アルプスで会いましょう

実家の目の前が公園だ、ということは以前にも書いた気がします。
春休みの公園は、朝から日没の頃まで、一日中、雨の日以外、それはそれはたくさんの子供達で賑わって、窓からその様子を眺めているだけで楽しいんです。
姪っ子1号が、どうやら下の学年の子たちの面倒を見るのが好きらしく、庭やガレージに出るたびに
「あー!ありさちゃんのー…!」
と、小さい女の子たちから可愛い歓声を受けます。ありさちゃんとは姪の名前ですが、ありさちゃんの「何」なのか、おばあちゃんでもおかあさんでもなさそうだということだけは分かるけど、ちょっとわからん、みたいなのを空中で感じるので、すかさず
「ありさちゃんの、おばちゃんやでぇー!」
と、返しておきます笑。
ありさちゃんと仲良くしてくれてありがとう。
苦手なことがたくさんある子だけど、小さい子に好かれるお姉さんになったんだなぁ、すてきなことだなぁと思います。
公園に子供の姿なんて全然なかった年月も長くあったように思うんですが、戻ってきたらたいへんなもので、そこらへんの道で出会ったら知らない大人にも挨拶してくれる子供たちに戻りました。子供はみんな元気。だけど、大きくなる途中で、しんどくなっていく子もいるんだなぁ。練習しつつ窓外を見ながら、ふふふとなったり、ふと考えたり、いろいろです。


子供たちの元気な声と、まー見事に上手に鳴くウグイスの声をたくさん聴けたので、すっかり元気復活して京都に帰ってきました。で、オルガン付きでした。

リオ様(リオ・クオクマンさん)がスケジュールに載ったのを見た時から、みんな楽しみにしていました。リオ様は、マカオ出身でアメリカで勉強されたらしい、そして今はパリにお住まいらしい、気鋭のマエストロ。今回も本当に素晴らしかったです。
写真で見るより生な方が絶対カッコいいんです。で、燕尾姿より、Tシャツ姿のほうがもっとカッコいい。
朝、リハーサルに颯爽と現れて、指揮台に立って、羽織っていた1枚をサッと脱いで、単なるTシャツ姿になる。この瞬間がごちそうです。才能にあふれた若い青年の、白い腕が露わになって、無駄な脂肪の一切ない、かつ必要十分な筋肉を嫌味なくまとったその肢体。まぁすてき!…何言うとんねんです笑。Tシャツってぜんぶバレますもんね。イケメンじゃなくていいけど、どんな体つきか、っていうのは、やっぱり大事と思います。あ、指揮者の話です笑。ブヨブヨの体を見て、やっぱり良い音出ませんもん。ブヨブヨなんだったら、せめてがんばってそれがバレないような格好をしてほしい。そこいくと、燕尾って、誰が着てもそこそこに見えるように出来てるなー、着飾るって、そういうことかー、と、思ったりします。
リオ様、燕尾もさすがに似合うけど、やっぱりお客様にもリオ様のTシャツ姿をお裾分けしたかったなー!としみじみ思いつつの本番でした。でも、聞いたら、リオ様、42歳!うそー!そうか、初めて会った時は10年とか、もっと前だったかもしれない。私が46だもんな、そっかチョット下だったんだっけ。聞けば、デビューからずっと同じ燕尾だそうです。え、待って、わたし、家にあるほとんどのドレスが入らないんだけど!やば。怠惰を反省です…
42歳。指揮者だったら、これから円熟のとき。次にご一緒できる日を待つのが、本当に楽しみです。体に気をつけて、ますます活躍されてほしいです。私は、次があったら、まだしっかり応えられる自分で居られるように。がんばります。それと、ブヨブヨ回避もがんばります…がんばりますよ…

関係ないけど、DAIGOさん(ウィッシュ!の)も46歳と今日テレビで言ってました。うそやん、同い年…と思ったら、学年1こ下だったけど!がんばろ…


オルガン付きの話をしようと思ってたのに、あれおかしいな。
相変わらず難しい曲でしたが、アンサンブルの神経を鍛えるには最高で、そしてよい指揮者で、楽しい数日でした。今年度も頑張れそうです。

「それでは明後日、アルプス山脈で会いましょう〜」

と前後左右に言いながら、舞台を降りました。