ちいさいお口

久しぶりに真面目にエスクラ(Es管の小さいクラリネット)を練習しています。

週末の静岡音楽館AOIさんでの公演で、メシアンの「7つの俳諧」という曲があります。
クラリネットは4本で、できるだけ端の席のほうが音符が少ないかな〜と思ってエスクラを担当することにしたのですが(半分冗談で、半分ホント!)、フタを開けてみたら、鳥が始終ギャースカ鳴いてるような曲だったので、残念。いっぱい吹きまーす…
 
他の楽員仲間らは、今月アタマのびわ湖ホールでの1週間滞在のあいだに、メシアンメシアンと大騒ぎして、来る日も来る日もメシアンをさらう昼休みだったのですが、私はその頃(6/4バロックザールの前後1週間だったので)まだまだ半透明になっていて、譜面を開くとゲーが出そうだったので、どうやら大変らしいということだけ受け止めていました。

紙が古くて黄色くなっている貸し譜の譜面は、これまでやった人々の苦心の後が滲んでいて、どのパートも、赤鉛筆やら青鉛筆やら、遂には蛍光ペンや赤マジック?まで登場して、何やらカラフルなことになっています…鉛筆の跡さえ、古くて染み込んでいてもはや消えない(うっかり全力で消しにかかると先に印刷の五線が消える)ので、もう色々諦めながら、そういうわけでここ1週間ほどは私も頭がメシアンメシアンになって、ちいさいお口になっています。
鳥がギャースカするので、容赦なく高い音が出てきて、なんかもう自分でも何吹いてるか分からなくなりそうなんですが、なかなかの変拍子にすごい速さで全然覚えられない音符が並んでいて、もうとにかく諦めてメトロノームをゆっくりから、さらう。暇さえあればさらう。慣れる。忘れる。落ち込む。またさらう。慣れる。忘れる。忘れる〜!
音楽的な旋律を心を込めて1つの音、1つのレガートを一生懸命仕上げるよりはずっと単純作業なので、我慢さえ続けばストレスはそんなにありません。だけど、お口が小さいのと、音が高いのとで、下の歯が刺さっている下唇がすぐ痛くなってしまう!用心して休憩を挟みながらしても、だめだー。痛い。そんなわけで、無闇にさらうわけにもいかず、イメトレと、テンポでリズムを読んでく練習と、それとフランクのシンフォニーを合間に挟みつつ(笑)、何とかかんとかです。でも、全然覚えられん。次のページに行ったらもう前のページを忘れる。困った。
(しかし三善さんがそれに輪をかけて訳がわからんらしいと噂に聞いて、震えています…降り番でよかった…)

若い人はもう知らない人も多いのだろうなと思いますが、私はもともと、エスクラでオケに入りました。首席のオーディションを受けるまでの3年間は、エスクラ・2番・1番奏者でした。一応、ソロでエスクラを吹いてるCDも存在します。ちびクラのなんとかという曲です。あれも困難を極めた苦しい本番だったので笑、もし機会があったら聴いてみてください。私は涙なしには聴けないので聴きませんトホホ。
最近はエスクラを吹くチャンスが少なくなってしまいましたが、この夏には浜松でエスクラ担当なので(浜松管楽器アカデミーのお祝いコンサートにて)、まただんだんに小さいリードも整えなければと思っています。特殊管はタイヘンだけど、無邪気な楽しさがあってルンルンです。

それでは明日から、定期+静岡公演のリハーサルに行ってきます。
テンポ、書いてるより遅いといいなー。ブーレーズも遅いもん、大丈夫かな…