夏休みらしいこと

まだまだ口をついて出てくる鼻歌はプロコですが、そのあとの日曜日はロームシアターで「プレイ!シアター」。ロームシアターとその周辺で繰り広げられるさまざまなイベントの一環であるコンサートですが、小さいお子さま大歓迎の、夏休みに楽しみなおしごとの1つ。
今年は、絵本作家の谷口智則さんとのコラボもあって、とってもわくわくしました。
谷口智則さん、お名前は知らずに好きで作品のポストカードを何枚か持っていたりしました。実際に描かれるところを拝見していると、一筆一筆がダイナミックで、雄弁で、さすがだなぁ、すごいなぁと思うことばかり。

出町柳の桝形商店街にある「ライオンキッチン」さんには、谷口智則さんのイラストが壁じゅうに描いてあって、コーヒーマグやプリンの瓶にもデザイン。谷口さんファンなら是非行ってみてください。入るだけで、たのしいきもちになります◎。ごはんも、元気もりもりメニュー!


「プレイ!シアター」の前と後で、お迎え火と送り火を焚くのに間に合ったので、実家でお盆的ないろいろに参加させてもらっていました。それから、夏休みの甥っ子姪っ子たちに、夏休みらしい気分のお裾分けをずいぶんしてもらいました(実家は殆ど保育園と化しています)。
花火をしたり、バーベキューに呼んでもらったり、お泊りをしに来てくれたり(小4ガールズの恋バナに混ぜてもらってウフフでした)、宿題を見守ったり、お料理を一緒にしたり、…彼らも随分大きくなってきたので、その合間に私が練習しに2階へ逃げても

【お仕事中デス ◯時まで】

と張り紙をしておいたら、邪魔されなくなりました笑(←ちょっと淋しい。でも助かる!)


中でも心に残ったのは、姪っ子2号のリコーダー練習。
お兄ちゃんに
「むっちゃ下手やねんで〜!」
と笑われていて、…あの優しいお兄ちゃんがそんなに言うくらいだからよっぽどなのかな?と、半分心配、半分面白そうだと思って、翌朝、リコーダーを持って遊びに来てもらう約束をしました。

ほんとにむっちゃ下手だったらそれはそれでむちゃくちゃ面白いと期待したのに、吹いてみてもらったら全然それなりに吹いていて、彼女なりに一生懸命練習してきた跡も感じられました。

「なんや〜!むっちゃんこ上手いやん〜◎!」

とワシワシ誉めて、そのあと、そこはわたくし「プロ」でございますので(えっへん)、【気をつけさえすれば今すぐ出来るようになるほんの少しのこと】を3つくらい、順をおって、アドバイスいたしました。
そうしたら、ひとつ気をつけるごとに彼女のエーデルワイスはみるみるエレガントになり、台所で聞いていたおばあちゃんは感激していました笑。本人も嬉しそう◎
スッと変化が起こるのは本人の素直な心のおかげ、と私も感心しつつ、だんだん上手になっていくことや、だんだん上手になっていける自分を『嬉しい』『楽しい』と感じることそのものが大切だなぁと、改めて思った夏休み終盤のでした。




私は、自分自身が子ども時代に
『やるからには、何でも良く出来ないとダメ』
と自分を追い込みがちな子だったからか、今は、「できないことがあること」も大事に思いたいというか、それも面白い、と思っていたい大人になりました。
でも。そうか。今は仕事で「いつでも誰より出来ないと許されない」ポジションを、つとめ続けなければならないから、だから、追い詰められるし、心が疲れてくるんだなぁ、と、なんだか線香花火の先っちょを眺めながらふと思って、ちょっとだけ視界がにじみました。
失敗してもだいじょうぶなエーデルワイスを、楽しんでほしいなぁ。心から、うらやましく思いました。

Naoko Kotaniguchi Official Blog

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