夏の三大交響曲
九州交響楽団さんに、客演でお邪魔してきました。
演目は、九響さんにとっては毎夏の恒例コンサートであるらしい『三大交響曲』…「未完成」(シューベルト)、「運命」(ベートーヴェン)、「新世界より」(ドヴォルザーク)。指揮は、広上さんでした笑。
何より降り続く大雨のことが心配で、そして今回ももちろん自分のPCR検査もあって、とにかくまず無事に参加できたことに一安心し、そして九響の皆さんに再び温かく迎えていただけたことに感謝で一杯でした。
大都市のある街はもともと自然災害に強いところにある、と聞いたことがありますが、博多もそのようで、お聞きしたところ
「この辺はそんなには降らなくてね」
ということでしたが、やはり、佐賀や鹿児島、それから新幹線で通過した広島も、被害の大きな地域のことが気がかりなまま、これ以上ひどいことにならないようにと願いながら過ごしていました。
今回は、着いてみたら、なんとFg首席も客演で、神奈川フィルのホープ、鈴木一成さんとも思いがけずご一緒できたのが嬉しいびっくりでした。お会いするのは初めてですが、何といっても東京音楽コンクール覇者、胸をお借りするつもりで、教わるつもりで隣に座らせていただきました。(すごく明るくフランクな青年で、休憩中もたくさんお話しして、おやつ交換なども楽しく笑、はい、楽しかったです◎)
ウィーン留学中にお世話になったチェロの友人(うのけん!)もエキストラで参加していて、まさか彼と日本のプロオケで共演できる日が来るとは(大学の指揮科のオケでは何度も一緒に演奏しましたが笑)、と、とても感慨深い気持ちになっていました。大学近くの安い中華屋でカエルの唐揚げをよく食べたこととか、ウィーンの暗い夜道をつべこべ言いながら歩いたこととか、いろいろ笑、思い出しながら、コロナ禍中に完全帰国となった不運な彼のこれからの成功を祈るばかりでした。
九響さんのオフィシャルSNSで写真が出ていたので、お借りします。
(なんかまた半笑いで吹いてる)
(だいぶ笑ってる笑)
楽しかった!
とにかく終わりました。
終わって良かった。
オリンピックオリンピックと盛り上がっているようで、頭の中はこのひと月ほど運命のあそこのことで一杯でした。
全てのオーケストラレパートリーの中で、もっとも苦手なソロ↓
(第3楽章終盤)
自分の予定表に「運命」が載った日から、その日まで、まったく生きた心地がしないのです。死ぬわけじゃないのに、緊張で具合悪くなって死にそうになる。最後は、死ぬわけじゃないし!!と開き直るしかない、恐ろしいソロ。
んあぁぁぁぁあ!!!終わった!!!
…久しぶりに生きた心地を取り戻して、京都に帰りました。(でも、帰っても1日半くらい、透明になっていました←後遺症)
次は、来月のカッコウに震えながら、また、リードを仕込みます…
九響さんには、また、年内にもう一度お邪魔できることになりそうです。12月にオーディションだから、助っ人でお邪魔するのはそれが最後になるかなと思っています。よい人が決まりますように。
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