指揮者は凄い

京響1月定期初日、このような状況下でもたくさんのお客さまにおいでいただきました。
心より感謝いたします。
マエストロもプレトークで話されていましたが、今は、私たちからはとても声高に「来てください」とは言えません。ただ、来てくださる方々がある限り、私たちは全力で音楽を準備して、お迎えしたいと思っています。今はなかなかお出かけが叶わない方も、いつかまたきっと足を運びたいと思っていただけるように、私たちはいつも、コンサートホールを熱量の高い音楽で満たしていたいと思っています。

フィンランディアを吹きながら、リハーサルとはまた全然違う表情で音の一つ一つにアプローチされる道義さんを見ながら、

「あぁ、指揮者って、そうか、なるほど、やっぱり、男の究極のロマンなのかもしれないな」

と、ふと思いました。
そこに立って、わずかな目の表情や、ふとした指先の動きひとつで、それが意味する物語やニュアンスを目の前のプロフェッショナルが束になって全力で音にしようとするのですから。そして、その人の精神や生きてきた全部が、本人が自覚しようとしまいと、そこに現れるのですから。そんな仕事、他にあるでしょうか。
もちろん、目の前のオーケストラを本気にさせられる指揮者は、そうそういないのですけれど。はぁ、すごい。フィンランディアで、自分の最初の音を吹く前から、涙が出ました。

そして、フィンランディアで、一番かっこいいのは、何と言っても練習番号L(木管のコラールがひとしきり終わったすぐ後)の、大だいこだと思いますねぇ。あそこが最高です。私が大の大だいこ好きということもありますが、大だいこ、しぶいゎ。
え?何それ?と、聴き逃した方は、どうぞ今日もいらしてください笑。明日香ちゃんが叩いてます。


さぁ、今日も行ってきます。
後半のエルガーも、チェロソロの上野さんも、素晴らしいです。お待ちしています☆
できたら、曲が終わった後の拍手、トップバッターの方、あと1秒でいいので待っていただけたらなお嬉しいです◎
Naoko Kotaniguchi Official Blog

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