いよいよワーグナー
2月定期、お越しくださった皆さま、本当にありがとうございました。
このような状況下、また平日夜にもかかわらず、沢山のお客様に迎えていただきました。
心より感謝いたします。
ガエタノ・デスピノーザ氏との1週間が終わりました。とにかく「いい人」な感じがあちこちから溢れでる彼との時間は、楽しいばかりでした。特に、チャイコフスキー第3楽章の、少しゆっくりでエレガントなワルツがとても印象に残っています。
チャイ5は、第1楽章冒頭をはじめとしてクラリネットと指揮者との繊細なやり取りを必要とするソロがところどころにあるので、何となくマエストロと協働作業をしたような、同志のような感覚があって、いつだって思い出深いです。ラザレフ先生にびっちりシゴかれた時もすごく楽しかったし、アシュケナージさんに「僕の棒なんて見ちゃダメ!」「!?!?」となったあの時もむちゃくちゃ楽しかった。そして今回も。あー楽しかった!
本番、吹き進みながら、途中で、
「あーこれが終わったらいよいよワーグナーか…」
と思って、あー終わりたくないョー!終わりたくないぃ…淋しい…と、ほんとに思いました笑。
こんなに高らかに、のびのびと、遠慮なしに、オーケストラがオーケストラの歌を歌えるのは、やっぱりシンフォニーなんですねぇ。ワーグナーは、今回はまたピット無しで舞台の上だけれど、それでも、ワーグナーというだけで、暗い地中深くに潜っていくような、この世にいっときお別れをしなければならないような笑、そんな気持ちです。
粕汁をお鍋いっぱいと、新しいレシピで試したチーズケーキを仕込んで、明日からのリハーサルに臨みます。
(ようやく、準備と気合いの力加減がうまく整うようになりました)
とにかく体調に気を付けて、最後まで全員で走りきれるように祈りつつ、頑張りたいと思います。
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