6月の出演予定

コーヒー休憩のお供に、ルーマニアの女流詩人の詩集を読んでいました。

そこここにある当たり前のことを、ひとつの視点からでなくあちらからもこちらからも見るような平らかなまなざしの中に、静かに真実が浮かび上がるような、そんな印象を、いくつかの詩から共通して受ける気がしました。
ふと、
「毎日毎日、終わる気配のない戦争の様子がテレビから流れることに、それを見聞きすることに、それを辛く思うこと痛ましいと思うことに、私はいつの間にか慣れてしまっていないだろうか」
そんなことを思いました。
今日どこの街でどんな状況の変化がおころうと、戦争が続いている以上、今日もどこかで誰かの命が無意味に絶たれている。どの国の人かも、それが何人なのかも、関係ない。無意味に殺されていい命などない。国のためにお父さんを失っていい子どもなどいない。戦争をやめることに、何かきっかけや、理由など要らないはず。今すぐ止めるべきだ。何故…

また、コーヒー屋さんで真っ暗な気持ちになりました。



早いもので6月になりました。今月の出演予定を書きます。
【びわ湖ホール 音楽会へ出かけよう!】
6月1日(水)〜3日(金)、6日(月)〜8日(水)各日とも10:30〜/14:00〜(びわ湖ホール)
指揮:川瀬賢太郎
管弦楽:京都市交響楽団
合唱、独唱:びわ湖ホール声楽アンサンブル
曲目:バレエ音楽『ガイーヌ』より「剣の舞」(ハチャトリアン)、歌劇『トゥーランドット』より「誰も寝てはならぬ(プッチーニ)、『展覧会の絵』より「キエフの大門」(ムソルグスキー)ほか

【室内楽の悦び】※青山音楽財団助成公演
6月4日(土)14時開演(青山音楽記念館バロックザール)
出演:岡崎悦子(ピアノ)、岡崎耕治(ファゴット)、小谷口直子(クラリネット)
曲目:ピアノ三重奏曲第1番・第2番(メンデルスゾーン)、クラリネット三重奏曲(フリューリンク)

【香川県立坂出高校音楽コース 中央講師レッスン会】(非公開)
6月10日(金)10〜18時

【JEUGIA三条本店 春の管楽器フェア『管楽器トッププレイヤーによる楽器無料選定会』】
6月12日(日)13:00〜19:00(30分/お1人)
会場:JEUGIA三条本店3階APEX管楽器 レッスンルーム
ご予約・お問合せ : 075(254)3750

【京都大学創立125周年記念音楽会】
6月19日(日)14時開演
指揮:広上淳一
管弦楽:京都市交響楽団
共演:イリーナ・メジューエワ(ピアノ)、谷口賢紀(チェロ)、飯田みち代(ソプラノ)
司会:酒井千佳
曲目:大学祝典序曲(ブラームス)、チェロ協奏曲第1番ハ長調(ハイドン)、ピアノ協奏曲第1番より(チャイコフスキー)、歌劇『ジャンニ・スキッキ』より「私のお父さん」(プッチーニ)ほか

【京都市交響楽団 第668回定期演奏会】
6月24日(金)19時開演(京都コンサートホール)
指揮:沼尻竜典
チェロ:カミーユ=トマ
曲目:オーケストラのためのレオス(三善晃)、チェロ協奏曲第1番イ短調(サン・サーンス)、交響曲ニ短調(フランク)

【オーケストラを聴こう フランス音楽の色彩、ロマン、そしてモデルニテ】
6月26日(日)16時開演(静岡音楽館AOI)
指揮:沼尻竜典
チェロ:カミーユ=トマ
ピアノ:石井楓子
管弦楽:京都市交響楽団
曲目:七つの俳諧(メシアン)、チェロ協奏曲第1番イ短調(サン・サーンス)、交響曲ニ短調(フランク)


5/31からびわ湖通いで、小学生のための音楽鑑賞教室。まだ、子どもたちの「歌」は戻らないけれど、子どもたちが特別な場所へ出かけて生の音楽を体験する場を果敢に守ってくださる滋賀県の姿勢に、感動します。
子どもたちはすごく元気。私たちも元気をもらいます。1日2公演×6日間の全12公演、子どもたちの反応は毎回違ってとても楽しいですが、コンサートの途中、一度だけ、客席がいつもと違う種類のざわめきに包まれる時があります。
何だろう、と思って、我々の背後にある巨大スクリーンを見上げたら、そこには黄色と青のウクライナの国旗。ムソルグスキーの『展覧会の絵』の終曲、「キエフの大門」の曲紹介の時のことですが、…子どもたち、皆、知っているんですね。遠い国のことを知っていること、その国旗を知っていること自体はとても素晴らしいけれど、知っている理由が切ない。子どもたちなりに、テレビや何かや身近な大人たちが話すことから、感じていることがある。

私自身も、ウクライナがこんなことになってから「キエフの大門」を演奏するのは初めてでしたが、曲の途中、突然静かになって現れるクラリネットとファゴットによるコラールの部分を吹いていて、初めて感じるような気持ちを味わっています。
暗がりの中で、声をころして、一心に、人知れず、鎮痛な祈りを続ける人がいる。
そんな姿が、見えるような気がしながら、吹いています。

子どもたちに、戦争のない世界を残したい。
戦争反対。
地球が壊れかかっているときに、人間同士で殺し合っている余裕なんてないはずなのに。