風薫る5月

5月です。5月らしいお天気で晴れやかに、今月が始まりました。5月生まれなので5月を心から愛しています。今年はツツジも藤も早くて、でも、どちらもまだまだ綺麗に咲いていて、今年はいつもよりよく堪能した気がします。

5月のうた、というと、どんな歌が思い浮かびますか?
5/14のバセットホルン3重奏のために、季節のうたメドレーを編曲しようと思って、一生懸命考えました。最近は5月も暑いから、あんまり春の歌は使えない。春の歌って、早春賦とか春がきたとか花とか何とか、花が咲く系の歌ってほんとにたくさんあります。だけどそれが使えなくて、初夏。
私は、「みかんの花咲く丘」がとても好きなので、それはどうしても入れたいと思いました。でも、それより他がピンとこなくて、

《5月、唱歌》

くらいで検索して、出てきたのは、「茶摘み」。ほぅ、茶摘み。楽しそう、ということで採用。それから、立夏で、「夏は来ぬ」。来(こ)ぬ、じゃないですよ、来(き)ぬ、です笑。「夏は来ぬ」って、聴けば聴くほど、素敵な歌ですねぇ。あとは、浜辺の歌とか、海系でいけばいいか、と思ったけれど、浜辺の歌は6/8拍子で「みかんの花咲く丘」と拍子が被っていてテイストが似てしまうので諦めました。あと1曲くらい何か無いかなぁと思いながら、とりあえず「みかん〜」から取り掛かってみました。そしたら、「みかん〜」の歌が好きすぎるのと単純に3声に編曲するのに難航したのでまる3日くらいピアノの前に居ました(バセットホルンを膝で挟んで)。それが3月下旬のことでした。
で、2曲目にいきなり「茶摘み」が来るのはちょっと唐突というか早すぎる気がして、やっぱり最初か2曲目かにもう1曲、ちょうどいいのがないかなぁ…と頭を抱えて数日。5月…5月…5月…

Im wunderschönen Monat Mai.....

「美しい5月に」(シューマン)があったではないか!!!


当初は、日本の唱歌の中からメドレーにしようと思っていたので、シューマンなぁ!惜しいなぁ!と思ったんですが、楽譜を引っ張り出して見てみたら、なんとまぁ、すごく3声に出来そう!

…というわけで、

『日本の初夏の歌メドレー』(予定)

が、

『「5月に」〜初夏のうたメドレー』(たぶんほぼ決定)

となりそうです、たぶんです〜!
もうちょっと何とか手を加えたいと思っていましたが、ピアノのある場所でゆっくり心落ち着ける時間がもはや無いまま来週が来てしまいそうで、たぶんこのままになりそうです。

やってみて痛感したことですが、3人しかいなくて、和音を出せる人が1人もいない編成って、本っ当ぅぅぅに苦しいんです笑。ピアノがいたらなぁ、せめて弦楽器だったらなぁ、あるいは、4人いたら全然違ったなぁ、と、むぐぐぐぐ、となりながら、苦し紛れに、いえ、苦しみながら、やっとやっとです。誰かがメロディを吹いて、もう1人がハモったら、もう、伴奏できる人が1人しか居ない!伴奏が、ドミソ…と分散和音で動いたらいきなり根音不在の不安に襲われたり、さりとてドー…と伸ばしていたら急に全体が貧相になったり。これは、やってみないと分からない苦しさです笑笑。だから、そもそも、声部がたくさんないと成立しない曲には手を出せないし、もっとそもそもの話で言うと、歌だけど言葉がないので、インストゥルメンタルで成立する美しいメロディじゃないと出来ない。そして、季節の縛り。…去年の秋に初挑戦した時に、あまりにタイヘンだったので、2度とやりたくないと思ったけど、でも、やっぱり、バセットホルンを愛するからこそ、バセットホルンの音域と音色がちょうど素敵に響くと感じる曲や調性や動き方を選択できる良さはあると思っています。だから、今年も、誰にも頼まれてないのに再挑戦しました。5月への愛も半分です笑。
編曲技術は素人ですが、バセットホルン愛に溢れたアレンジを、よかったら聴きにいらしてください♪
今回は、開演時間を早めていただいたので、少し早めにいらしていただいて、開演前にゆったりと法然院さんの素晴らしいお庭などなど拝観していただけます。ゴールデンウィーク直後の週末で少しは人手も落ち着いているのではと思っています。初夏の行楽に合わせて、バセットホルンの夕べ、いかがでしょうか…◎

【お問い合わせ・お申し込み】
法然院サンガ様までお願いします。
E-mail: byakurenja1212@gmail.com
tel:075-771-2420
(「法然院」で検索していただき、法然院さんのホームページから「法然院サンガ」をクリックしていただくと、「法然院サンガからのご案内 2023年4月〜6月」のところに5/14公演の告知も掲載していただいています。)



Naoko Kotaniguchi Official Blog

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