こたちゃんのかえる

ついにチラシが届きました!
この5月27日、京都は上桂のバロックザールにて【小谷口直子&塩見亮 デュオリサイタル  (公財)青山財団助成公演】を開催いたします。
なんと、たった3曲だけのプログラム。大人っぽいでしょー。笑。一度はやってみたかったのです。こういうの。
これまで頑張ってきたご褒美に、好きなように演奏会を企画したいと決意して、誰の顔色も伺わず、あれやっていいかなこれやっていいかなと色々思わず、ドンとやりたい曲をやる。…の、Vol.1は、亮さんのピアノと私のクラリネットで。同級生の縁が再び京都で繋がって、もうすぐ10年。私は、亮さんがここにいなかったら、オケマンをしながらこんなに積極的にソロ活動を出来ていなかったと思います。ピアノだったら誰でもいいわけじゃない、亮さんでなければならない理由が私には沢山ありました。ありがとうの気持ちを込めて、記念のコンサートはお願いしたい。そう思って、ドキドキしながら亮さんにお願いしたら、彼のほうから「それなら今回はデュオリサイタルにさせてよ」と言ってくれて、半分お祝いの気持ちをくれるんだな、と理解して、お言葉に甘えました。
自主公演をデュオリサイタルにするということは、ソロリサイタルの時に事務作業をたった1人でマネジメントし、共演者にありがたくドドンと謝礼をお支払いするところを、“デュオ”となれば何もかも半分こ、決心してから本番までの道のりを2人並んで歩く、ということになります。亮さんほんまごめんありがとう、1人じゃないって、素敵だ(泣)。音符の数で大負けしてるぶんだけ、多めに働きますわたし!
学年は同じだけど生まれ年は1年違う私たちが2人とも40歳となる頃に、お互い無事に音楽家のまま不惑を迎えられた(られる)こと、なんと充実した30代を過ごせたかということに感謝して、私たちのうちに現段階で実った音楽をお聴きいただきたいと思います。

今回はオール・ドイツ・プログラム。メインは、私からの希望で、大人になってやっと少しずつ良さが分かってきたレーガーを、亮さんのピアノと吹いてみたい。あとは、昨年のリサイタルアンケートに「ブラームスを」と何人かの方に書いていただいたことにお答えして。それから、もうすこし新しい時代の、お互いいろいろ思い出のあるらしい?ヒンデミット。
嬉しくて、張り切って、2人で写真を撮りに行きました笑。諸事情によりピアノのあるシチュエーションでの撮影が叶わなかったので、トシがトシだからラブラブっぽくはならないにしても笑、夫婦(めおと)っぽい雰囲気は避けることをカメラマンさんに全力でお願いして笑、いろいろ撮りました。『地域に活力を!(選挙系)』『両陛下がご静養に系』などなど脱落し、選んだショットが2つ、チラシの両面に載りました。チラシデザインは亮さん。夜な夜なデータをやり取りしながら、80歳になった時にもお互い元気で生きていたらいいなぁと思いました。
(↑ウラ面)
我々ながらなかなか良い、我々らしいチラシになったと喜んでいます。早いところで3月の京響定期に挟み込んでもらいます(亮さんも客演します)。どうかたくさんの方のお手に取っていただけますように。

チケット発売はいよいよ明日、3/3からです!ドキドキ!
今回会場が200席と、いつもより小さめですので、どうぞお早めに!よろしくお願いいたします☆


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びわ湖ホールでのワーグナー、いよいよ両日のGPが終了して、明日は一日オフ、そして残るは本番のみとなりました。
狭くて身動きの取りにくいオーケストラピットの暗がりに居るだけでも肩が凝るので、休憩時間にはいつも客席ロビーに駆け上がってバナナを食べながらびわ湖を眺めていました。
今回は、わたし史上最至近距離にコントラバス黒川くんがいて(真後ろ)、彼の素晴らしさに聴き入り続けるばかりのリハーサルの日々でした。全てが的確で、全てが見事。くろちゃんのコントラバスが聴こえたら後はなんにもいらないぐらい(それじゃオペラにならないけど)、心震えっぱなしでした。改めて尊敬したし、数年前に彼が来て京響を変えてくれた、あの感動を改めて思い出しました。くろちゃん、だいすき。いつもありがとう。
そして、労われるべきは何と言っても主にほとんど右岸チームです。厳しいハモりの連続、全部うまくいったら最大級の喝采をあげてください。
クラリネットは、それほど目立ちませんが、やっぱり、他の楽器にはないような歌への寄り添いかたをする部分が今回もあって、だよね、と勝手に思っています笑。たまにクラリネット得意の清らかキャラ、だけど今回は割とダークサイドです。それと、イングリッシュホルンとともに向こう岸のバストランペットとハモるとか、向こう岸のホルンと一緒とか。もう、全く聴こえないのに合わせるなんて、生まれ変わったら結婚しようねってのと同じくらい、途方もないっす。。。
あと、かえるもします。ケロ。


寝ます。
Naoko Kotaniguchi Official Blog

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