ブルックナーと春の演奏会のおすすめ

ブルックナー第0番。マエストロ下野さんによる緻密なリハーサルが積み上がってきております。
ベートーヴェンの第九に感激して書いたという2楽章、ワーグナーのタンホイザーを聴いて感動して書いたという終楽章…と、下野さんに教えていただいてはぶふふとなりながら、しかし個人的にはキツすぎる終楽章を何とか乗り切りたいと思います!!

オーストリアといえばウィーン、ウィーンといえばモーツァルト!と、普通の人は思いがちだと想像しますが、私が留学して最も印象を受けたのは、モーツァルトより楽友協会の金ぴかよりオペラ座よりクリムトより、オーストリアの広く優しい自然でした。絢爛豪華でザ・ウィーンなのはリングの内側とそのごく周辺のみで、街中にさえいわゆるデパートは無いし(国境を越えてドイツで感激したのは、大きな街にはデパートやデパ地下みたいな心おどるオシャレ食品店や無印があったこと!涙)…話が脱線しそうなので戻します。とにかくウィーンの中心から列車でちょっと離れれば茶色い牛さんたちがのびのび草を食む丘陵地がそこここに広がっていたり(乳製品とお肉が美味しかったのは納得)、私の住んでいたアパートからオペラ座と反対方向へちょっとジョギングすれば「これがウィーンの森か!」と思うような穏やかな森が広がっていました(今でも時々、あの森がむしょうに懐かしく、帰りたくなります)、ハイリゲンシュタットからカーレンベルクの丘に上がればぶどう畑の向こうに一面に広がるウィーンの街が見えましたし、ザルツブルグの絵画のような景色やチロル地方のおもちゃ箱のような可愛らしい街の風景も背後に広がる美しい山々と切り離しては眺められません。バート・イシュルや、アルプスのふもとの湖畔の街の息をのむ静謐な景色。

ブルックナーも後ろのほうの交響曲のほうがもっと重厚で、金管チームの鼻息ももっと荒くなり笑、いわゆる「ザ・ブルックナー!」のような荘厳な響きがするように思いますが、この0番はもう少しすっきりと優しい部分も多くて、ドナウを下っていたら川岸の山あいに急に綺麗な教会が見えたときのような、アルプスに晩鐘がやさしくこだまするようなとか、そんな風景が見えるような心地のする場面があります。

なかなかお客さんを呼びにくいプログラムですが(苦)、お一人でもたくさんのお客さまに聴いていただけたら嬉しいです…!!
どうぞよろしくお願いいたします。


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それから、先の話ですが、春のオススメ公演を2つ。
毎年ご好評いただいているスプリングコンサート、今年は下野さんと一緒に、何やら企画担当が忙しそうに走りまわっていると思ったら面白いコンサートになりそうです。
全員がソリスト、みんなで楽器紹介!
一部聞いたこともない作曲家もありますが笑、各楽器の魅力を聴いていただける曲を厳選した末のことと思います笑。絶対に楽しいコンサートになります、クラリネットキャンディどうしようかなー♪、今日から発売みたいです、売り切れる前に、ぜひお早めにお求めください(出来れば明日か明後日、定期のついでに窓口でいかがですか!笑)

大阪公演は!毎年のように寄せていただいていますが、ようやく、宣伝しやすいプログラムになりました笑笑笑。“喜んでいるのです!!!”です笑。みんなで頑張りますので、ぜひ!ぜひ!ふだん京都は遠いと思ってらっしゃる方にも!ぜひお越しいただきたいです。だって広上さんでベートーヴェン、広上さんの仮面舞踏会、広上さんで火の鳥は我々も初です!、面白くないわけがないです。こちらも、良いお席はお早めに、お嫌でなければぜひ舞台に近い席で、我々と一緒にライヴを楽しんでください♪

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それでは、ホール練に行ってきます♪


(おまけ)
羊羹好きの祐子さんからいただいた、とらやさんの羊羹!新春仕様でトリの可愛いパッケージに女子2人で大盛り上がり笑。
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『夜の梅』の菓銘は、切り口の小豆の粒が夜の闇にほの白く咲く梅の花を思わせることに由来します。
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…変な名前だなぁとは思っていたけど、恥ずかしながら初めて知って感動しました。
切り口の小豆の粒に、夜の闇にほの白く咲く梅を見る…日本人として、この種の繊細でふくよかな感性がDNAに刻まれていると信じて、音楽に向き合っていきたいと思った、2017年20日目。

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