マーラー、ブラームス、レーガー
京都市交響楽団 兵庫公演、お越しくださった皆さま、本当にありがとうございました…!
関西でコロナ陽性者数が増加する中、今回はガラガラでも仕方ないかな、と思いながらでしたが、あんなにびっしり埋まった客席の景色は本当に久しぶりで、感無量でした。ありがとうございました…!!
今回の公演、ホールの指針なのかどうなのか、リハーサル初日にステージスタッフから
「今回は会場入りしたらディスタンス再びです」
と予告があり、ここしばらくやっとほぼ通常通りになっていた左右の距離が[隣り合う椅子の端と端で1m]に戻り(椅子の中心と中心の距離が1m、という時期もありました、これだとだいぶ近づくんですが)、また全然アンサンブルできない淋しさに戻るのかと悲しく思いながら西宮に向かったのですが、
…普通の良いホールだとあんなに案外大丈夫なんだということにも驚きました…京都コンサートホールは本当に難しいホールなんだな、と、普通に良いホールに行くと思い知らされます…いつもです…。
でも、ちょっとのことなんだけど、やっぱり隣が遠いんですよねぇ。これまで聞こえてたような感じには聞こえてこない。わ、わ、と、気づいたり気をつけたり小さな対策をとりながらリハーサルで修正していき、本番を迎えました。前後の距離ももちろん同じだけ離れ、特に金管楽器はアクリル板を置く代わりに距離を多く取るシステムなので時差とも聞こえなさともたくさん戦いながら大変だったと思いますが、頑張ってました。
(ベルアップしたときの景色。まぶしい笑。)
ハラルドのトランペット、素晴らしかったでしょう〜。今回も惚れ惚れしました。失敗しないとか、見事に吹く人、他にもいると思いますが、彼は、なんと言っても音色が素晴らしい。それで、なんとも英雄的な音がするでしょう。ヘルデンテノールならぬ、ハルデントランペットだなー、と、いつも思います。でも、あんなソロ、どんなふうに緊張と戦ったら出来るんだろう。トランペットじゃなくて良かったと心底思います…
まだまだ頭の中は嵐のようにモーレツにマーラー5番が流れているし(あと一日くらいで追い出せそう)、まだまだよく眠るのが難しいほど背中と腰がおかしくて右腕はダメだけど、もうベルアップしないでいい日常に戻り、そしてアクセルロッドさんがご登場!してくださいました!!リハーサル初日、終了。
ハードな広上マーラーの3日間のあと、中1日でまだまだ心がヘトヘトな我々を尻目に、たっぷり3日間ステイホテル(隔離)だったマエストロはなんとも元気ばくはつ(!笑)で、熱烈なリハーサルをご一緒させていただきました。
なんか、やっぱり、音楽に全力な大人って、それだけで感激します。そうじゃない大人なんて、いっぱいいるから。とっても嬉しい。心が救われます。私たちのために困難をおして来日してくださり、私たちと一緒に全力で演奏してくださること、何というか心から感謝でいっぱいです。マエストロの中に、マエストロの求める音楽を一生懸命探して、マエストロと私たちに出来る音楽を探して、金曜日の本番まで、楽しい時間を過ごそうと思います。
きっと、私たちの情熱がわきあがるコンサートになると確信しています。4/23(金)たった1回きりの公演です、多くの皆様のご来場をお待ちしています…!
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いくつかお知らせです。
まず、5/29のレーガー演奏会について、先日取材を受けたインタビュー記事が掲載されている雑誌「音楽の友」5月号が発売されています。良かったらお手にとっていただければ嬉しいです。
そして、その、悦子先生とのレーガーを、京都でも演奏できることになりましたので、お知らせいたします。
5/9、6/6の2回に分けて、レーガーの3曲にブラームスを組み合わせて、カフェモンタージュさんにて開催させていただきます。
5/9
レーガー:ソナタ第1番、第2番
ブラームス:ソナタ第2番
6/6
ブラームス:ソナタ第1番
レーガー:ソナタ第3番
それぞれ今のところ18時開演予定、40名限定ですが、緊急事態宣言の発出やその内容によっては、今後も変更の可能性があります。そのようなコロナ禍での不測の事態も想定の中に入れて、カフェモンタージュさんでは公演の1週間前からしかお席の予約を始めないことになっています。さまざま状況を踏まえながら、もしご興味をお持ちいただけ、安全に気をつけながらのご移動が叶うようでしたら、ぜひお越しくださいませ。お待ちしています。
また、有料配信も行われますので、ご来場が叶わない方はそちらもご利用いただければ嬉しいです。
4/24アスニーコンサートは、おかげさまで予約完売しております。ありがとうございます。
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この間、小学3年生になった姪っ子から貰ったプレゼント。笑
ありがとう。でも絶対見えないし笑。見えなくていいし笑!
普通の大人女子ならギリギリ20代に見えることを望み、喜ぶであろうことを知っているのが可笑しいし、小学3年生女子ってもうそんななの!?と、驚くばかりで、後から色々じわじわしました笑。
若さだけに価値を置きがちな悪しき日本文化が、こんな若年層にまで浸透しているんだなぁ、と、へぇ、とも思うと同時に、普段そんなことを全く思ったこともない自分にも気づいて、ほぉ、となりました。20代に戻りたいなんて思ったことがない。あんなに何もできなかった頃に戻るなんて無理。せっかくここまできたのに、ねぇ。
(注: なおこ《ねえちゃん》と、私が呼ばせているわけではありません)
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