような、こんな中でやるなんて正気の沙汰か?と思うような、いろんな気持ちが混ぜ混ぜです)、それでもやっぱり、すべてを賭けて泳ぐ選手の輝きや喜び悲しみの涙を見るにるつけ、やっぱり、彼らのために何とか開催できるならと思ってしまいます。いろんな意見や立場があるでしょうが、何とか、知恵と協力を持ち寄って、安全にオリンピックを成功させられないもんでしょうか。もちろん、何でもいいからやれば良いとは思わないし、ここ最近ありがちな《大事なことは全部ウヤムヤでいつのまにかやることになってた》みたいな判然としないのは大反対です。でも。ミラクル、みんなで起こせないんやろか。奇跡のオリンピック開催を機に、日本人のダメなところも日本の政治の最低なところも、お金と権力持ってる人の好き放題になる謎も、全部まともに生まれ変われないんやろか。そして、するとなったら誰もつべこべ言わず、選手の皆さんは国民の為にも誰のためにも頑張らなくていいから、自分のためにだけ、最高の舞台を楽しんでほしいなぁと心から思います。国民は、結果ばっかり期待しないで、勇気ある戦いを見せてもらい、励まされることに感謝し、まるで家族の無事を祈るように応援できないものかと、本当に思います。いいやん、その日を元気に迎えられて、これまでの努力を全部発揮できて、元気に帰ってきてくれたらそれでいいやん。充分やん。ひとつのことに青春の全部をかけるって、誰にでも出来ることじゃない。すごいし、頑張る姿の輝きを見せてくれて本当にありがとうって思おうよ!
…って、私は思っています…。


遅くなりましたが今月の出演予定です。

【ローム入社式・記念演奏】
4月1日(木)14:30〜(ロームシアター京都)※関係者のみ
指揮:石川星太郎
ヴァイオリン:大江馨
曲目:「エフゲニー・オネーギン」より“ポロネーズ”(チャイコフスキー)、歌劇「イーゴリ公」より“ダッタン人の踊り”(ボロディン)、ヴァイオリン協奏曲(チャイコフスキー)
➡︎去年は中止になった入社式でしたが、今年は2年分まとめての開催が叶いました。お天気も最高、岡崎エリアの満開の桜は壮観で、新入社員の皆さんのスタートを祝福しているようでした。

【神戸市室内管弦楽団 第149回 40周年定期演奏会】
4月10日(土)14:00開演(神戸文化ホール・中ホール)
指揮:鈴木秀美
曲目:シンフォニア第1番ニ長調Wq.183-1(C.P.E.バッハ)、交響曲第40番へ長調Hob.Ⅰ:40(F.J.ハイドン)、交響曲第1番ハ長調op.21(ベートーヴェン)
➡︎神戸室内さん、新監督に鈴木秀美さんを迎えられて、いいなぁ、これからまたすごく楽しみだなぁ、と思っていたら、そのご本人から直接メールをいただき(もちろん紹介を経てのことです)なんとも驚いた次第です。故郷・神戸のオーケストラの、40周年の記念コンサートに参加できることもとても光栄です。しっかり薫陶を受けてきたいと思います。

【京都市交響楽団 兵庫公演】
4月18日(日)15:00開演(兵庫県立芸術文化センター)
指揮:広上淳一
ヴァイオリン:金川真弓
曲目:ヴァイオリン協奏曲(メンデルスゾーン)、交響曲第5番(マーラー)
➡︎去年中止になった兵庫公演、今年は予定してもらえて本当に嬉しいです。でも、なんか、感染拡大がまた心配になってきました…大阪の拡大が止まらないのと、兵庫県はじめ隣接県も軒並み増えていますね…無事開催できること、音楽会が無事に開ける状況にとどまることを祈るばかりです。皆さんどうかご自愛ください。

【京都市交響楽団 第655回定期演奏会】
4月23日(金)19:00開演(京都コンサートホール)
指揮:ジョン・アクセルロッド
曲目:交響曲第2番、第4番(ブラームス)
➡︎アクセルロッドさんの就任記念のコンサートが、ようやく…というところですが、まだ来日が叶うか協議中なんだそうです。アクセルロッドさんが難しいのかなーと思っていたら、どうやら、アクセルロッドさんは来日を切望してくださってるのに、ビザが下りるかどうか、国レベルの問題だそうで、私たちは祈るしかないようです…。なんだか、国の偉いさんでも知ってるような、もっと分かりやすく有名なガイコクジンなら一発で許可なところを、ということらしいと小耳に挟んで、
「は????」
となっています…この間、国際会館で、なんか国連の国際会議やってたくせに。何なんだー!許可せなしばくー!
(しばく、とか、女の子は言うたらアカンねんで、と、兄に優しく諭された遠い昔をいつも思い出します…)

【アスニーコンサート〜3人の名手たちによる華麗なるフランス音楽の午後〜】
4月24日(日)14:00開演(京都アスニー)
出演:清水信貴(フルート)、小谷口直子(クラリネット)、西脇小百合(ピアノ)
➡︎苦手なサブタイトル(を考えること)を、締切に追われた夜中の勢いに任せて決めると、こんなことになります。すいません。でも、清水さんと再び共演できる喜びが溢れているのです。
曲目は、プログラム決めと原稿書きを頑張ったので、もう余裕でそらで言えます。
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三重奏のソナチネ(シュミット)
ソナチネ(サンカン)←清水さん
イマージュ(ボザ )←清水さん無伴奏
タランテラ(サン=サーンス)
亡き王女のためのパヴァーヌ(ラヴァル)←さゆりさんソロ
デュオ・コンセルタン(ミヨー)←小谷口
アセーズ(ジョリヴェ)より←小谷口無伴奏
アリア(イベール)
小組曲(ドビュッシー)
◆アンコール未定
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フランス音楽なので、パリ音楽院祭です。サン=サーンス、ラヴァル、ドビュッシーあたりの有名どころ以外は分からないヮ、と、ご心配に及びません。フランスですから。おパリですから。すべてが華麗です。清水さんが現役のうちに、ぜひあの世界級のフルートを堪能しにいらしてくださいね。私は、フルート相手だからなのか多分調性がアレで、フタを開けてみればA管の曲が大半で、思ったよりタフなプログラムにアタフタしながら練習しています。まいにちまいにちA管。たのしい。さゆりさんの亡き王女も、きっとしっとり大人の陰影で、楽しみです。
近々合わせが始まるので、また書きます。

【法然院 第289回 善気山念佛会】
4月26日(月)15:00〜(法然院)
第3部 16:45〜「おんがく」
出演:松村衣里(ハープ)、小谷口直子(クラリネット)
曲目:ヴィクトリアン・キッチンガーデン(リード)、荒城の月・えりスペシャル(松村衣里編曲)ほか
➡︎法然院さんが定期的に開かれている念佛会の、第1部(15時〜)「おつとめ」、第2部(15時半〜)「おはなし」、と続いて、私たちは第3部16:45〜「おんがく」に出演させていただきます。どれか部分的にご参加いただくのでも大丈夫で、参加料はご志納だそうですが、第3部にご参加される場合のみご予約が必要とのことです(第3部のみに来られる場合でも、その前から続けてご参加される場合でも)。詳しくは、法然院さんのホームページ[法然院サンガからのご案内]をご参照ください。
曲のご相談と、少し合わせなど、既にしておりますが、えりさんとご一緒したり、メールのやりとりをしているだけでも、頭の中がキラキラとハートマークで一杯になります素敵です…。初めてサシでご一緒させていただくので、また新しい扉が開きそうで、楽しみです。

【御室花まつり2021〜Kyoto Ninnaji Art 4.8 Project】
4月29日(祝)13:30〜14:30(仁和寺 大内間)
第5ステージ「日本画」展示初日トークセッション
出演:本多翔(日本画家)、吉田正裕(仁和寺総長)、小谷口直子(クラリネット)、大原英揮(僧侶、ヴァイオリン)
➡︎ややこしくてすみません。とにかく、これです↓
「東京藝術大学出身」の、と、わざわざ掲げるところが、何とも俗っぽいのですが(東京藝術大学出身の人間は、自分ではそれを売りにしたりはしません)、とにかくそういうことで、でも私はこの「5人」の中には入っていなくて笑、彫刻・デザイン・染織・先端芸術・日本画の5期5部門に及ぶなかなか壮大なアートプロジェクトが、でもあまり知られずに、先月くらいから始まっていたようでした。今年から始まったばかりで、おまけにコロナだし、数年かけて大きなイベントにしていきたいと思ってらっしゃる、その最初の穴場的な会。まだ。のようです。先日、打ち合わせを兼ねて仁和寺さんにお邪魔して、そしたらステージ2「デザイン」の展示とトークセッションにもお邪魔できて、なかなか興味深かったです。桜がちょうどバッチリだったのも幸運でした(御室桜は1分咲きでした)。何より、花まつりの期間中、普段は公開していない五重の塔の内部などなどを見ることができ、ボランティアガイドさんの解説付きで堪能できたのはとても良かったです。五重の塔の中って、あんな賑やかなことになってたなんて。
で、当日のイベントはというと、日本画家の本多翔さんと吉田総長のトークセッションに、ちょっと音楽を添えたい、とのことで、東京藝術大学出身の!、私がたまたま呼ばれただけなんですが笑、花にまつわるエトセトラをちょっとだけ吹きます(あとちょっと喋るっぽいです)。最初にお話をいただいた段階では、わたし1人になりそうな雰囲気で、クラリネット1人ぽっちじゃとても現代音楽になってしまうから、と、助けを求めたところ、仁和寺ご出身の僧侶・大原さんのヴァイオリンとご一緒させていただけることになった次第です。
打ち合わせの日は、仁和寺さんの応接室で、仁和寺文化担当のお坊さんと、ヴィトンの鞄が眩しい博報堂の方と、私と、そして大原さんはZoomでご参加で!、リモート会議となりましたです…現代〜。大原さん、恥ずかしながら私は疎くて存じ上げなかったのですが、ヴァイオリン僧侶ということでとても話題になられた方のようですね。画面に写ってコンニチワで、…イケメンでびっくりしました。スキンヘッドのイケメンって、罪ですね、いえ、何でもありません。で、国立音大ご出身で、多分世代も近そうで(スキンヘッドでイケメンな上に画面越しだったので自信なしですが)、いろいろ事情も分かってくださってて、とってもさくさくと話が進んで、私はとてもオールクリアになりました。
私のクラリネットは添え物なんですが、本多翔さんの作品、芸術祭のHPでも紹介されていますがとても美しく素晴らしそうです。書院などに飾られたらまた一層雰囲気を醸して素敵だろうと想像します。トークセッション自体は要予約ですが、それ自体は入場無料のようです(拝観料等別途)。仁和寺にお参りに、特別拝観の色々をご覧になりに、本多さんの日本画を楽しみに、いつでもいいからとにかく行こうと思うんだけどその日のその時間が空いてるしな、ついでに行ってみるか、と思ってくださる方がありましたら、どうぞです。



はぁ、すごく長くなりました失礼いたしました。
そんなこんなで、5月のリサイタルの前に4月の最終週にドドドと、1から自分で組み上げないといけないタイプと何が何だか読めないタイプのお仕事が重なったので、2月3月が全体的に半泣きだったのはそういうわけでした。
同時に進めていた5月のリサイタルの諸々の準備(←こちらが本丸)もだいたい目処が立ったので、あとは、どれもこれも本番に向けて落ち着いて練習するだけ!(嬉)
5月、京都での公演のお知らせも間もなく出来そうです。楽しみにしていただけたら嬉しいです。

上御霊神社のそばの、一本に白から濃いピンクまでいろんな色の花が咲く、このとっ散らかった桜が可愛くて毎年好きです。お正月の、あの、お餅のカケラを枝に刺して飾る、あれ何ていうんでしょう、あの飾りを思い出して、お餅が食べたくなります。
Naoko Kotaniguchi Official Blog

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